ときタマ日記 2014年12月19日(金)


嶺公園鳥散歩


カケス


 カケスはかくれんぼが上手な鳥で、群れでたくさん来て居るのが分かっていても、なかなかカメラの前には出てきてくれない。常緑の杉やヒノキの枝や葉の間をひらりひらりと忍者のように身を隠しながら移動し、こちらの様子を伺っている。無害だと分かれば少しは気を許すこともあるようだ。今年は嶺公園でカケスの群れに会うことが多い。今年は多いなと思いながら、3度目くらいでやっとまともに撮ることができた。


カケス:こんな実を食べている。


 笹原で餌取りをしていたカケスがひょいと杉の枝に上がった。何か丸い実を咥えている。何の実だか分からないがこんな実を食べているんだね。餌場に執着があれば散歩の人が通るとまず草の中に身を伏せてやり過ごそうとするらしい。立ち止まられてしまうとしばらくじっと我慢してから、小さな声でゴニョゴニョ仲間と相談する。それから右に一羽、左に一羽と灌木の枝の陰などを利用しながら高い木の上の安全圏に逃げ始める。気配も無かった笹原にこんなに居たのと思うほど、あちこちに居たのが分かって吃驚する。


カケス:まだ気を許してないぞという鋭い目が印象的。


 今年はジョウビタキも当たり年らしい。別々の所で6羽のジョウビタキの雄が縄張りを守っているのに出会った。そのほかに雌が一羽。一度の散歩でこんなにたくさんのジョウビタキに出会ったのは初めてである。ジョウビタキに出会うと冬鳥のシーズンが来たことを実感する。彼等は道端のちょっと高いところが大好きでよく目立つ。


   
ジョウビタキ♂   ジョウビタキ♂
 
ジョウビタキ♂   ジョウビタキ♀


 児童公園の灌木の根本はホオジロが好きな場所である。今日も居るかなと思った場所に思った通りに居てくれた鳥に出合うのは嬉しい。


 
ホオジロ


 児童公園の上の芝生の広場の大ケヤキに小鳥が群れている。人が遠のけば一斉に芝生に下りて餌をとっている。少なくとも50羽はいる大群で、スズメかなと思ったがカシラダカの様だ。カシラダカの大群にも初めて出会った。芝生に下りる時はケヤキの木の陰の上というのが決まりの様だ。目立たず安全なんだろうね。


カシラダカ


 上の池の堰堤の上を歩いて水芭蕉の沢を下る。日影には風花が積もったような2cmほどの薄い積雪があって、滑らないように気を遣う。ミズバショウがもう緑のとんがり頭の芽を出している。花と言えば紅梅や蝋梅が咲き始めている。水芭蕉の沢は前にシロハラやルリビタキに遇ったところで期待して歩くが、周囲の杉の木?などが大きくなりすぎたせいか最近はあまり小鳥に会えない。そのかわりカケスに会えた。


 
シジュウガラ 


 隣の尾根の上に登るとシジュウガラやヤマガラ、エナガがたくさん集まって居た。先日の群馬の森では一羽も会えずに心配したが、やはり山際の公園にはたくさんいる。特にヤマガラは餌付けされて人に慣れてしまっているので、レンズの焦点が合わないほど近くまで遠慮なくやってくる。


 
ヤマガラ 


 ヤマガラは見栄えはしないが一番の愛嬌者だ。こんな顔で覗きこまれたら、つい「餌を持ってこなくてごめんね。今度来る時は忘れずに持ってくるからね。」と約束してしまうんじゃないかな。


 
水芭蕉の新芽   ヤマガラ


 
ヤマガラ   紅梅


 カケスを撮っていたら50人ほどの保育園のちっちゃな園児達が4人の先生に引率されて賑やかに散歩道をやって来た。鳥がいようがいまいがそんなことはお構いなしのこんにちは攻撃。遅れた子は全力疾走で前の子を追いかける。小鳥も吃驚しただろうが子供たちに怖いものはない。愉快だね。期待したミヤマホウジロや珍しい鳥には会えなかったが、先日の群馬の森とは違って鳥影が多く、楽しい散歩になった。たった3200歩だったけれどね。




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