2018年08月18日(土) 赤城不動大滝 赤城山



 この馬鹿みたいに暑い時期に赤城の不動大滝に行こうなどと思う人は誰もいないだろう。その不動大滝に行こうとK2隊のあたさんからお誘いがあった。いいアイデアだね。確かに不動大滝を独占する絶好の機会に違いない。不動大滝を独占して滝つぼで水遊びするぞと、歳を忘れて20年くらい前のプール用の水着に水中メガネまで用意して連れて行ってもらうことにした。あたさんは滝行に興味があるらしい。
 ところで妻は11日に庭の雑草を整理している時に腰を痛めてしまった。初めての(軽い?)ぎっくり腰らしい。1週間で何とかまともに歩けるようになったばかりである。ここで無理したら後悔することになりかねない。断ろうとしたのだが断固行くと言ってきかない。それでなくてもろくに歩けないのに大変なお荷物になりかねない。



コース:前不動駐車場8:45→前不動尊8:55-9:00→延命猿水9:10→忠治見張岩9:25→滝見所9:30-9:35→滝沢不動尊9:40-9:45→不動大橋10:20-10:30→不動大滝10:45-ランチ-12:20→不動大橋上の道を渡る12:35→不動尊への分岐12:45→滝沢不動尊13:00→滝見所13:10-13:20→前不動尊13:30-13:45→駐車場13:55 (所要時間5時間10分)

  標高差 115m 累積標高差 420m 
  距離 3.6km
  (標準コースタイムは約2時間位のコース)


 滝沢不動尊から不動大滝の手前まで沢の滝に向かって右側の岸の道は、流されてしまったらしく今は使用できない。不動尊から沢に下ってすぐ渡渉して左側の岸の道を行く。途中新しく出来た不動大橋(平成29年6月完成とある。)が沢の上を横断している。
赤城不動大滝


 9時に滝沢不動尊参道の前不動駐車場でK2隊と落ち合う予定が30分ほど早く着いた。K2隊は既に来ていて車で新しく出来た不動大橋を偵察して来たらしい。(不動大橋への分岐の所で通行止めになっていて、まだ新しい道は使用できないらしい。)早速準備して予定より早く出発できた。 



 
案内図(不動大橋がまだ出ていない)   前不動駐車場 


 
参道入り口   歩きやすい道


 
前不動尊   延命猿水
 今日は数日前まで続いた40℃近い猛暑が嘘のように涼しい。基本的にほぼ水平な木陰の歩きやすい道を前不動尊、延命猿水、忠治の見張り岩とたどる。休憩したりおしゃべりしたりのんびりゆっくり歩く。前不動尊は道近くに立派な木製のお堂が立ち、中にお不動様の石像がある。前に来たのは一昔くらい前だけどこんなに立派だったかなあ。  
    忠治の見張り岩



   滝み所。遠くに不動大滝が見える。ただ間にあるはずの不動大橋がここからはまったく見えない。いったい何処に架ったのだろう。
滝み所    
 
滝み所   不動大滝が見える。



 中継ポイント滝沢不動尊着。雰囲気は変わらないが少し古びたかな。お不動様は仏教の仏様だけど鳥居もある。古くて山の中だから神仏混淆が残ったんだね。左側にはお地蔵さんもあるよ。延命猿水の所で長靴をはいた逞しい男性二人に抜かれたが、我々が滝沢不動尊に着いた時、下の沢の大岩の上で大きな声で何かを唱え気合いを入れていた。山伏さんかね。ここはそれが似合いそうな雰囲気がある。


 
滝沢不動尊   お賽銭箱のぞいてる?
 
  滝沢不動尊のタマアジサイ



 不動尊の中を通って険しい道を沢に下る。ここから先は整備された参道のような道は無い。下に不動大滝へのコース案内がある。下の案内図の赤い矢印の道は今は大雨で流れてしまったらしく歩けない。すぐ渡渉して左側の道を進む。水量はほどほどで楽しく渡る。


 
コース案内図   渡 渉


 この道はかなり登ったり下ったり、沢に沿って崖の上を高巻いて行く。


 
結構登る。   オロチorうわばみ=大蛇?
 
やれやれ   また登る。


 ここを登りきると大洞大橋が目の前に現れる。道路のすぐ下だ。木陰で休憩。いくら涼しい日だと言っても真夏。頑張り過ぎては脱水症になってしまう。一休みしていたら男性パーティに抜かれた。あれれ、この真夏の暑いときに大滝に行こうという酔狂者は我々だけではないらしい。大滝独占の夢はこの時破れた。  
    ガクアジサイ


 折角登ったのに橋の下まで下り、通り抜けてからすぐ橋の横を道路面より上まで登り返すと橋の上に出られる。


   流石に橋の下は雰囲気ぶち壊しで農業用水路みたいに見える。残念だね。
不動大橋    
 
一旦下って橋の下を通る。   すぐ橋の上へ登り返す。


 橋の上に乗ってみると立派な道路が出来ている。平成29年6月完成とある(昨年だね)。しばし物珍しさから橋の上の展望を楽しむ。当然橋の上から大滝が見えるものと思っていたら、これが全く見えない。予想は外れたがそれはそれでよかったね。ここから歩いて隠された大滝に至る道は、きっと手軽さから人気が出るだろう。だた近くに駐車できるスペースは3台分くらいかな。


 
不動大橋   不動大橋
 
不動大橋の上で   モミジガサ


 さてルートに戻って不動大滝への道を行く。これが結構登ったり下ったりロープがあったりはしごもある。短いけど楽しい道である。大岩の裾を巻いて沢に下る。大岩にイワタバコの葉があって花の咲いた跡がある。よく探したら花が一つだけ残っていた。黄色いホトトギスもあった。 


 
また下ったり   登ったり 
 
タマガワホトトギス   イワタバコ
 
はしごもある。   沢まで下る。


   あたさんが片足水に落として渡った渡渉点、はらっぱさんがこんなとこ渡るのとゴネているうちに左の崖の道から下りて来た人が、もう少し上に楽に渡れるところあるよと教えてくれた。ここは渡渉ルートではなかったらしい。
渡渉ルート?    


 左手の崖の道をもう一登りして沢に下ると不動大滝が見えた。ここで渡渉する。右手の大岩の裏の道を抜けると広々した滝壺に出る。


 
不動大滝が見えた。   不動大滝の手前で渡渉
 
ツリフネソウ   タマガワホトトギス
 タマガワホトトギスとツリフネソウ、キツリフネが迎えてくれる。   
    キツリフネ



不動大滝に着いた!!


 
大滝の前でポーズ   と思ったらこけた。


 
不動大滝の落ち口の水勢   中ほど
 立派な滝である。滝壺の水量は多くないから水浴びくらいは出来そう。端っこなら滝行もやれなくはない。ただ見えないがしぶきの水勢は結構強い。  
    滝 壺


   ここでもしぶきで結構濡れて来る。今日は涼しいし、大滝独占でもないので、水浴び、滝行はあきらめて、早々に滝壺から退散。
記念撮影  


 お待ちかね豪華?ランチ(何時もの)。時間はたっぷり使える。いろいろご馳走さま。


 
滝壺の手前でランチ
  寛ぎの時
 
次々やってくるファミリー   ヤマアジサイ


 充分寛いで来た道を戻る。驚いたことに我々より下流のそれなりの場所はランチするパーティで大変にぎやか。今日は涼しかったせいもあるが、不動大滝独占は無理だってことだね。これから橋も出来たしますます賑やかになりそう。


 
来た道を戻る   渡 渉


 
また登ったり下ったり   不動大橋に戻る
右奥のコンクリートの石段が大滝への道の入り口


 不動大橋からは車道を歩いて帰ろうと言うことになる。車道を登り始めると何故通行止めなのか良く分かる。この崩れて来る土砂を止めるのは又かなりの工事が必要だろうね。何時安定して開通するのだろう。まあ今までなくても不便のない道だからお楽しみで待っていればいいのだろう。


 
不動大橋の道路   メハジキ


 しばらく登ると右に分岐する車の入れそうな非舗装の道がある。あたさんが不動尊へ下れそうだと言う。未知の道を探検するのも楽しそう。非舗装の道はすぐに行き止まりで、その先に登山道のような道が続いている。これを下ると不動尊のすぐ上の参道に出た。途中古い祠などがあった所を見るとこの部分はかなり古くからあった道なのかもれ知れない。


 
不動大橋の道から滝沢不動尊へ下る道    コバノギボウシ
 
モンキチョウ   途中の祠
 丸太橋を渡ると行く時歩いた滝沢不動尊のすぐ手前の参道へ出る。   
  丸木橋


 ここからなら車道を歩くよりはずっといいよね。朝来た参道をのんびり戻って来た。ぎっくり腰の大冒険、楽しい山歩き?をありがとうございました。あたさんとはらっぱさんに感謝。


 
前不動のベンチで休憩   無事参道入り口に帰着



 帰りは時間があったので滝沢温泉で露天風呂を楽しんだ。露天ぶろはブヨよけの蚊帳が吊ってあった。吃驚だね。折角の露天風呂、蚊帳の中へ入る気はしないよね。ブヨは居なかったので蚊帳は巻きあげて清々と楽しんだ。





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