(3)シュガーシャック


 シュガーシャックという所に連れていかれて昼食。日本の山でももうめったに見られなくなった手造りのほったて小屋だよ。テーブルも椅子も手造りでガタガタ。これが結構にぎわっている。なにしろ大型バスが次々日本人を乗せてやって来るからね。厚さが10cmもあるようなタマゴ料理がドンと出てきて、半分も食べたらもうお腹一杯になった。  


 一度見たら夢の中にも出てきそうな元気なおばさんが仕切っている。隣に居るのがご主人のシャイなシャックさん(本気にしないでね)。裏の物置小屋みたいなところに、カエデの樹液を煮詰める竈と鍋?(仕切りのある大きなパレット)みたいなものが有って、メープルシロップの作り方を一通り説明してくれる。大きなサトウカエデの木から樹液が採れるのは、春先のほんの2週間くらいらしい。  
    シュガーシャック 


 
小屋には小さな舞台がある。
日本人が多いから、上を向いて歩こうなんかを、
カラオケで歌ってくれる。
  樹液の採り方の説明を聞いている。 




(4)ハイキング



 食後はバスでモン・トランブランの裏側に回って、キャンプ場か牧場みたいな広々した所にある、小さな湖の湖畔を一まわり散歩。鹿が良く出ると言っていたけれどリスしか出てこなかった。


 
湖畔の駐車場   赤い屋根は管理棟かな、レストランもある。
トイレ借りただけだけど。
後ろは教会兼集会所って感じ。


 
一周した小さな湖
後ろにモン・トランブランが見える。
  湖畔の森の散歩道


 
赤い実    大っきなリスが出て来たよ。
木の皮を集めて冬籠りの準備かな。




 (5)レイク・トランブラン・クルーズ  



 ハイキングの後はレイク・トランブラン(ローレンシャンの宝石って言うらしいよ)を遊覧船で約50分間クルーズ。出航の時にもらったプリントにモン・トランブランの歴史が書いてあったので、ちょっと紹介。
 それによると勿論300年前から先住民はいたが、19世紀に入って材木業の会社が進出。1894年には鉄道も開通して集中的に伐採がおこなわれ、1920年代には切りつくされて放置された。(当時はどんな状況だったんだろうね)。
 1939年アメリカのお金持ちがここでスキーリゾートの営業を開始。
 1991年にカナダのリゾート大手が大金を投じて再開発。なんと先に紹介したモン・トランブランビレッジは、ほとんど1992年以降に造られたものらしい。まさか日本のバブルがここに投資を呼んでこの街を造った? 日本人の多さを見るとそんな気になるよね。東京ディズニーランドより約10年も新しい。テーマパークっぽい訳だ。


 
レイク・トランブランの船着場   モン・トランブランビレッジが見える。


 ゆっくり静かな湖面を進む船から水に映える紅葉を見るのも悪くない。  
    モン・トランブランは相変わらず雲の中


   紅葉の湖畔には程良い間隔で別荘が並んで、絵になっている。中には桁はずれなのもあるね。環境を守るためか道路を作らずアクセスは湖からだそうだ。
湖岸の紅葉、夏の別荘というより館だね。    


 日光の中禅寺湖に似てなくもないけど、大きさは約2倍ある(面積は4倍かな)。だからやはり空が広い。50分のクルーズではその約半分を回る。
 ちなみにモン・トランブランとは揺れ動く山という意味だそうだ。先住民は必要以上の狩りをすると山の神様が怒って山を揺らす、と信じていたらしい。この山は地震断層の上にあるのだそうだ。
 
    レイク・トランブラン


 地元の町(何処か知らない)へ連れていかれて、元駅舎のレストランで夕食。バスの駐車場になったスーパーの前に、大きなビニール袋にぎっしり詰めた人参みたいなのが積み上げられていて、何だろうと思ったら、庭にやって来る鹿にあげる餌を売っているんだそうだ。ほんとかね。フェアモント・トランブラン連泊。





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