2021年02月11日(木) | 八子ヶ峰東峰 | 蓼科山 |
10日、フラワーハイランドから帰ってのんびりしていたら携帯が鳴った。携帯は持っているというだけで、鳴ることなどめったにない。普段は居間の棚の上にほったらかしてあるから、鳴ってもそばにいないことが多く、たいていは後で着信で知ることになる。めずらしく携帯をとるとあたさんから山行のお誘いだった。 行く行く、行くに決まっている。そうしたら明日、それも雪山だと言う。明日はいい天気で、−3℃〜−8℃位だからちょっと暖かくして来て、とのこと。雪山なんてもう無理だと決めていたが、簡単な山だと言うのでその気になって出掛けることになった。 妻はおにぎり用の塩鮭がないと言うのでフレッセイに飛んでゆく。バレンタインが近いのでチョコレートも。ワカンだアイゼンだスパッツだと押入れの奥をひっかきまわす。朝は7時にららん藤岡で待ち合わせなので4時半に目覚ましをセット。宵っ張りで朝寝坊の我が家にとってはこれが辛い。 |
コース:スズラン峠園地P9:10→蓼科湖分岐9:40-9:50→ヒュッテアルビレオ10:00-10:15→八子ヶ峰東峰10:35-10:35→展望ランチ10:40-11:35→東峰11:40-11:45→ヒュッテアルビレオ11:55-12:00→スズラン峠園地P12:35 コース標高差 140m コース累積標高差 485m コース距離 2.3km 行動時間 3h25m ららん藤岡7:00⇒スズラン峠園地P8:50 |
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八子ヶ峰(やしがみね)東峰から蓼科山 |
何時ものように、ららん藤岡で待合わせ。有料駐車場(600円/日)に駐車してあたさんの車に乗せてもらう。後は全てあたさん任せでのんびり。申し訳ないなあ。 |
蓼科牧場 白樺湖を過ぎると路面にも雪
スズラン峠駐車場(40台:無料:トイレあり)は蓼科山登山口にもなっていて、冬でもかなり混むらしい。ららん藤岡7時集合はもっと遅くても良かったんだけどとあたさん、この駐車場に入れるためであったらしい。かなり混んでいたが無事駐車できた。 駐車場でしっかり準備して登山開始。駐車場からすぐカラマツ林の登りになる。 |
スズラン峠駐車場 さあ登山開始
からまつの林を登る
かなりの急登をつぼ足で登る。久しぶりにストックを使って登ったので明日辺り腕が痛くなりそうだ。一組団体さんが我々を追い抜いて行った。今シーズン雪山三度目のはらっぱさんはさすが軽い足取りで先頭を行く。傘寿隊(だそうだ)はひいひい言いながら自分と戦う。あたさんは後ろに付いていろいろ面倒を見てくれる。至れり尽くせり。 |
カラマツ林を過ぎるとすぐに急な登りになる。
何とか急勾配は終わり
急登を30分ほど頑張ると勾配が緩み展望が開けて来る。北横岳、蓼科山を見ながら登る。 |
北横岳 |
蓼科湖分岐で休憩。ほぼ登りきった。バナナいただきました。ここで背負って来たワカンをつける。 |
ヒュッテアルビレオ着、ここからの蓼科山、北横岳の展望は素晴らしい。蓼科山も北横岳もこんなに見応えのある山だなんて思ってもいながったよ。傘寿隊をここまで引っ張り出してくれたK2隊に心から感謝。 |
蓼科山 |
北横岳 |
その先は広〜い雪原。いい所だなあ。元気なら雪にまみれて遊びたい。だた傘寿隊だからね、ゆっくり雪原の端まで歩く。 |
八子ヶ峰東峰の広い雪原 |
雪原に赤と黄色のヤッケがよく似合う。
雪原の端まで行くと下にもなだらかな雪原の山がありこれが本当の八子ヶ峰だと言う。傘寿隊の足がもう少ししっかりしていたらそこまで行くつもりだったらしいが、ここまでの経過時間をみて諦めてくれたらしい。申し訳なし。その先には霧ヶ峰の山々と更にその先にかすかに北アルプスが見える。と言うことで展望の良いここでランチ。まだ11時前だけどね。朝早かったし。 |
八子ヶ峰東峰からの展望。下のなだらかな山頂が八子ヶ峰らしい。 |
広大な雪原を独占してなんて贅沢なランチスペースなんだろうね。北には蓼科山に北横岳、東は八ヶ岳連峰、南は南アルプスに中央アルプス、西には霧ヶ峰から美ケ原、北アルプス、360度の大パノラマ。 |
ランチ
はらっぱさんがぼんやり見える北アルプスに槍ヶ岳を見付けた。言われた通り写真に撮っておいたら確かに穂高も槍ヶ岳も写っていた。肉眼でははっきり見えないけれどね。 |
北アルプス
穂高 槍ヶ岳
振り返ると八ヶ岳 |
撤収。どんなに素晴らしくても帰らなければならないのは世の定め。雪原の八子ヶ峰東峰山頂で記念撮影をして来た道を帰る。 |
撤収
八子ヶ峰東峰山頂
現役だと言っても通りそうな立派な建物のヒュッテアルビレオ。あたさん達が20年近く前に来た時既に閉鎖されていたと言う。どこも傷んでいないように見える。たまに誰か来て使うのかな、そんな気になる程生きている。アルビレオってなんだろうと言っていたら壁に絵が書いてあった。はくちょう座のくちばしに当たるところにある星の名前らしい。きっと天体観測が好きな人が同好の人達と星を見たくて作った小屋だったんだろうね。 |
ヒュッテアルビレオ
やはり下りは楽だ。滑ったり転んだりしながら1時前には無事車に帰りついた。K2隊のお陰で今年も雪の山を歩くことができた。それもとびきり上等の心に残る楽しい山だった。 |
下山
スズラン峠の駐車場から車で少し下った所に雪に埋まった駐車場(展望台)があった。車を寄せて名残りを惜しむ。天気はますます晴れて雲ひとつなく、霧ケ峰高原の山々や北アルプスを見ることができた。歩いて来た八子ヶ峰も今は懐かしく遠く高く見えた。今まで歩いた山々と共に八子ヶ峰も記憶から消えることはないだろう。 |
霧ケ峰高原、信州三峰山、美ケ原 |
信州三峰山と北アルプス |
八子ヶ峰 |
展望台