ときタマ日記 2018年03月14日(水)


前橋のフクロウ(コミミズク)


 うちの裏のコミミズクまだ居るよ。と教えて頂いて出掛けてみた。夕方の4時過ぎくらいがよく出る時間らしい。場所は撮り鳥さん達がたくさん居るからすぐ分かるとのこと。とは言え場所は結構広い。近くのスーパーの駐車場に車を置いて双眼鏡で覗いても撮り鳥さんの所在が分らない。見当を付けて田んぼの中の道を歩きだすと、乗用車でやって来た元気そうなおばさんに出会う。息子さんがフクロウのきれいな写真を撮ってまだ居るから見といでといわれて来たそうだ。フクロウは子育てをしているらしく4〜5羽居るらしいとのこと。場所はここで間違いなさそうだ。そのうち遠くにばらばら置かれた車の間に三脚らしいものが見えた。撮り鳥さん達はあっちだ。2000歩近く歩く。


コミミズク



 撮鳥さん達は農道に車を置いてあっちこっちにかなり散らばっている。農道で暇そうにしていた二人連れの撮り鳥さんから情報収集。午前中から来ているけど今日はあまり出ないよ。もう北へ帰るんじゃないかなとのこと。連日のように来ているそうで早速A4クリアファイルに撮り貯めたコミミズクの写真を見せられる。仲よくなるためには見て褒めるのが礼儀。お付き合いです。運が良ければそのうち出るよというので罪のない冗談話を聞きながら待つ。


 さすが連日来ている撮り鳥さん、冗談話の間も鋭い目で観察していたらしく、突如、出た出たと言う。どこどこ。あそこ飛んでる。見えた。遥か彼方の田圃の上を白っぽく見える鳥が低く飛んでいる。下りた。そっちに近い撮り鳥さん達が活気付いて動くのが見える。また飛んだ、下りた、こっちへ来た。みんなの視線が一羽のフクロウを追っている。


 どうやらこちらには来てくれないらしい。いっぱい撮っているせいか二人とも落着いている。鳥影も見えなくなってしまった。5時を過ぎて陽は傾き、しょうがない帰ろうと戻りかけた瞬間、きたきた。と撮り鳥さんの声。どこ?。この畔のまっすく先の田んぼの畔の上。見ると居た!距離は100m位だろうか。肉眼では白っぽいしみ位にしか見えないが、ズーム一杯で苦労してファインダーに捉えると確かにフクロウだ。夢中で30枚くらい撮る。


 と、たまげた。。先ほどまで鳥は待たなきゃだめだ。追ったって撮れやしない。追えば来年来てくれなくなる。と撮り鳥道を説いて悠然とフクロウを待っていた撮り鳥さんが、馬鹿でかい500mmレンズを抱えて、僅か10cm〜20cmのコンクリートの畔の上を猛然とフクロウに向かって進んで行く。撮っては進み、撮っては進み、危ない、危ない。フクロウまで20m位まで進んだら流石のフクロウも飛び立ってしまった。まいったね。でも撮り鳥さんがフクロウを見付けてくれたおかげで、ワンチャンスでうまく撮れた。散歩も出来て満足、さあ帰ろう。


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