ときタマ日記  2011年8月13日(土)


 ツマグロヒョウモン


ツマグロヒョウモン(♀)


 37℃〜38℃が当たり前の酷暑の夏のお陰で、ツマグロヒョウモンがますます勢力を増している。我が家の庭にもオスメス合わせて2〜3頭が常に飛び交っている。気がつけば大きく育ったスミレの葉は筋だけ残してきれいに食べられてしまい、例の赤黒のいかにも毛虫毛虫した大きな幼虫がぞろぞろ這い出して来る。彼らはスミレのそばの木の枝にでもぶら下がってさなぎになればいいのに、どうも手軽なところは嫌いらしい。お気に入りの場所は我が家そのものである。


 彼らは時間をかけてあちこち這いまわったあげく我が家の基礎を這い登り、庭先のサッシの下にぶる下がってさなぎになる。ベランダの屋根が張り出しているので雨風が防げる上に、風通しも良く直射日光も当たらない。彼らはちゃんと場所を選ぶ能力を持っているのである。今年すでに二頭がこの場所を選んだ。  
    さなぎ 


 スズメはすぐそばにいてもこの毛虫には全く興味を示さない。少なくともスズメはツマグロヒョウモンの幼虫を食べない。そして一週間ほど(数えた訳ではないので正確ではない)で、見事な蝶に変身する。羽化は早朝と決まっているようで、朝寝坊の我々が気付く頃にはもう立派な蝶になっている。彼ら(彼女?)は飛び立つとほとんど休むことなく、同じようなところを飛び回り、雑草の中にもぐりこんで、ほとんど残っていないスミレに卵を産みつけているようである。そんなところに産んだって、もう食べる葉もないじゃないかと思っても、お構いなしである。下界の蝶の世界はしばらくはツマグロヒョウモンの天下が続きそうだ。



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