10月8日
 カナディアンロッキー観光
 


 モーニングコール6:30、出発9:00、バスでアイスフィールドパークウエイという観光ルートを、コロンビア大氷原まで行き、スノーコーチ(雪上バス)でアサバスカ氷河を楽しんだあと、同じ道をカナディアンロッキー観光の拠点の町、バンフに戻る約8時間の旅。


   
  レイク・ルイーズ・朝 
早朝から散歩を楽しんでいる人達がたくさんいる。
 


 夜は雨が降ったらしい。路面がぬれ霧が漂っている。この旅行、お天気にはずいぶん心配させられた。天気予報は行く先々雨だった。我々より数日前ロッキーの方へ行った同じツアーは、雪で道路が閉鎖され、氷河まで行けなかったという。我々も快晴の青空は一度も見ることはできなかったが、運よく行くところ何時もぎりぎりで何とか天気はもちこたえてくれた。朝食後出発までの間ちょっと湖畔まで歩いてみる。


 
カヌー小屋   散歩 




 カナディアンロッキーの山々を左右に見ながらバスは突っ走る。カナダの観光バスは紫外線カットのために窓ガラスに薄いグレーの色が入っていて、写真を撮るにはちょっと不利だが、無駄を覚悟で撮ってみると結構写っている。


 
カナディアンロッキー、アイスフィールドパークウエイから   


 バスは、広いU字谷の底を流れる川に沿って走り、高度を上げてゆく。専門のガイドが添乗して説明してくれるが、ほとんど忘れてしまった。スギのように見える松の森と湖、雪を頂く山の美しさに感動する。この天気ではそれが見えたと言うだけで感動だよ。


 
  カナディアンロッキー 


 日本ではほとんど無い氷河が削った山は絶壁だらけ、クライマーには天国みたいな所だね。だけどもう雪が降ったせいか、山登り姿の人はほとんど見なかった。国立公園だから登れるところは限られているのかもしれないね。熊さんもいることだし(楽しみにしていたのにもう冬眠してしまったのか全然出てこなかった)。  


   
カナディアンロッキー    


 休憩で寄った駐車場のすぐ裏山はまるで槍ヶ岳そっくり。美しく青い湖ペイトレイクを展望台からのぞく。グレイシャーブルーというんだそうだ。


 
ペイトレイク   槍ヶ岳? 




 アイスフィールドセンターは氷河観光の起点。ここからシャトルバスに乗ってスノーコーチ乗り場まで行き、スノーコーチに乗りかえて氷河の上を走り、アイスフォールの近くまで行って実際に氷河の上に降りて周囲の景色を楽しむ。それが氷河観光。それだけのことと言ってしまえばそれだけのことなんだけどね。


   広大な駐車場に囲まれた台地に建つアイスフィールドセンター。この建物だけというのが憎いよね。かっこいいのを立てるもんだ。快晴だったらどんな展望なんだろうとろうと思わせるいい場所にある。中にはお土産屋さんやレストランもあって、疲れた感じはしない。外観に劣らず生きている。
アイスフィールドセンター    



 テラスからの展望は最高。とてもワンショットでは収まらない。左側の氷河がアサバスカ氷河で、この氷河の上へ行く。  
   アイスフィールドセンターのテラス


 


   サイドモレーンの小高い丘の上にあるスノーコーチ乗り場までシャトルバスが運行されている。
テラスからの展望
左側のシャトルバスのコース
   


 
    テラスからの展望
右側の山、後ろもいいんだけどね。


 シャトルバスに乗りスノーコーチに乗り換えて、20〜30度くらいありそうなサイドモレーンの急な崖を下り、氷河に乗り出す。大きな重そうな車だけど何の不安もない。


 
スノーコーチの終点    


 終点で下りる。ただそれだけだけど周囲の景観にみんな結構楽しそう。岩山のすぐ下に見えるけれど、実際は広い氷河の真ん中で、岩山まではかなりの距離がある。


   スノーコーチはカルガリーに製造する会社が一社だけあるそうで、一台1億円、人の背丈ほどもあるタイヤは意外に安くて一本50万円だそうだ。ガイドさんの出したクイズの答えだから、どの程度正確なのかは知らないよ。
   




 アイスフィールドセンターで昼食後、来た時と同じ道をたどりバンフに向けバスで戻る。


 
サンワプタ峠   マウンテンゴートがいる?


 サンワプタ峠は標高2030mでパークウエイの今回走った範囲の最高点。下の谷底にパークウエイが見えているが、バスは大きなカーブを描きながら坦々と走るので、あまり急坂を登った感じはしない。同じ2000mの峠でも、日本の我が家に近い高峰高原や湯の丸高原の道とは一味違う。左側の岩壁には肉眼でも白い点にしか見えないマウンテンゴートがいる。流石に高速で走り抜けるバスの窓からでは、うまく撮れないね。


 
 ボウレイク


 ボウレイクも清澄な水を湛える美しい湖である。周辺の氷河をのせた山も素晴らしい。そして見る限り人口物が何も無いというのが心休まるし何ともうらやましい(勿論カメラの後ろには小道も駐車場もトイレもある訳だが)。この湖では湖畔を散歩する時間と小道があった。 


 
湖畔を散歩   クロウフット氷河




 カナディアンロッキー観光の拠点バンフは、如何にもリゾートの商店街といった感じの広い大通りが一本あるだけという、お洒落なかわいい街である。ここでは流石に残っていたドルをかき集めてお土産のチョコレートを買い込んだりした。


   バンフアベニュー(大通り)とカリブーストリートの交差点、一番の繁華街。
バンフ・町の中心の十字路    


 日本人向けのお土産屋さん?ピカビレッジの前。二三軒先に日本料理杉乃家なんて看板もあるね。   
    如何にもカナディアンロッキーの拠点らしい



 
大通りバンフアベニュー、散歩   また来た


 最後のホテル、ザ・フェアモント・バンフ・スプリングスは、バンフの町からボウ川を渡った小高い丘の上のにある。豪華ホテルの旅も今日が最後。東海岸のトロントからナイアガラの滝とローレンシャン高原の紅葉、広大なカナダを横断して、西海岸のカナディアンロッキーを見ると言う欲張り旅で、時差にも苦しめられたし、時には老骨には過酷なスケジュールもあったが、想い返せばツアーの仲間たちと驚きと感動を共にした楽しい旅だった。


 
ザ・フェアモント・バンフ・スプリングス
なんて贅沢な雰囲気なんだろうね


 10月9日
 バンフ発 8時45分 バスで約2時間、カルガリー空港経由で空港発12時45分、空路約11時間、成田着は10日 14時25分。18時過ぎ無事我が家に帰着した。やったあ!疲れたけど達成感もあるね。。旅も体力のあるうちである。この期に及んでいい思い出が残った素晴らしい旅だった。この旅のすべての面倒を見てくれた妹に心から感謝である。


 しかし今回の旅で5回飛行機を乗り継いだけれど、ジャンボには一度も乗ることはなかった。ジャンボが航空路で旅客をのせて始めて飛んだのは1970年である。以後40年に渡って世界の空を飛び、空の大衆化に貢献したジャンボもその役割を終わる時が来たようである。何にでも終わる時は来る。




トップページへ 前へ  カナダ旅行記のトップへ



           
inserted by FC2 system