ときタマ日記 2011年12月31日(土) 


萌えいづる


根小屋城址、御製の碑前の椿
もえいづる 春のわかくさ よろこびの いろをたたえて 子らのつむみゆ
(昭和25年歌会始の御製)


 24日に山名の山の上の碑から根小屋城址を歩いた。藤岡の庚申山と同じような散歩向きの里山だが、整備された道路や広い駐車場などないからちょっと行きにくい。根小屋城址の広い山頂の本丸跡の中央に、大きな椿の木に隠れて御製をしるした石碑がある。何故この碑がここに建てられたのか私は知らないが、昭和25年と言えば日本が破壊つくされた敗戦のショックからようやく脱して、再建の兆しが見え始めた頃である。まだまだ厳しいがほっとした日本の気分が代表された歌と言えるのかもしれない。3月11日の震災があった今の日本には似合わないが、被災された方々の心にも、日本全体にも一日も早くこんな歌が似合う日が来てほしいと思う。今年も残り数時間、お付き合い頂いた方々には心から御礼申し上げます。よいお年をお迎えください。 




トップページへ 前へ リストへ 次へ



           
inserted by FC2 system