ときタマ日記 2011年12月18日(日) 


クスサン


クスサン


 冬タイヤを試しに赤城山を登る。例によって前橋は晴れていて赤城山もよく見える。箕輪までは乾燥路面、駐車場は満車に近い。鳥居峠に着いたら空は重く風も強い、筑波山も、かすかにスカイツリーも見えるのに風花が舞う。小沼の駐車場では4〜5台駐車していたが、もう吹雪状態。昨年は面白がって歩いたが、今年は車から出る気もしない。下で散歩に決めて下り始めたらもう青空がのぞいていた。久しぶりに圧雪が薄く凍りついた路面を走る感触を味わった。


 桜広場の落葉したドングリの木の枝に、網みたいに透けた繭があちこちにあるのを見付けた。クスサン(楠蚕)という大きなガの繭らしい。中に蛹が見えるのも何もないのもあるが、繭で越冬することはないそうなので抜け殻らしい。赤城山の落葉した森の散歩は楽しいはずだが、赤城山の放射能汚染も明らかで、それはこの落ち葉の下の小さな命にどんな影響を与えているのだろう。一般家庭の掃除機のゴミからも放射能などと言うニュースを聞くと、本来おいしいと形容詞付きの山の空気さえ、胸一杯吸うことがためらわれる。ついマスクなどを探してしまうのが悲しい。まして孫を連れてこの森を歩けるのだろうか。



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