ときタマ日記 08年08月17日



褄黒豹紋、その後


交尾中のツマグロヒョウモン
左メス、右オス


 バラの枯葉にぶる下がったツマグロヒョウモンの蛹は、次の日にはもう枯葉ごと地面に落ちているのを妻が拾ってきた。同じ兄弟たちの蛹は幾ら探しても見つからないのに、こいつは蛹になる重要な場所を簡単に選びすぎたようだ。アゲハの蛹も触れたらぶるぶる震えて吃驚したのを覚えているが、ツマグロヒョウモンの蛹も、枯葉ごと持ち上げて観察するだけで、逃げようもないのに元気よくぶるぶる震えて逃れようとする。あまり暴れるとエネルギーを使い切っちゃうよ、と急いでセロテープで枯葉を割り箸に固定して風通しのいい二階の窓辺に置いた。篭を買って来なければと思っていたがアゲハの時ほどその気がなく、そのままほっておいたら、八日目の朝、気が付いたらもう羽化して窓のカーテンにとまっていた。写真を撮っておこうと近付くだけでカーテンに絡みそうなほどパタパタ大暴れしている。きれいなメスの蝶だった。羽を立てた瞬間を狙って捕まえて外に放した。


ツマグロヒョウモン、メス ツマグロヒョウモン、オス


 成虫に幼虫の時の記憶があるのかどうか知らないし、放した蝶が戻ってきているのかどうかも分らない。あの如何にも毛虫毛虫した幼虫達も丁度庭の何処かで羽化した頃である。庭には相変らずツマグロヒョウモンがやってくる。別に狙って待っていたわけではないが、妻か私か気がついたときにカメラを持って庭に出るだけでオス、メス、交尾中の写真を撮ることが出来た。アメリカ菊の蜜が好きらしく咲き残った花によく来ている。


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