ときタマ日記 2012年10月2日〜10日


カナダ旅行記



10月2日
 ツアーの日程表の指示は成田15時20分集合。これに合わせて前橋−成田直行バス、前橋亀里P、11時発のアザレア号に乗る。成田発17時20分、トロント着は現地時間で2日の16時10分の予定。ただし出発から30分程度遅れたようである。煩わしい入国手続き等を経て、さらにトロントから約2時間バスにゆられて、この日の宿泊地ナイアガラの滝間近のマリオット ゲートウエイ オンザフォールズへ。着いた時は20時を過ぎていた。自宅からナイアガラの滝まで約23時間、これを便利でわくわくの楽しい旅の始まりの時間とみるか、辛い拘束時間と見るかはそれぞれだが、私は成田までの3時間で既にお尻が痛くなり、飛行機の12時間のうち6時間は本を読んでいたが、結局一睡も出来ず、お尻の痛さに悩まされ続けるかなりつらい移動だった。
  


   誰もがブラインドを閉ざし仮眠している日本時間で3日の0時半、突然機内の照明が明るくなり、CAがワゴンを押して通路を回り始めた。GPSを見ると丁度アラスカの上空である。ちょっとブラインドを開けたら真下の白い山脈が朝日を浴びて赤く染まっていた。アラスカは今2日の夜明けを迎えている。面白いね。CAがカップラーメンと飲み物を配っている。外は朝だから朝食と勘違いして、よ〜し頑張るぞとコーヒーを飲んだら、そのあとまた機内は暗くなり、みんな寝てしまった。なおさら眠れないよ。どうすりゃいいの。
アラスカの朝焼け    


 ホテルに到着後、ホテルから歩いて夜の滝のライトアップを見に行った元気な人達もいたようだが、ホテルの窓から見た感じでは真っ暗で、派手なライトアップはないように見えた。我々は早々に風呂に入って就寝。 



10月3日
 ナイアガラ瀑布
 


 モーニングコール6時、7時には荷物を部屋の外へ。朝食7時。やけに早いが、ガイドさんの言う通り、寝付きはよかったが、4時間も寝たら目が覚めてしまい、モーニングコールなど関係なく、荷物整理の時間は充分にあった。朝食はビュッフェ形式で美味しそうなものが山盛りだから、普段通りに食べればいいのに、サラダからデザートまで一通り食べたら、当然食べ過ぎ。一日で懲りた。朝食は控えめにしよう。 


 午前中はナイアガラの滝観光。霧の乙女号で滝つぼへ。全員渡された青いビニールのポンチョをかぶって船に乗る。折角の滝つぼ突入だからどうせならと一番迫力のあるアッパーデッキへ。船はアメリカ滝の間近を通ってカナダ滝へ。アメリカ滝の下は余裕で写真が撮れる。


 
  アメリカ滝の前で


 カナダ滝は水煙が高く上がっているから、近づけば何も見えない。船はゆっくり左に回りながら水煙の中に入って行く。滝にどれほど近いのかもまったく分らない。突然全身に吹き倒されるような水しぶきを浴びる。水煙は霧のようなものと思っていたら、大間違い。嵐の中のようだ。甘かったね。えっ!これに何時まで耐えるの、と思った瞬間の絶妙のタイミングで水しぶきを抜けた。膝から下はずぶぬれ。これは想定内だが、顔に浴びた水が襟の中まで濡らしていた。  
  しばし呆然
カナダ滝の水しぶきを抜けた。


   カモメが沢山いるテーブルロックの公園は、お天気が今一なうえに、あいにく風向きも悪く、カナダ滝の水煙がまともに流れて来ていて、近ずくと大雨の中のよう。滝はほとんど見えなかった。
 次の犠牲者をデッキに満載してカナダ滝に向かうメイド オブザ ミスト号。ミストじゃないよ。ストームだよ。    


 
船着き場の上からアメリカ滝   テーブルロックから カナダ滝


 午後はバスでトロントへ戻り、空路モントリオールへ。さらにバスで約2時間半、ローレンシャン高原のフェアモント・トランブランへ、約6時間の移動。慣れたのかお尻はそんなに痛くなかった。夕食はホテルのレストランでポーク料理、折角カナダへ来たのだからと、アイスワインで乾杯。昨日の夜はお弁当だったからね。




 10月4日
  ローレンシャン高原観光
 


 (1)モン・トランブラン (テレキャビンで山頂へ)


 モン・トランブランビレッジを抜けて一番上のテレキャビン(ロープウエイ)乗り場まで歩く。ほとんど日本人ばかり。この季節、連日日本人ツアーが次々ローレンシャン高原に押し掛けてくるのだそうだ。高速道路を走っていても両側の森は紅葉だから、カナダ人には紅葉を楽しむ習慣はないそうだ。


 
モン・トランブラン、テレキャビン乗り場   モン・トランブランの紅葉


 一組で独占できる小さなキャビンに乗り込むと、あっという間に紅葉の森の空間に放り出される。キャビンは窓があいていて、じかに紅葉を見たり写真に撮ることができる。山の空気にじかに触れられる。  
    モン・トランブランの紅葉


 
モン・トランブランの紅葉
  何も見えない山頂
でもかわいいリンゴをゲット


   モン・トランブラン山頂は霧の中。本当は紅葉の森と湖の360度の展望があるはずだったんだけれど。
テレキャビンからファエモント・トランブラン  



 (2)モン・トランブランビレッジ


 モン・トランブランビレッジはモン・トランブランの山麓の斜面を利用したカラフルで小さな町。日本の軽井沢みたいなところだ、とのこと。そう言えば旧軽の商店街に似てなくもないかな。歩いてゆく人も来る人もほとんど日本人。  
    モン・トランブランビレッジ


 
カブリオレ(街の下の駅)   フォルクスワーゲンカブリオレ


 モン・トランブランビレッジに面白い乗り物が有る。カブリオレって書いてあるね。もとはオープンの馬車ってことらしいけど、ヨーロッパの車のカタログなんか見ると、カブリオレってよく出てくるよね。日本はオープンカーはほとんどないし、日本人にはカブリオレって語感がよくないのか、あまり使われない。ロードスターって名前の方が受けている。


   テレキャビンのキャビンをオープンにしたという意味なんだろうね。定員四人で立って乗る(これ初めての体験)。ドアの前に立たないというのがルール。スキー場のリフトじゃんと言ってしまえばそれまでだけど 、あれはスキー板を付けたまま乗るのが前提。乗り降りも緊張するし、ザックをもってのると乗りにくいよね。これは普通の人が展望を楽しみながら、街の下と上を往来するための交通機関。乗ってみると同じ乗り物とは思えないほど楽に乗れて、安定感もあって意外。しかもいくら乗ってもただ。
     


 係のおじさんが一人立っている。勝手に乗ると、どんと打ち出されるような感じで飛び出して、いきなり紅葉の梢をかすめ、ロッジの屋根をこえ、大きなプール付きの庭の上を飛ぶ。屋根も窓もなしで立って乗る爽快感ってこんなに素晴らしいんだって思う。テーマパークのアトラクションみたいだよ。下から乗って往復して、もう一度乗ろうかって言ったくらい楽しかった。至る所にフォルクスワーゲンのマーク入りだから、お互いにメリットがあるんだろうね。  
     


 
街を走るシマリス 
小川にやって来た?ケラ
メープルシロップ屋さんの前で    


 街はずれには小川が流れハイキングコースの案内が有る。モン・トランブランビレッジはカブリオレが家の屋根をかすめて飛ぶ、自然に恵まれた楽しい街だった。




トップページへ 続きを読む



           
inserted by FC2 system