ときタマ日記 2014年05月23日(土)


足利散歩


クロロウバイ(足利学校の庭)


 今年の兄弟会は母の故郷足利に叔母を訪ねる。96歳になる叔母は高齢にもかかわらず頭脳明晰、耳も遠くなく普通に会話ができておしゃべり。足腰もしっかりしていてたくさん元気を頂いた。面倒見て頂いた従妹姉妹にも感謝。22日は昔ながらの温泉旅館東葉館泊。23日に足利散歩。コースは阿(バンナ)寺、足利学校、栗田美術館。足利フラワーパークは入口までで時間切れ。


阿寺、山門前の太鼓橋


 阿寺は実質初めて。幼児の頃から高校を出るまでに何度か来た覚えはあるが、子供の頃はお寺に興味がなかった。またこんなに整備の行きとどいた公園のようなお寺でもなかった。埃っぽい本堂や山門のイメージだけが残っている。


阿寺、本堂(国宝)


 例によって大日如来様と右の硝子戸の中のおびんずるさまにいろいろ過剰なお願いをする。足利学校まで歩く。すぐ目の前である。阿寺山門前から足利学校校門まで、鍵の手の通りが整備されている。洒落た商店や喫茶店が並んだ散歩道、賑わう時もあるんだろうね。


阿寺山門前から足利学校への通り


阿寺山門前から足利学校への通り
味噌汁のサービスって珍しくないかな。ここでお昼食べてしまえばよかった。


 足利学校も初めて。こちらも日本最古の学校と言う話は聞いていたが、狭い町屋の路地の中の塀の中近くに、屋根だけがごちゃごちゃ見えた、と言うのが子供の頃の印象。見学しょうなんて気は全然なかった。今は広い庭と立派な建物が整然と整備されて、史跡と言うより公園だね。所蔵されている本当に大切なものには知識も興味もあまりないので、自由に内部を見学できる方丈と庫裡だけ見学させてもらう。若い外国人のグループも面白そうに部屋の中をうろうろしていた。前には立派な庭が広がっている。ここも世界遺産登録を目指しているそうだ。富岡製糸に先を越されたが、古都鎌倉も最初の挑戦は失敗したみたいだから焦ることはなさそうだね。


足利学校方丈前の若い外国人のグループ


 栗田美術館は写真がないので省略。ただ広大な駐車場の入り口の正面で、オートバイの新車に黒ずくめのかっこいい美女をまたがらせて、写真撮影をしていた十数人のグループがいた。素人の撮影会じゃなくそれぞれが役割のあるプロ集団と言う感じだったね。美術館側の担当者も居るのか、手際よく丁寧に道をあけて駐車場に通してくれた。吃驚したことに広大な駐車場は我々の車だけだった。帰る時もピカピカの新車を正面に据えて彼等はまだたむろしていた。栗田美術館はそんな場所としても使われているようだ。


通二丁目交差点


 通二丁目の交差点近くに叔母の店があった。だから懐かしい場所だ。奥に伸びる道は中央通りで旧国道50号、右へ行けばすぐ阿寺、左へ行けば東武線伊勢崎駅、当時は高架ではなく、足利に来ると趣のある駅舎を出て正面の渡良瀬川を渡る鉄橋を歩いた。その鉄橋だけが昔のままなのかもしれない。大変賑やかだったところで右角の”いぶき”と書かれたビルは確か高島屋だった。夜の光があふれる街にフランク永井の歌が流れていたのを鮮明に覚えている。マイカー時代は目の前だったがこの道を自転車で走った。今は電柱もないきれいな通りになっているが、人影もなく、賑わいはバイパスとなった今の国道50号や郊外へ移ってしまったようだ。


 面白かったのは妹が香雲堂の古印最中をお土産に頼まれたらしい。中央通りを走っていたら香雲堂を見付けた。妹が行ってみると古印最中はないと言う。こちらは古銭最中の香雲堂だそうだ。もうしばらく行くと香雲堂本店と言う店があってこちらが古印最中の店だった。何代か前に分かれた店らしい。紛らわしいね。





トップページへ 前へ リストへ 次へ



           
inserted by FC2 system