ときタマ日記 2010年08月24日


コアシナガバチ


コアシナガバチ


 5月の末に庭のバラの葉の茎に小型のアシナガバチが巣を作った。 こんなところに作ったってバラの葉じゃあすぐ落ちちゃうよ、なんて心配していたら、案の定、一週間もたたない間に強風で葉の茎は枝から1cm位のところで下に折れ曲がってしまった。蜂はそれでも2、3日は巣を守っていたが、いつのまにか放棄された。私が乗り降りする車のドアから1mも離れていないところなので、私はむしろホッとした。蜂と付き合うのは気が気じゃないからね。  
    バラの葉の茎に作られた小さな巣


 ところが、それからしばらくして、玄関のわきのヒイラギナンテンの葉の茎に、蜂が同じように巣を作っているのを妻が見付けた。バラで失敗した蜂がこちらに作り直したのかどうかまでは分からないが、この蜂が庭に巣を作るのは初めてなので、多分同じ蜂なのではないかと思う。ヒイラギナンテンの葉の茎は丈夫だから、今度はいいところを選択したと褒めてやりたいが、こちらも玄関のドアから1mと離れていない。玄関にはいろいろ人が来るし、孫だって来る。心配しながらも様子を見ることにした。
 蜂は存在を知っている私達でも忘れてしまう位、密やかにじっと巣を守り続けた。少しずつ巣は大きくなりやがて子供が孵り、巣を守る蜂が増えた。巣はどんどん大きくなりやがて、馬の背のように横に伸びた変な形になった。農薬のせいでまともな形の巣を作れない、哀れな蜂かと思ったら、その巣の形がこのコアシナガバチの本来の巣の形であることを知った。蜂は今10匹前後だが巣を見ると倍くらいには増えそうだ。今のところはまだ蜂たちは密やかに巣を守り続けている。事件が起こらなければいいが。




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