ときタマ日記 06年03月08日

コーラス


餌を待つオナガガモと白鳥  06.02.28撮影


 川本町の荒川の白鳥はもう北へ帰ったのだろうか。又戻って来るとは言え、川本町の安穏な生活に別れを告げ、北へ旅立つ彼らの姿を見たいものだと思うが、まだ実現していない。
 川本町には白鳥を見に行ったが、餌場の川岸を埋め尽くすオナガガモの群れにはビックリした。人にはまったく無関心で、近づいても道を空けてくれる程度の動きしかしない。餌撒きの時間が近いのに騒ぐわけでもなく、のんびり日向ぼっこをしながら待っている。大抵はつがいになっていて、よその雄が自分の雌に近づき過ぎたりすると(何せ混みあっているから)首を伸ばしてちょんと突っついたりする。人はロープで勝手に白鳥に近づけないよう制限されているが、カモのほうはお構い無しに川岸を埋め尽くして、こちらがじっとしていれば、集団でゾロゾロ、ヨチヨチとすぐ後ろを歩いて行ったりする。日本人もよくここまでカモに信用されるようになったものである。
 彼等はたまに全員で大合唱する。個々の鳥が大声で鳴く訳ではなく、どこからともなく静かな不思議な声が湧き上がり、それがウエーブのように全体にふわっと広がって響き合い、又静かに消えてゆく。それをきっかけに興奮して群れが動き回るといったようなこともない。静かなしかし今の何?と又聴きたくなる不思議な合唱である。餌の催促なのだろうか。
 優雅に浮かぶ餌場の白鳥に集まるこの小型のカモは、白鳥の餌を横取りする邪魔者くらいの認識しかなかったが、近くで見るとどうして愛すべき仲間であることが良く分かる。川本町の餌撒きの人もカモにも分け隔てなく餌を撒いていた。



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