2018年10月08日(月) 志賀高原 長野県


一沼・蓮池・木戸池・田の原湿原と幕岩渓谷の紅葉


 今年も紅葉シーズン、K2隊のあたさんに誘われて約束の志賀高原の紅葉を案内していただいた。我が隊向きの標高差ほとんどなしの楽チンコース、でも紅葉は言うことなしの素晴らしさだった。


コース:
 サンバレー駐車場
7:50→一沼8:05-8:10→琵琶沼8:20−8:25→サンバレーP8:30⇒志賀高原山の駅P8:35-8:45→蓮池一周9:10→志賀高原道の駅P9:20⇒木戸池P9:25

 木戸池P9:30→湿原分岐9:40-9:50→田ノ原湿原10:10-10:40→石の湯分岐11:10→幕岩渓谷11:30-11:40→石の湯12:10-12:55→木戸池P13:20
 (所要行動5時間30分)

   累積標高差 235m
   歩行距離 4.9km
蓮池の紅葉
 池とリゾートホテルと紅葉、志賀高原らしいね。


 朝は5:30ららん藤岡に集合(これがきつい)、僕の車はららん藤岡の有料駐車場(600円/日)に置いてK2隊の車に乗せてもらい、後はあたさん任せ(これは楽過ぎて申し訳なし)。 藤岡IC−信州中野IC経由、サンバレー駐車場に7:40着、
 帰途は木戸池から渋峠を越えて14:00万座温泉ホテル聚楽で温泉を楽しみ、15:05嬬恋牧場によって17:50ららん藤岡に帰着。(以上のデータはとっくにUP済みのK2隊のデータをそっくり頂きました)。


 今年は天候が不順で、この日も直前に選び直したたった一日の晴天が期待できる日だった。4時に目覚ましをセットして寝たが、寝たのも早かったせいか3時には目が覚めてしまった。妻はその1時間で何時ものランチを用意。時間通りほぼ5時半にはららん藤岡に着く。K2隊の笑顔が既に待っていた。


   晴天のはずが薄曇りのせいかまだ薄暗かった。ついこの間まで4時でも明るかったのにね。これには時間を指定したあたさんも想定外だったようだ。
朝5時半のららん藤岡    
 藤岡ICから高速を突っ走り、県境のトンネルを抜けても浅間連峰はずっと雲の中である。佐久から小諸に抜ける頃、ほんのり朝焼けが見えたり虹が見えたり、期待が膨らむ。高速を信州中野ICで下りて志賀高原に向う。残念ながら山にはまだ雲が付いていた。   
    少し希望が・・・



 一沼の紅葉


 志賀高原サンバレー駐車場到着。薄曇りの空模様は変わらないが紅葉も悪くない。


 
サンバレー駐車場7:50   周辺の紅葉


 準備もそこそこに高まる期待を胸に一沼を見に出かける。車道のすぐそばで何も持って行かなくていいとのこと。カメラだけぶら下げて出掛ける。  
    気もそぞろ、心は早くも紅葉の中へ


 はらっぱさんほか女性軍約一名は早速路傍の花に捕まって足が遅れる。男性軍はウロウロ琵琶池の縁に出たり、近いはずの一沼への道をたどる。


 
路傍の花   ウルシの紅葉
   待つことしばし、遅れていた女性軍が出てきた。素晴らしく紅葉した木をバックに撮ろうと随分待っていた。
やっと出てきた。    


 一沼湖畔に出る。風もなく鏡のような湖面に紅葉を映してそれは綺麗だった。   
    一沼湖畔 
  同上
 僕は歩けば暖かくなるだろうと上着を着ないで来たら結構寒かった。風もなかったのにね。  
    一沼湖畔の笑顔
 
帰り道   琵琶池


 帰りにボート小屋のような小屋の前からちらりと見た琵琶池、琵琶池の縁を少し歩く予定もあったのだが、冷えてトイレ、トイレ。車で志賀高原山の駅駐車場に直行。山の駅はまだ営業前。向かいの志賀高原総合会館のトイレを借りる。



 蓮池一周


山の駅駐車場 蓮池全景  


 山の駅の駐車場に接して広がる蓮池を一周。女性軍は湖岸に下りやすい左手からそのまま時計回りに、男性軍は険しい?右手の土手を下って反時計回りに、それぞれ対岸に相手を見ながら歩く。  
    蓮池の紅葉


   空は相変わらず曇り。やっぱり光がほしいなあ、と本音。曇りの方が本当の色が見えるんだよ、と負け惜しみ。
蓮池の紅葉    


 
女性軍は左手から時計回り。   男性軍は右手から反時計回り。


 
ヒツジグサ(これを見て蓮池って言うんだね)   女性軍が現れた。合流


 ホテルの前の道が近づいたら、土手の下でウロウロしていたサイクリング姿の若い男性が携帯を貸してくれませんかと言っている。4〜5m程の石垣の上の道から蓮沼の写真を撮ろうとしてスマホを下に落としてしまい見つからないらしい。僕の携帯に番号を入れてかけで見たが呼び出し音が聞こえない。マナーモードかね。一緒に探したが見つからない。崖の途中に引っ掛かっているのかな。彼がおっかなびっくり石垣に登ったら無事発見できた。よかったね。


   スマホ探しに時間を食っているうちに女性軍が岸を回ってやって来た。合流。男性軍は一緒に来た道を帰る。
岸の紅葉  




 木戸池から田ノ原湿原→幕岩渓谷


 車で木戸池に回り、いよいよ楽しみにしていた田ノ原湿原・幕岩渓谷コース巡りに出発。駐車場は車でいっぱいのようだ。 木戸池でも相変わらず曇り空で風ひとつなく、鏡のような水面に岸辺の紅葉がそのまま映る。  
    木戸池駐車場


 言うことなしの美しさ。東山魁夷の絵のようだ。
木戸池の紅葉    


 
木戸池を反時計回りに回る。 
 
ナナカマド   ベンチで休憩、紅茶&ランチ、出発。


 木戸池を半周して田ノ原湿原への分岐のベンチで休憩、紅茶&ランチ。朝が早くてお腹がすいていたのか写真撮るのも忘れてた。前半で息を飲むような素晴らしい紅葉に出会えてまずはほっこり一息。一杯の紅茶で心を鎮め田ノ原湿原への期待を膨らませる。こんな素晴らしいところを息を切らして先を急ぐ必要なんてない。


 田ノ原湿原へは小さな尾根を越える。尾根の上に青空が見えてきた。やったね。あたさんがやって来て真面目な顔でここ1時間くらい登る。なんて言っている。もう完全にあたさんにお任せだからね(ちゃんとした地図のコピーも貰ってあるんだけど)。あ・そう、である。1時間だろうと2時間だろうと言われるままに歩いちゃう。5分も歩いたらもう尾根の上だった。
青空だよ!!
 
光も射して紅葉も輝きを増し大満足の尾根の上。 


  坊寺山辺りかな。
名前通りの田ノ原湿原  
     


 
歩き方にも気持ちが出るもんだ   田ノ原湿原
 
田ノ原湿原の木道   ベンチでまた珈琲&ランチ
 田ノ原湿原のど真ん中のベンチでまた珈琲&ランチ。一山越えて来た?からね。おにぎり食べながら田ノ原湿原を満喫。若くて格好いい夫婦の旦那があたさんに、笠ケ岳まで歩いていけるかね、なんて聞いている。無理だよ。あたさんがにべもなく答えている。  
    田ノ原湿原の紅葉 


 田ノ原湿原の木道はベンチより木戸池側の改修が進んでいて、新しいが滑り止めの横桟が入っていて歩きにくい。ベンチより先の木道は古びて傷んでいるが歩きやすくて絵になる。その古い木道を歩いていよいよ幕岩渓谷へ向かう。


 
田ノ原湿原の木道は此処で終わり。 
  少し登ると笠ケ岳が見えてくる。
 
静かな我等が道 


 石の湯への分岐を案内通り左に折れて、田ノ原湿原を巻きながら下り気味の歩きやすい道を行く。こちらの道に入ると一気に人の気配がなくなり静かになる。我らだけの山の気分だ。シラタマの実がたくさんなっている。しばらく歩いて少し急な藪の道を下ると石の湯とサンバレースキー場を結ぶ角間川沿いの林道のような広い歩きやすい道に出る。


   
    角間川対岸坊寺山山麓の紅葉


 対岸の素晴らしい紅葉を見ながら林道を下る。林道の真ん中に温泉が湧き出していたりする。これが手を入れていられないほど熱い。


 
林道の真ん中に湧きだしている温泉。熱い。 
こちら側の尾根の紅葉  
 
広い道を川に沿って下る。 
    赤、緑、黄色、空の青、白樺の幹と雲の白


 名勝 幕岩


   歩くこと20分ほどで紅葉に彩られた幕岩が見えてきた。渓谷もきれいで下りてみたいが、道もなく崩れやすそうな崖は50mほど高さがあるらしい。この道は崩れて7年ほど通行止めになっていて、最近やっと通れるようになったらしい。
幕岩全景    


 
渓谷も美しい   幕岩大滝?
 
    幕岩の岩壁


 幕岩は目の前にそそり立つスケール感に圧倒されるがデテールも面白い。縦横に走る柱状節理は神様の彫刻の鑿跡のように鋭く面白い。紅葉も彩りを添えている。つい夢中でシャッターを押し過ぎてしまう。もっとも谷川岳の岩壁を登ったあたさんにはスケール感は物足らないらしい。すげーを連発している我々を見てニヤニヤ嬉しそうだ。


 
神の鑿(ノミ)痕   紅葉の岩壁
 
岩壁上部   みすずの滝?
   
    幕岩岩壁上部



 しばらく右往左往して写真を撮りまくる。あまり崖の側に行っちゃだめだよ。あたさんがザックを引っ張っている。


 
すげ〜   安全確保?邪魔なんだけどな
 
すげ〜   サワハコベ


 何時までも見て居たいが、何時後ろから岩が落ちてくるかもしれないからという心配症のあたさんに従って来た道を戻る。 


   
    さあ帰ろう。
 
あたさんが赤いモミジの落ち葉をかざして紅葉の
山を撮っている。新しいイメージがわいたらしい。 
歩く向きを変えると別の風景が見える。    
   
スミレが咲いていた。   はらっぱさんは小さな花も見逃さない。



 石の湯が近付いて来た。 石の湯の下のきれいに整備された広場で、適当な場所を占領して三度目のランチ。ちょうど12時を回った所だからね。  
    坊寺山山麓の紅葉
   周囲にきれいな流れが幾筋もあって、クレソンがいっぱい生えている。主婦二人はクレソンを一握りづつ確保して来た。小さな魚の影も見える。K2隊は今夏来た時ホタルを見たらしい。夜の高原のホタルと星空、ロマンチックだね。
石の湯下の整備された広場    
   
    適当な場所を占領して三度目のランチ


 お腹も心もゆっくり満たしたら、眠くならないうちに引き上げよう。


 
木戸池への道を登る。
後ろ髪を引かれるようないいところ    
 
こんなイワイワもあったね。   木戸池駐車場帰着13:20


 無事木戸池に戻る。今日はあたさんの企画がズバリと当たって、天気も紅葉もぴったんこ。苦労のある登りや長い道もないのに、バラエティに富んだ素晴らしい紅葉が楽しめた。幕岩は圧巻だったね。


 
もう一度木戸池の紅葉   最高の紅葉に会えてよかったね。
あたさんに感謝。
 やけに人慣れしたカモが三羽。僕はアヒルだろうと言うのだが、妻はマガモだと言う。ホントに野生のカモかね?  
    人慣れしたカモたち



 楽しかったね。帰途は渋峠を越えて万座温泉じゅらくで野天風呂を楽しみ、嬬恋牧場の愛妻の鐘によって帰る。渋峠を越えるまでは紅葉の素晴らしいドライブだったが、峠を越えると群馬側は真っ白で芳ヶ平も何も見えず残念。万座側は展望があった。
 途中の嬬恋牧場では愛妻の鐘を打ち鳴らし愛してるよ!!を絶叫して(心の中でね)妻二人は大満足して帰って来た。でもちょっと片手落ちの感じもするんだけどな。


 
嬬恋牧場、愛妻の鐘 
 
    やだやだ、逃げろ。


 17:50藤岡帰着。暗くなっていた。よく遊んだね。K2隊には大変お世話になりました。特にあたさんは前日も白駒池に遠征していたから、二日続きの長距離運転で本当にご苦労様でした。楽しい写真もたくさんありがとう。また何時かよろしくお願いします。





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