2012.06.23(土) 湯の丸山 浅間連峰


 台風4号が去り、5号の雨雲がやって来る前の、この土日は晴れるらしい。近くのシロヤシオは機会を逃がしてしまったので、赤城山のレンゲツツジでも良かったのだが、赤城山のレンゲツツジは昨年見たので、今年は湯の丸山に行ってみることにする。妻が昨年のK2隊のレポで湯の丸山と烏帽子岳のコルに咲いているという、ミヤマハンショウズルの花に遇えるのを楽しみにしている。


 コース:地蔵峠駐車場10:00→牧場(レンゲツツジ)10:25→湯の丸山山頂11:35→コル13:05→キャンプ場13:50→駐車場14:10 (所要時間4時間10分)


 地蔵峠駐車場はスキー場前の非舗装の駐車場を含めて10時前で満車だった。
湯の丸山と牧場のレンゲツツジ


 出だしは軽くリフトでスキー場の上へ。真面目に登っている人達の頭上をちょっと気兼ねしながら、でも楽ちんだね。


間抜け面で稼がれてしまった。 スキー場はリフトで


 リフトの上の駅の手前に足場が組んであって、そこで営業のカメラマンが「はい、カメラ目線でお願いします。」なんて声をかけている。リフトを降りたらおばさんが「写真出来てます。よく撮れてますよ。記念にいかがですか。」と写真をもってやって来る。写真を撮られてから僅か30秒か1分だよ。よく撮れてますなんて言われると、どれどれなんて手に取ってしまう。手に取ってしまうと人のよさが出て断れない。記念写真屋さんも成程の新システムで頑張ってるね。


 コースをちょっと外して牧場の中を歩く。牧場は広いから、たくさんの人達やカメラマンが、レンゲツツジの牧場の中を散策したり、写真を撮ったり、奥の方ではシートを広げてのんびりしたりしている。でも充分楽しめるがちょっと早かったようだ。まだツボミの方が多いよ。
湯の丸牧場:レンゲツツジを楽しむ人達


 牧場から見上げると湯の丸山山頂に続く登山道は、下から上まで途切れることなく歩く人が見える。大変な人気だね。


風見鶏 下から上まで人が絶えない


 牧場から登山道に戻る。すぐ東屋と鐘のある広場で、湯の丸山ののびのびした山容と、登山道が見える。ここから道は勾配が増して山道らしくなる。上の写真の風見鶏、鐘の上に付いているものだけど、なかなか本格的で格好いいね。鐘のあるのは知っていたけれど、こんな立派な風見鶏が付いているのには初めて気づいたよ。


八ヶ岳が見えた。 コイワカガミ


 とにかくたくさんの人が歩いているから、すぐ後ろの人に追い付かれる。団体さんが多いから道を譲っているときりがないよ。かといって追い上げられて登るのも辛いから、ちょっと広い所に出るたびに、見え始めた八ヶ岳や、反対側の四阿山やバラキ湖の風景を眺めたり、コイワカガミやミツバオウレンなど花の写真を撮って道を譲る。


黒斑山の陰に浅間山がちらり 急勾配が終わると山頂


 梅雨の中休みだから抜けるような青空とはいかないが、暑くもなく寒くもなく陽に強く焼かれることもなく、新緑の山を歩けるのは本当に楽しい。たくさんの人達に紛れてわいわいがやがや登っているうちに、勾配が緩み山頂が見えて来た。何時もの通り湯の丸山は優しく我々を迎え入れてくれる。でも今日は半端な人数じゃないよ。


山頂:100人くらいいたかな? ハナアブ


 山頂に抜ける。たくさんの人達が思い思いに休憩している。湯の丸山は山頂が二つあって、その間も展望がいいから、100人〜200人位なら楽々休憩できる広さがある。みんな向こうを向いているよね。なんとこのぼんやりした天気なのに北アルプスが全部見えている。これは意外、運がいいね。


お隣の烏帽子岳の向こうに北アルプス、
槍から穂高、
大キレットの位置に常念岳が見える。


 こちらから見える北アルプスの稜線、切れ切れだけれど結構歩いたところがあって目で追ってみるのは楽しい。今年も少しは増やしたい。


鹿島槍ヶ岳 コイワカガミ


 食事を始めようと腰をおろしたのだが、まだお昼前だし周りがあまりに賑やかなので、少し烏帽子岳側に下ることにする。下り始めたらすぐ見覚えのあるスタイルのお二人が登って来た。おやまあ先月の赤城山のオフ会でお会いした石塚さんご夫妻だ。今日はさくらちゃんはおうちでお留守番らしい。もう烏帽子岳をクリアして来たそうだ。 


 お二人とお別れして、さらに少し下ったまだ北アルプスの見える広い岩場で昼食にする。   
    唐松岳〜白馬岳


 少しのんびりしてから、咲いているというミヤマハンショウズルを探しながらゆっくり下る。何本か見付けたがツボミか咲きかけばかりで、開いた花はほとんどなかった。この花にも少し早かったようだ。狭い道で有ったの無かったの、あるいは写真を撮っていたので、下ったり登ったり結構通る団体さんには迷惑だったかもしれない。何人もに何があるの?、何を撮ってるの?と聞かれて、ずいぶんミヤマハンショウズルの宣伝をした。だいぶメジャーな花になったかもしれない。後で聞いた石塚さんの話だと、烏帽子岳側には開いた花があったそうだ。 


 
ミヤマハンショウズル 


 ミヤマハンショウズル(のつぼみ)を堪能してコルに下る。烏帽子岳には登らずキャンプ場に下る。下る道にもつぼみを一つだけ付けたミヤマハンショウズルの幼木?が二本あるのを見付けた。 


 
湯の丸山と烏帽子岳のコル   マイズルソウ


 以前烏帽子岳に来た時この道を歩いたことはあるが、何時来たかも定かでない昔の話で、夏は草蒸す狭い道の記憶があったが、今は歩きやすい広い道になっていた。道標も整備されている。淡々と歩いてキャンプ場に抜ける。


 
新緑の森をキャンプ場へ


 キャンプ場には巨大なズミの木があり花が咲いていたが、この道の途中にも何本かあったズミの花はもう終わっているようだった。 


   
キャンプ場の巨大なズミの木    


 久しぶりに山を歩いた。最近は賑やかな山ばかりだ。リフトでずるもしたが、湯の丸山は優しく迎え入れてくれて、北アルプスも見え、ミヤマハンショウズルにも会えた。たった一万歩の山だがまだ少しは歩けると思えて楽しかった。





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