きり絵 2014年04月18日(金)





    海を渡る         40×57cm    14036


 前回、アサギマダラの”旅立ち”の絵を画いたら、彼等が”海を渡る”シーンも画きたくなった。海辺までやって来た彼等は、きっと近くの森や林の中で風待ちをするよね。何時海に向かうかは、まだ行く先の小島を見たこともないのに彼等には分かっている。気分が知らせてくれるんだね。ある晴れた日の夕方、太陽が沈み陸が冷えはじめると、ひと時の夕凪のあと大気は海に向かって静かに移動しはじめる。暖かい海は湿り気のある大気を上昇させる。彼等は飛び始める。みんな同じ時を待っていたのだから小さな群れになることもあるかも知れないね。ちょうど昇り始めた満月に導かれて、彼等は夜の海を高く越えて行く。(これは絵空事、信じないでね。) 



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