2018年03月25日(日) | ユキワリソウを訪ねて | 新潟 |
雪割草の里+近くの自生地+雪国植物園 |
妻の話では先回ユキワリソウを見に行ったのは14年前だそうである。今年は1泊でもいいからまた見に行きたいと言う。妻の要求には何をおいても従った方がいいに決まっているが・・・と思っていたら、突然K2隊のあたさんから”ユキワリソウを見行かない?”とお誘いがあった。まさに渡りに舟、二つ返事で同舟させてもらうことになった。 |
コース:高崎サンピア集合6:30⇒雪国植物園偵察8:40-8:50⇒大崎雪割草の里9:00-10:20⇒近くのユキワリソウ自生地10:40-14:05⇒雪国植物園14:30-16:05⇒高崎サンピア18:45 歩いたコースの最大標高差190m、累積標高差265m、距離5.9km、行動時間6:20 (データはK2隊のものをパクらせて頂きました。K2隊のレポはとっくにアップ済みです。詳しくはそちらを参照下さい。) |
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海の見える丘の上で |
当日は4時起き、6時には家を出て集合場所には15分ほど前に着いてK2隊を待つ。お馴染みの車、お馴染みの笑顔がやって来た。忘れ物をしないようにね。帽子、カメラ、ストック、ザック、靴、確認しながらK2隊の車に。さあ出発、が出た瞬間、もう一つ忘れものがあるのに気付いた。ったくもう。ごめんね。 |
関越トンネルを抜けると、流石に除雪された雪が大量に残っている。しかし数日前降雪があった割には少ない感じがした。長岡に向かってひたすら長く緩やかに下って行く。でも田んぼの白い残雪は消えない。もちろんあたさんはしっかり確認済みだが、ユキワリソウ見られるのかな。ちょっと心配になる。 | ||
田んぼは残雪が乗って白い。 |
気が付くと田んぼの上をハクチョウの群れが飛んでいる。北へ帰る途中らしい。さらに田んぼにもたくさんのハクチョウが休んでいるのが見えた。 |
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大崎雪割草の里 |
北国植物園に寄って入口で様子を聞いて大崎雪割草の里へ。狙い通り開園時間の9時に到着。さほど広くない駐車場には既に車が何台か駐車している。ボランティアだろうか、お揃いの緑の上着を着た中高年男性が多すぎと思うほどたくさん出て案内している。砦みたいに防柵に囲まれ幡さしものが翻る会場へ。 |
咲いてる!笑顔、早速撮影が始まる。 | 雪割草さんこんにちわ。 はるばる訪ねてきましたよ。 |
まだ朝のうちで山の西側は陽が当らないから、まだ開花出来ない花が多い。でも14年ぶりだから皆んな貴重な花に見える。今日はユキワリソウ撮りまくるぞ。 |
白、赤、ピンク、多様性がユキワリソウの身上だね。 |
小さな山をジグザクに登る。手入れされた斜面にユキワリソウが咲き、キクザキイチゲが咲いている。キクザキイチゲもまだ下を向いて半開きが多い。先のことは分からないから撮り易そうなのを選んでたくさん撮る。後で消せばいいからね、が合言葉。 |
キクザキイチゲ |
紫 |
紫 |
山頂部から東側斜面に回れば、陽射しもあって花も開花していた。 |
白、赤いしべ |
白・ピンク、グラデーション | |
撮影も佳境に入っている。 |
薄い青 | ||
山頂部:ベンチがあって海が見える丘 | ||
ここまではなんとか我慢できた。トイレ! | ||
ここは藪の陰でちょっとが出来ない道。やばい。そのうちお花どころではなくなった。一番ユキワリソウが開いているところなのに、道をかけ下りてトイレに飛び込んだ。やだなあ、歳とると。出ない、切れない、こらえられない。用心しないと。 |
それでも再入場させてもらって、未練がましくユキワリソウを撮った。 | ||
トイレ騒ぎでちょっとK2隊に迷惑をかけた。 |
凄い群生?いや売店のユキワリソウ |
売店を見学して、何も買わず、サービスの暖かいあおさ汁だけ頂いて雪割草の里ツアー無事終了。 |
サービスのあおさ汁 |
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近くのユキワリソウ自生地 |
メインイベントの自生地散策はキクザキイチゲに出迎えられる。 |
キクザキイチゲ |
少し登るとあとはほとんど高低差のない林間の広い散歩道。これはうち向き。助かるなあ。 |
花を探しながら林間の道を行く。 |
そのうち次々ユキワリソウがでてくる。嬉しくて片っ端から撮りまくる。ここは自生地で後から花を足すような姑息なまねはなさそうに見える。あえて林に踏み込んだりするまでもなく多様なユキワリソウがいくらでも咲いている。道の整備や枝打ちされた杉の枝や葉が、無造作に花の上に積み重なっていたりするのが当たり前になっている。 |
花の色、花弁やしべの色、数、形、どうしてこんなに多様性のある花が同じ場所で共存しているのだろう。飽きないね。不思議。 |
花博士のはらっぱさんはほかの花にも興味津々。次々見付ける。 |
コシノカンアオイ | キクバオウレン |
しかしやっぱりユキワリソウだね。何しろ14年ぶりだから。めったに会えないからね。 |
キクザキイチゲや少なかったがカタクリも咲いている。 |
キクザキイチゲ |
お花モード全開のあたさん。 |
キクザキイチゲ |
青いキクザキイチゲ | カタクリ |
出てくればいくらでも又撮ってしまうユキワリソウ。これでもモデルは充分選んでいるつもり。 |
この周りが特にたくさん咲いていた。 |
もういい加減撮りつくしたんじゃないかな。どうするの、後で整理するのが大変だよ。と言いながらまた・・・ |
ユキワリソウにはしゃぎすぎて時間がかかりすぎ。あたさんの言う海の見えるベンチでのんびりランチの時間がピンチに。少し真面目に歩く。 |
と思ったら、あちこちに少しずつ咲いていたショウジョウバカマが、ここではまとまって咲いている。またまた全員お花モードに。 |
ショウジョウバカマが一杯。 |
ショウジョウバカマ |
ついでにまた雪割草 |
遠くにベンチが見えてきた。日曜日で結構沢山の人達がいるのが見えたが、少し遅かったのが幸いしたのか帰る人も多く、我々が着く頃には程よい人数になっていた。そのベンチではらっぱさんが吃驚した声をあげている。なんとそこにオフ会の世話人のカズさんご夫妻の顔があった。やあ久し振りに会えてうれしいなあ。 |
そこにカズさんとみゆきさんが |
早速6人でランチタイム。このベンチも我々6人のために用意されたみたいに見えるね。何を話したかはすぐ忘れてしまったが、3組の夫婦の各一人が撮ったこの写真を見ればその雰囲気はわかる。陽光に包まれたひと時、時はゆっくり流れ、思えば波の音がかすかに聞こえていた。 |
撮影リイ |
はらっぱさん撮影 |
カズさん撮影 |
ついゆっくりしてしまった。さあ戻ろう。ベンチに別れを告げて戻る。 |
K2ご夫妻 |
カズさんご夫妻とはらっぱさん |
K2ご夫妻とリイ |
駐車場に戻る。カズさんご夫妻とはここでお別れ。 |
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雪国植物園 |
帰りに雪国植物園にあえてよるかどうかあたさんも迷った。ユキワリソウはもうげっぷが出るほど見たし撮った。海が見えるベンチでのカズさん達を含めた楽しい時間も過ごせた。我々も充分歩いたから疲れすぎるのを心配もしてくれたらしい。あらためて雪国植物園によらなくても”どっぷりユキワリソウツアー”は大成功である。しかし寄らずに帰ったら再び雪国植物園によるチャンスは来るだろうか。 |
で、結局予定通り雪国植物園にやって来た。一度見ておけば様子がわかるし、話も出来る。 | ||
雪国植物園東口 |
東口が正門のようだ。山野草展示場と売り場があり、レストランのようなものもある。小さくてかわいらしい山野草が沢山並んでいる。 |
入り口で様子を聞く。ガイドに案内させます。と言われたが遠慮して適当に歩きますと雪割草のガイドに従って歩き始める。 | ||
雪割草のガイドとガイドNO1の双体道祖神 |
低い山の尾根の裾に沿って歩く。前二箇所では見なかった派手な赤や青の花が目立つ。いかにも今年植えられたような様子も見える。後でガイドさんもここは適当に植増ししていますと言っていた。 |
ナニワズ | ユキワリソウ(赤) | |
ユキワリソウ(赤) | ユキワリソウ(青) |
あまり花もないので適当なところで尾根に向かって登る。ユキワリソウないね、何て言ってたら何かがっしりした感じの独特の服装に身を固めた髭もじゃのおじさんが下りてきた。下のユキワリソウのガイドに沿って上まで登って行けばユキワリソウがいっぱいあるよ。という。じゃ案内してやろうと先に立って歩き始めた。この人ここのガイドさんらしい。 |
マンサク |
キクバオウレン |
饒舌でもかたい説明でもないが面白いガイドをする。オオイワウチワとか、クロイモリの卵塊、初めて見たホクリクネコノメソウとか教えてもらって、つい引っ張られてテレビも取材に来ると言う100m程の山頂まで登らされてしまった。猛毒のトリガブトとニリンソウの見分け方、ナンマイダのワンフレーズは何度も言うから覚えてしまった。 |
テレビも取材に来るというユキワリソウだらけの斜面?を撮ったが、斜面を入れれば花は小さすぎ、花が分かるように撮れば斜面全体は見えない、何ともインスタ映えはしない画面になった。 |
大きな茶色い葉っぱはオオイワウチワの葉で、雪国では日照が少ないので、関東のイワウチワと違って葉が大きいのだそうだ。どんな花が咲くのだろう。 |
青いキクザキイチゲ |
山の途中でガイドさんに教えてもらったホクリクネコノメソウ、初めて見たような気がする。隣のネコノメソウと比べて少し見栄えがするようだ。 |
ネコノメソウ | ホクリクネコノメソウ |
ミズバショウ |
ショウジョウバカマ |
尾根の裾をまわって帰る。一杯歩いたね。うちにとっては2日分歩いた。 |
昔は田んぼだった所。今は池を掘ってビオトープにしている。周りの尾根は近くの農家が落ち葉や枝を集める里山だったそうだ。 |
東口に帰着 |
サービスの甘酒、お疲れ様。 |
雪国植物園を出て、今度こそ帰る。また帰りの道中もあたさんにお世話になりました。当分ユキワリソウは夢の中にも出てきそうです。有難うございました。カズさん写真ありがとう。またよろしく。 |