2010.10.07(木) | 御飯岳 | 草津白根 |
先月登り残した御飯岳に向かう。草津白根山から志賀高原は紅葉が始まっている。天気予報は群馬も長野も新潟も快晴のはずが、白根山には雲が付いていて、曇ったりガスったり雲の合間から陽が射したりで気がもめた。白根山を走っている頃は御飯岳も雲の中に隠れていたが、毛無峠に着くころには青空も見えていた。 |
コース:毛無峠10:10→毛無山10:40→御飯岳12:00-12:30→毛無山13:45→毛無峠14:00 (所要時間3時間50分) 毛無峠への林道は先回9月2日の湯釜・毛無峠・破風岳参照。林道は両脇の草の刈り取りが行われて走りやすくなっていた。 御飯岳 群馬百名山 標高 2160m 標高差 337m 距離 往復 約6km |
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御飯岳(毛無峠から) |
毛無峠は既にラジコングライダーが気持ちよさそうに飛びまわっている。登山口に一番近い所に駐車して、かっての小串硫黄鉱山から硫黄の鉱石を須坂まで運び出していた、ロープウエイの錆びた鉄塔の下を毛無山へ登る。 |
毛無峠:先月登った破風岳 | 毛無山を登る。 |
登り始めると風が結構強く、陽もあまり射さないので長袖のアンダーシャツに山シャツを重ねて着ていたが、寒いのでヤッケを出して着る。夏も愛用している綿の滑り止めの付いた白い作業手袋では手が冷えてしまいそうだ。 |
先月登った破風岳は紅葉して秋の装いだが、森林限界が近く笹の多いこのあたりでは、全山紅葉と言った感じにはならないようだ。 | ||
破風岳(毛無山から) |
須坂方面、北アルプスまでは見えなかった。 | 毛無山山頂 |
小さなケルンのある毛無山山頂までは一息。風は嘘のように静かになり、暑くなってきたがしばらくヤッケは着たまま歩く。毛無峠は風の通り道のようだ。だからグライダーがよく飛ぶのだろう。 |
ちりばめたような紅葉 | 御飯岳西斜面の紅葉 |
一旦毛無山を御飯岳側に下る。気持ちのよい広々したカヤトと笹の尾根に道が続いている。 |
毛無山西斜面の紅葉 |
毛無山西斜面の紅葉 |
毛無山も御飯岳も西斜面の紅葉がきれいで、何枚も写真を撮った。液晶で確認するとどうも色がうまく撮れていない。露出を変えたり、時間をかけて陽が当るのを待ったり、今まで一度も使ったことのなかったデジカメのスペシャルシーンモード(たとえば紅葉の撮影シーンを選べば、自動で紅葉が綺麗に撮れるんだそうだ)を試してみたりした。デジカメの進歩は目覚ましいが、目でみた通りに写すという点ではまだまだだね。 |
毛無山 |
毛無山は、なんて言うことのない稜線上の小さなふくらみにすぎないけれど、御飯岳側に一旦下って御飯岳の森の入口まで登って見返すと、名前の通りの巨大な毛無しの坊主頭に見える。雄大でなんとなくユーモラスだ。こんな地形はめったに見ない。 |
御飯岳山頂? | 森を抜けたりまた笹原を歩いたり、 |
白根山から見たとおり御飯岳の稜線は長い。暗い森の狭い道を抜けたり、また笹原を歩いたり、偽ピークが二つ三つ並んでいて、今度こそ山頂だろうと思った先からさらに下らされて、その先がある。あまり展望は良くない。山頂までは登山道の笹は刈り取られて整備されていた。 |
御飯岳山頂 | 山頂の展望:毛無峠側 |
広々と笹の刈られたところが山頂だった。小さな名板と三等三角点があり、ベンチのように丸太が並べられていた。2〜30人の団体さんが来ても食事が出来る程度の広さがあり、木の間越しに展望も無い訳じゃない。写真では例によって写らなかったが、毛無峠の林道や紅葉も見えたし、横手山の下を志賀高原に下る道も見えた。 |
山頂の展望:横手山側 | 小鳥も遊びに来た。 |
丁度正午、山頂を二人で占領して珍しく妻が手作りのお弁当を食べる。塩鮭のおにぎりが一つずつと卵焼きに炒めたウインナー。これに鶏のから揚げとプチトマト、きゅうりの漬物にコーヒーがそろえばフルコースだが、今日は少し省略型。山で食べるお弁当もその人が生きた時代とその人の文化を表しているんだろうな。 |
森の中の登山道から | 登山道の紅葉 |
誰もいない山頂を後に来た道を下る。先月の破風岳と同じで、毛無峠から登ったのは我々だけ、毛無峠に下るまで誰にも会わなかった。 |
登山道の紅葉 | 毛無山の北面の紅葉。 |
森の中は逆光の紅葉が広がっている。暗い森の道には話題のニガクリタケのようなキノコが沢山あったが、写真写りが良くなかったので省略。 |
毛無山はもうすぐ |
小串硫黄鉱山跡 |
我々が駐車場に下った時、紅葉見物に来ていたマイクロバスが戻って行くところだった。見ると4〜5人の中高年の女性たちがこちらを見て、にこにこしながら手を振っている。まさか私達にと思ったがあわてて手を振って見送った。 駐車場にもう一人紅葉を見に来た人の車があって、その人は身内の人が小串鉱山に居て、子供の頃雪のある時に遊びに来たことがあると言う。二千人位の人が住んでいて、団地があり、スーパーがあり、学校があったと言う。村だから冬だってここで生活していたんだよと言う。ロープウエイが動き須坂の駅に硫黄の鉱石が積んであったと言う。今は何も無く誰もいない。 |
鉄塔の残骸の下を下る。 |
毛無峠の紅葉がきれいなので、ザックを車に置いて歩いたり、車で移動しながら紅葉見物を楽しんで、写真もいっぱい撮った。帰りは昨年K2隊に教えて頂いた草津温泉館の温泉でのんびり疲れを取って帰って来た。 |
この橋の先を右折すると、丸岩の下を巻き、倉淵から高崎に帰れる。 | ||
八ツ場ダムの工事で出来た新しい橋が通れるようになっていたので渡り初めをして来た。まったく橋だらけだ。 |
御飯岳周辺の紅葉 |
林道の紅葉 |
笠岳と紅葉 | 林道の紅葉 |
老ノ倉山 |
御飯岳山麓の紅葉 |
御飯岳山麓の紅葉 |
毛無峠の紅葉 | 毛無峠の紅葉 |
毛無峠の紅葉 |
毛無峠の紅葉 |
毛無山の紅葉 |