07.07.12(THU) 本白根山 草津白根山


 梅雨の合間、前橋では朝太陽が少し覗いた12日、草津白根山の本白根山にコマクサを見に出掛けた。大して歩かずにコマクサに会え、高山の雰囲気が味わえるので、妻が大好きな場所である。


 コース:草津志賀道路山頂大駐車場10:25→本白根スキー場リフト10:45⇒リフト山頂10:50→旧火口稜線11:05→本白根遊歩道最高地点11:55-12:10→白根火山ロープウエイ山頂駅13:10⇒駐車場13:25 (所要時間3時間)

 大駐車場からロープウエイの山頂駅まで無料のバスが往復している。スキー場のリフトは山頂駅の少し手前で、登山道(遊歩道)の入口もほぼ同じところである。帰りは雨が降っていたので、このバスを利用したが、たとえ雨が降っていても、雷でも鳴らない限り、このバスに乗るよりは歩いたほうがずっと気分がいい。

 リフトは有料。リフトの山頂駅から、ほぼ平らな山道を僅か20分歩くだけで、旧火口壁を埋める大量のコマクサに会える。
遊歩道最高点のコマクサ
バックの丘は展望台と呼ばれる旧火口壁の一部


 リフトを降りて20分ほど歩くと旧火口の縁に着く。遊歩道は右の火口壁の中ほどを巻いて行くが、その火山礫の斜面一杯にコマクサが咲いている。元々自生地で例によって盗掘で絶滅しかけたものを、地元の人たちが増やして植えつけたものだそうだが、急な斜面の下から上まで、踏み跡もつけず実に見事に復元している。ここから遊歩道の最高地点まで、途切れることがないほど(途切れる所もあるが)大量に咲いている。


火口壁の斜面のコマクサ コキンレイカもつぼみが膨らんでいる


 コマクサはピンクだが、かなり濃い赤から完全な白までいろいろな色がある。白はかなり遠くに一株だけあって、遊歩道を歩く人の人気を集めている。これだけ多いと最早盗掘の対象になることはないように思われるが、白のように珍しいものはやはり盗られてしまうらしい(と誰かが言っていた)。


 これだけ沢山咲いていても、少しアップで撮ってみようと思うと、遊歩道から撮れる範囲では、なかなか欠陥のないモデルは少ない。もう咲ききっていて少し時期が遅いのかもしれない。コキンレイカのつぼみももう膨らんでいて、これからしばらくは、コキンレイカとヒメシャジンが次々と咲く、華やかな季節である。
遊歩道最高点近く浅間山が見える斜面のコマクサ


 歩き始めた頃は青空も見えていて、遊歩道の最後の登りでコマクサの写真を撮っている頃は、草津温泉も眼下に見え、浅間山も小浅間から中腹位までは見えていたが、最高点で軽く食事をして下り始めたら、ぽつぽつ雨が落ちてきた。天気予報は的中したようだ。幸い雷が鳴ることはなかったが、ロープウエイの山頂駅に着く頃はかなり本格的に降っていた。そんな中でも雨具を着て傘を差して登っていく人達がまだかなりいた。


人気のあった白いコマクサ
遠くに一株だけ
遊歩道最高点近くのコマクサ


 大駐車場に着いたら、広い駐車場のアスファルトの上を、カルガモのお母さんが5〜6羽の雛を引き連れて何処かへお引越しの最中である。みんなが”わあ〜可愛い”なんて言いながら近づいて、デジカメや携帯で写真を撮っている。僕もあわててシャッターを押したらピィ〜とか警告音が鳴ってメモリーが一杯ですなんて表示が出ている。なんて間が悪いんだろうね。折角のチャンスと取り逃がしてしまった。ここのカルガモは人を恐れない。


ハクサンシャクナゲ ツマトリソウ


 コマクサのほかには、弓池の周りのワタスゲ、リフトより上の遊歩道ではゴゼンタチバナやツマトリソウ、コイワカガミ、遊歩道最高地点近くではハクサンシャクナゲが咲いていた。そういえば芳ヶ平の湿原のワタスゲにも長いことご無沙汰している。今丁度いいのかもしれない。




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