2015年04月12日(日) | 神成山 | 富岡市 |
2012年4月15日にも神成山に行った。この時宮崎公園は桜とツツジが満開だったので、今年は12日に出掛ける。少し早いはずが着いてみると桜もつつじもほぼ終わっていた。年によってずいぶん変わるものだ。今年の春は一週間は早いようだ。おかげで日曜なのに宮崎公園の駐車場も楽にとめることができた。 |
コース:宮崎公園8:50→竜王山(第2ピーク)9:55-10:05→宇芸神社跡(第4ピーク)10:35-11:00→吾妻山(第9ピーク)11:55-12:05→新堀神社12:25→新堀公会堂12:30→宇芸神社(旧姫街道)→宮崎公園13:45 (所要時間4時間55分) トイレ:コースの両端、宮崎公園と新堀公会堂にある。 この周回コースは距離6.06km、コースタイム2時間半位が標準らしい。 標高は第9ピークの吾妻山が一番高く325m標高差は約100m。 |
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出発点:宮崎公園 |
神成山の案内板の前で、埼玉から来たと言うご夫婦と、地元の男性が立ち話している。地元の男性は今朝もう一回り歩いて来た、普通に歩けば一周約2時間半だと説明している。地元の人にとって神成山はそんな感じの山と言うより散歩コースのようだ。 |
宮崎公園駐車場のハイキングコース案内図 |
宮崎公園 | 西中学校の桜 |
小さな山なのに案内板等の整備は万全で、宮崎公園の駐車場に止めれば後は案内板に従えば迷わず帰って来られる。西中学校の裏から、お地蔵さんや不動明王像などが並ぶ昔からの道をたどる。案内板によれば西中学校は戦国時代の城跡に建っているらしい。 |
エンゴサク | チゴユリ | |
お地蔵さんの道 | カキドオシ |
最初のビューポイント姫天狗見晴台は崖の上の大岩の上で、ちょっと怖いところだがそれだけに展望はいい。稲含山がひときわ高く見える。このあたりからヤマツツジが咲き始めている。 |
姫天狗見晴台 | 姫天狗見晴台の展望:稲含山 |
ヤマツツジ | 歩きやすい山道 |
第2ピーク手前のなだらかな広い尾根は本格的な山城の跡らしい。尾根を削って造られたと思われる本丸跡と、それを囲む土塁の跡や何段かの廓の跡が残っている。最近建てられたらしい神成城址のレイアウト図が掲示されている。この城は登山口の西中学校の宮崎城と共に小幡氏の国峯城の支城であったという。今は平和で静かなハイキングコースも、かってはつわもの共のリアルな重要拠点だったんだね。 |
神成城址本丸跡。後ろの三角の山が城の物見台だった第2ピークの竜王山(両山)。 | ||
つわものどもが夢の跡 |
花のシーズンの日曜日と言うことで歩く人も多い。陽気な団体さん、老人のペア、若い子連れ、挨拶代わりに今日は人が多いねと言った人もいたが、それでも静かな山である。花や鳥を訪ねて気が向くままにゆっくり歩ける。 |
ヒヨドリ |
ミツバツツジ |
第2ピーク竜王山(両山)は山城の物見台だけに、山頂の広さ、展望のよさは一番で三角点があり、神成山の山頂と言うのにふさわしい。標高は320.9mで第9ピークの325mより4m低い。第1ピークには気付かぬまま第2ピークに着いてしまった。 |
第2ピーク竜王山(両山)320.9m |
第2ピークのシュンラン |
アゲハチョウが縄張り争いをしている。 |
第2ピーク竜王山の展望。山城の物見台であったことが納得できる。 |
東:宮崎公園・西中学校方向 |
南:小沢山・下仁田インター方向 |
西:四つ又山・鹿岳方向 |
第三ピーク付近 |
ミヤマセセリ |
第3ピークと第4ピークの間に緊急退避路の分岐がある。 |
緊急避難路分岐 |
第4ピークの宇芸神社跡は第2ピークに次ぐ広く展望のよいピークで、K2クラブが今年2015年の1月に設置したと書かれたミニ博物館(本箱位の小さな箱)がある。以前も置かれていたが大分みすぼらしくなっていたので作り直したようだ。 |
出た!テン |
第4ピーク宇芸神社跡のミニ博物館 |
ベンチで一休み。下からキジの鳴き声が聞こえてくる。時々上信電鉄のカラフルな電車がのどかな音を響かせて走って行く。撮り鉄さんならずとも楽しい風景だ。山の上でサンマを丸ごと焼いている人がいたよ。 |
上信電鉄 |
ヤマツツジ |
第5ピーク、第6ピークには祠や石板がある。それぞれ近くの村の信仰があったのだろう。第7、第8ピークは巻き道を通過。ミツバツツジが増えてくる。 |
ミツバツツジ |
第5ピーク石祠と石灯篭 |
ヒオドシチョウ |
第9ピークの手前に高速道路からも見えるミツバツツジの群落がある。(植えつけられたもののようだ。)花畑もあってオキナグサも植えられているが、花には遅くほとんど髭になってしまっている。 |
ミツバツツジと鍬柄岳、大桁山 |
オキナグサ | フモトスミレ |
第9ピーク吾妻山は丁度お昼時だったこともあって、めずらしく3組が一緒になった。我々もここでお昼にする。 |
吾妻山(第9ピーク) |
西の展望が開ける:鍬柄岳 |
周辺はミツバツツジとヤマツツジが多く、南と西の展望もよく、ベンチも2つあってのんびりするにはいいところである。 |
ミツバツツジとアゲハ |
さて吾妻山からの最期の下りはかなりの急勾配。ツツジを見ながらゆっくり下る。 |
ヤマツツジ |
ミツバツツジ |
ミツバツツジとヤマツツジ |
ミツバツツジとヤマツツジ |
新堀神社まで下れば山道は終わり。新堀神社に無事のお礼と帰りにキジに会えるようにお願いする。 |
センボンヤリ | 新堀神社 |
登山口の大サボテンの家に下り、左折して南蛇井駅と宮ア公園への道を分ける案内のある分岐の左側が新堀公会堂で、ベンチとトイレがある。さて後は山際にそう旧姫街道をキジを探しながら宮ア公園へ戻る。 |
大サボテンの家 |
新堀公会堂の桜 |
前に来た時もキジに会えて感激した。今年も前回ほどではないが鳴声は聞こえたので期待しながら戻る。姫街道はそれなりに家も立てこんでいるので、開けた場所はそう多くない。一か所休耕地の先に果樹園(梅?)のような場所があって、居るとすればこんなところかなと思ったらまさにそこにキジが居た。 |
キジ |
キジ |
近くに来たカラスに向かって大声で鳴き、身体を膨らませて羽根をバタバタしている。 もう近くにヒナの居る巣があるのかもしれない。 人のことは二の次。 |
遠いけれど取敢えず撮ってから果樹園への農道をゆっくり歩いて半分位まで距離を詰めることに成功。キジは左の休耕地の中へ。逆光なので私は果樹園を抜け反対側の小川の堤防の上に回り込んで、キジと平行に歩いてまた撮ることができた。キジはまた果樹園側に戻って行ったが、もう十分撮ったのでキジとお別れ。 |
キジ |
キジに会えて大満足。疲れも吹っ飛んで宮崎公園への道を歩いたら、歩く先の道端にモズが居た。畑に飛びこんだモズも毛虫を捕まえて満足そうだった。 |
モズ |
モズ |
神成山を無事に歩け、キジにも会えて楽しい山歩きが出来た。新堀神社の霊験はあらたかである。ここならまた何時か歩けるかもしれない。 |
宮崎公園に戻ってきた。 |
菜の花 |
宮崎公園の下のオキナグサの畑は完全に全滅してしまったようで一本も生えてなかった。車で宮崎公園から神農原駅方向に帰る時途中の車道でまた別のキジに会った。私の車を止めて車道を悠然と歩いて渡って行った。 |