中岳沢崩れ     36.5×27.5        03001  
  南八ヶ岳の中岳は後に見える阿弥陀岳の頭から見下ろすと、主峰赤岳に続く真っ直ぐな稜線の上の小さな(しかし円錐形の端正な)ピークにすぎない。”阿弥陀から赤岳に行ったよ”とは言っても、わざわざ中岳を登ったよとは言わない程度のピークである。しかし行者小屋から文三郎尾根を登って赤岳へ行こうとすると、文三郎尾根から見上げる中岳はまるで違っている。長年の風雪との戦いで沢筋は大きくえぐられ、骨格まで顕わになったその姿は中岳の岳たる謂われを納得させてくれる。02年10月、妻と二人文三郎尾根を登った。
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