2012.07.09(月) 至仏山(2) 尾瀬


 小至仏山頂はちょうど12時、本当は休憩をして食事にしたかったのだが、たまたま占領されていたので、写真を撮っただけで通過。至仏山に向かう。おそらくここで休憩していたらそこで引き返すことになった予感がある。前にも二度そうなった。

 歩き始めたら小至仏山頂では霧に隠れていた至仏山の山頂が、かすかに見え始めた。ついているかもしれない。天祐我にあり、進め。
至仏岳




小至仏岳 笠ケ岳(手前に子笠)


 空が開ける、というのはこんな感じなんだろうね。頭上に青空が広がり遠くの風景が嘘のように浮き上がって来る。やったね。天気予報ちょっとずれたけど、当ったじゃん。足もとの花園も期待通りだよ。


ホソバヒナウスユキソウ    どうこの青空! 


 晴れあがって元気は出たけれど、現実は結構厳しい。歩きにくい岩場をゆっくり登る。


 タカネシオガマ   最後の登りと思って頑張ると・・・ 


 ずっと山ノ鼻から至仏山を越えてくる人達とすれ違っていたのに、我々が至仏山に登る頃には人影がまばらになり、誰も下りて来なくなってしまった。この調子だと山頂は二人占めかなと思う反面、ちょっと心細い。


まだ先があるんだね。あそこが本当の山頂。   キアゲハ 


 アゲハやイワヒバリに励まされて、13:00時山頂到着。やれやれ。コースタイム4時間40分の山に片道4時間かけて到達。制限時間に帰れるのかね。


山頂 
頑張ったね。
  山頂からの展望
尾瀬ヶ原から燧岳


 山頂には山頂が少し狭く感じるくらい人がいて吃驚(20人位かな)。やはり天気予報を信じて様子を見ながら登った人もいたんだろうね。それぞれ展望を楽しんだり、食事中だったり。我々も展望のよさそうな崖の上でやっと昼食にありついた。


 山頂からの展望は最高。山ノ鼻を早立ちした人達はきっと霧の中だったんだろうと思うと、ちょっと申し訳ない感じ。   
    平ヶ岳から大水上山辺りだろうか。
雪渓の山の奥にさらに雪渓の山が重なって見えるよ。


   
巻機山あたりかな    


 何時までものんびりしていたいところだが、我々の足でタイムリミットまでに下るためにはそうのんびりも出来ない。ダム湖の向こうの谷川岳あたりの発達した積雲もこちらにやってこないという保証はない。早々に退散する。


 
奈良俣や八木沢のダム湖も見える    イワヒバリ


 伸びやかな小至仏山への稜線を眺めて、さて後は下るだけ、気を付けてね、とお互いに声を掛け合って下り始めたら、また左足がつってしまった。気にしていて水分補給に努めたり、負担をかけないように歩いたりして、何とか登りきってちょっと安心していたのに、昼食の休憩で体が冷えたのかな。痛くてつらいんだなこれが。


 
伸びやかな小至仏山への稜線    


 何時も持っている芍薬甘草湯を飲んだり、太腿にホカロン張って温めたり、揉んだり、曲げたり、引っ張ったり(いじるとかえってひどくなる感じなんだけれど)、膝用のサポーターで締めつけたり、調子いいなと思うと又つったり、2、3度休憩して様子を見たりして、小至仏山を越えるころには薬が効いてきたのか、普通に下れるようになった。


 
マイズルソウ   ゴゼンタチバナ


 その後は何とか調子よく下れて16:30無事鳩待峠に帰着。登山届に余裕を持って書いたはずの16:00は30分も超過してしまったが、制限時間には充分間に合った。 


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