うちのネコ 4  (03.10)


 我が家のダイニング兼リビングは、子供たちが居なくなってしまってからは、フローリングに座卓という生活であった。食べて、ごろ寝して、テレビを見るぐうたらには便利で気に入っていたが、先日座卓も古びてひどくなってしまったのを機に、立ち居振る舞いが不便になる老後に備えて、テーブルに戻した。我々にはそれなりに快適だがネコはどうも不満らしい。
不満顔でテーブルをのぞくモモちゃん。


 座卓の下の使い捨てのカーペットの上は、冬は電気カーペットが入るし頭の上は適当な高さで保護されているので、ネコにとってお気に入りの昼寝の場所であった。テーブルの下では天板が高すぎて落ち着けない。我々が食事する時、一緒に並んで食卓をのぞけたのに、テーブルではのぞけない。お魚頂戴、ソーセージ頂戴もテーブルの下からでは見えないし、ちょっと視線が遠くて訴求力に乏しい。
 気が向けば二人の間にやってきて、微妙な距離のところに頭を下にしてコテンとひっくり返って、おなかモミモミを要求出来たのに、それも出来なくなってしまった。ネコと人間のコミニケーションは座卓でより親密に成立するもののようである。人間二人にネコ一匹のテーブル生活ではネコは疎外されていると感じるようだ。
 ネコはダンボールの空箱が大好きである。何か買ってきたりして空箱がほってあると、必ずやって来て上に乗ったり中に入ったりして居心地を確かめている。この時もたまたまコンピュータの修理に使われた大きなダンボールの空箱が気に入っていたようなので、上にバスタオルを敷いてネコの席を作ってやった。これで何とかテーブルの上はのぞけるようになったがそれでも不服そうである。
 

 猫がまあまあ新しいお昼寝場所として気に入ったのが長椅子のクッションの上である。確かにお似合いの場所ではあるが、長いこと邪魔者扱いだった長椅子も、これからは孫が来たときとか、気安いお客様が来たときの席である。我々も流石にデーブルの下でごろごろしている訳には行かないから、我々(妻)のお昼寝の場所でもある。そうそうネコの勝手に汚し放題を許すわけには行かない。そこはお前の席じゃないよと言われるから、ネコも何となく遠慮して落ち着けないようである。でもこの争奪戦結局ネコが勝つんだろうな。
そこはお前の席じゃないんだって!!



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