ときタマ日記 2010年05月05日



雲 雀


ヒバリ


 ヒバリは初夏を告げる鳥、利根川の河原でも二子山古墳でも原っぱから空高く舞い上がってにぎやかに囀りまくる。前橋に来るまで、童謡の中の鳥で鳴声も知らず姿も見たことが無かった。ヒバリがいることはにぎやかな鳴声で遠くからわかる。すぐそばから舞い上がってずっと鳴き続けながら垂直に上昇していく。少しぐらい風が有っても流されない。まっすぐ上がる。どんどん上がる。まだ頑張る。ぐんぐん上る。もう疲れて降りるだろうと思ってもへこたれずに鳴き続け、上がり続ける。やがて姿は黒い点になり、声もかすかに遠くなる。一瞬目を離すと私の眼ではもう見えない。かすかに聞こえる囀りだけが まだ彼が飛び続けていることを教えてくれる。




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