2015年04月24日(金) | 天狗岩 | 西上州 |
西上州のアカヤシオの山で一番手軽な天狗岩。前に登ったことがあるし、コースタイムが僅か1時間50分とあるのが何よりで、これなら我が隊がよぼよぼ歩いても何とか歩けそうだ。先日メールを頂いた”ゆっくりと”さんがハナネコノメもあると言っているので探してみよう。 |
コース:天狗岩登山口P9:45→避難小屋10:45→天狗岩山頂11:50-12:50→避難小屋13:25→登山口P14:20 (所要時間4時間35分) 駐車場:湯の沢トンネルを抜け、やまびこ荘の前の林道を登り返す。10台程度は駐車可。簡易トイレあり。 天狗岩往復の標準的なコースタイムは1時間50分。 |
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テング岩山頂 1180m |
駐車場には私の車を含めて6台で、余裕で駐車できた。一組のご夫婦が出発するところで、我々も山靴を履いて出発。 | ||
駐車場 |
登山口 | 杉林の道 |
歩き出しは沢を高巻く感じの杉林の道。谷も深く傾斜も急で前を行く妻が緊張して右に寄っているのが分かる。紫色の大きなスミレが咲いている。スミレはほとんどこれ。エイザンスミレの仲間かな? |
スミレ |
コガネネコノメ | ワチガイソウ |
杉林を抜けると沢の流れに近い歩きやすい道がしばらく続く。新緑がきれいでその中にミツバツツジがあちこちに咲いている。 |
沢沿いの道 |
沢の大岩の水たまりにガマが集まって大騒ぎしていた。集まる場所は決まっているのかな。 |
ガマ |
登るにつれて道は険しくなり大岩の下を巻いて行く。岩峰の上の方にはアカヤシオが咲いているのが見える。 |
結構きつい登り |
あれが天狗岩かな? |
こんな険しかったっけ、なんて泣きごと言っているうちにぼろぼろの避難小屋到着。裏の崖がニリンソウ群生地で、帰りは山頂からそこを下って来る。避難小屋から更にきつい崖をジグザクに登る。舐めてたね。流石に西上州できついわ。妻の膝が心配だがなんとか耐えられて嬉しそうだ。無理しなければまだ歩けそうだね(結構無理させちゃってるけど)。ニリンソウはあちこちにぽつぽつ咲いているが、少し早いようだ。 |
避難小屋の先がまたきつい |
避難小屋が真下に見える。 |
探しながら歩いていたハナネコノメは対岸に2か所ほどあるのが見えたが、ズーム一杯でもかすかに白い花が残っているのが見える程度。それが沢を離れて避難小屋の先の崖を登っている時、目の前に咲いていた。残念ながら花の数も多くはなく赤い葯も残っていない。アカヤシオの時期とは微妙にずれてるね。 |
沢の対岸のハナネコノメ | 避難小屋の上のハナネコノメ |
この崖にはヤマエンゴサクがたくさん咲いていて目立つ。ハシリドコロもたくさんあるがあまり花の写真として撮ったことがない。有毒でなんとなくイメージが悪いのかなとも思うが、トリカブトなどは好きでよく撮るので、結局花として魅力を感じないと言うことなんだろう。たくさんの立派なハシリドコロの中に、出たばかりの小さい草が葉の中央に花を付けているのを見付けた。ハシリドコロの花は下を向いて咲くが、最初の花は上を向いて咲くようだ。 |
ヤマエンゴサク | ユリワザビ | |
クロシジミ? | ハシリドコロ |
急な崖も勾配が緩むと、明るい落葉高木の林に出る。高木の梢の先の方を数羽のカケスがゲーゲー鳴きながら渡って行く。 |
落葉高木の林 |
だらだら登ってシラケ山・烏帽子岳への分岐を過ぎて、天狗岩の岩壁の下に出ると右に天狗の岩洞(おこもり洞)の案内がある。先回寄らなかったのでちょっと寄ってみた。道なりに一度少し下って登り返しても5分くらいだが、帰りは岩壁に沿って歩いたほうが近かった。 |
ミツバツツジが入口を飾っている。 |
天狗の岩洞 | 中に祠があり右側も奥が広い |
分岐まで戻って山頂へよじ登る。山頂まじかになって紫のスミレに代わって葉に特徴がある白いすみれが出て来た。 |
フイリフモトスミレ? | ミツバツツジ |
山頂に抜ける。咲きだしたばかりの新鮮なアカヤシオが歓迎してくれる。この吹きさらしの岩峰の上にこんな瑞々しい花が咲きだすこと自体感動ものだ。、 |
山頂のアカヤシオ |
天狗岩山頂 1180m |
山頂のアカヤシオ |
山頂のアカヤシオ |
アカヤシオ | 山頂の鉄橋 |
鉄柵で囲まれた展望台で烏帽子岩の風景を撮る。そう言えば8年前お揃いの中判カメラを2台並べてアカヤシオを撮っていたとびきり贅沢なご夫婦を思い出す。あの頃はまだフィルムカメラに根強い支持があった。しかし最早どんなに頑固な写真教室の先生でもフィルムカメラを奨めることはないだろう。時代は目まぐるしく変わる。 |
烏帽子岳も三ツ岩岳も山頂はあまり赤くないようだ。 | ||
山頂の展望:烏帽子岳、その先は三ツ岩岳 |
お隣の岩峰とシラケ山 |
山頂では5組ほどの人達に会ったが時差もあるのでほとんど独占状態。日陰の尾根でお弁当を広げる。爽やかで最高のお花見日和。久しぶりにコーヒーを入れたりしてのんびりした。 |
ちょっと早いんだろうね。 | ||
アカヤシオ |
絶好の撮影ポイントだけど、アカヤシオはつぼみばかり。 | ||
つぼみばかり |
このアカヤシオ、背丈の2倍以上ある立派な木なのに、花はなくつぼみはこれ一つだけ。花付きも今一。 | ||
たった一つのつぼみ |
山頂の案内板に従ってニリンソウ群生地を経由、避難小屋へ急降下。特に下りはなの傾斜は急で怖い。小さな木製の階段があるが落ち葉に埋まって足場が悪い。緊張して写真を撮るのも忘れた。 |
小さな尾根に下り広い斜面を下る。あちこちにニリンソウの花があるが、皆小さくつぼみが多い。最後まで群生地の雰囲気はなかった。まだ時期が早いのだろう。 | ||
ニリンソウ |
最後の急な崖を下ると避難小屋の前で登りの道と合流。 | ||
足元に避難小屋が見えた。 |
しばらくは歩きやすくなった岩壁の下の沢沿いの道を下る。 |
しばらくは岩壁に沿って急な道を下る。 |
人の顔のような巨大な岩 |
沢がなだらかになる。水際の岩の上で一休み。もう駐車場は近い。一瞬ミソサザイがやって来て忙しく動き回って下流へ飛び去った。前回来た時も同じようにミソサザイに会ったのを思い出す。ここは見えないが小鳥の声は無数に聞こえてくる。 |
ミソサザイ | 流れの側で一息付く |
また深い沢の崖沿いの杉林を駐車場に下る。行きと違って余裕。慣れたんだね。思ったよりずっと急な崖の道が多かったが、コースタイム1時間50分の道を4時間35分かけて無事踏破。前回8年前は同じコースを2時間45分で歩いたから、やはり歳なんだろうな。 |