2017年07月22日(土) | 八方尾根 扇雪渓 |
北アルプス |
2日目(7月22日) |
2日目の朝、朝食は前日に既にお弁当として受け取っているので全く手が掛らない。支度と行っても何時も通り。ただ薄暗いので生まれて初めてヘッデンを付けて外に出る。4時20分というと薄曇りの空がもう白み始めていて、目が慣れればヘッデン無しでもなんとかなりそうな明るさである。今日は八方池を経て扇雪渓まで行って戻る予定になっている。 |
2日目 八方池山荘4:20→(尾根コース)朝食・休憩4:40-4:50→石神井ケルン5:15→第2ケルン5:30→八方ケルン5:50→八方池6:10-6:40→下の樺7:15→上の樺8:00→扇雪渓(最高点)8:35-9:10→下の樺10:00→第3ケルン(八方池)10:30→第2ケルン10:55→(木道コース)→雪渓ベンチ11:05-11:20→八方池山荘11:45⇒黒菱平(鎌池)11:55⇒黒菱平駐車場12:15 (所要時間7時間55分) 八方池山荘から標高差 475m 距離 7.8km 白馬村 「そば神」で昼食、 藤岡IC着16:00 |
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八方池 |
昨日下った岩いわの尾根道を登る。第2ケルンまでは昨日逆回りで歩いて、お花も風景もそれなりに堪能しているので登りに集中する(暗いしね)。下の写真はカメラが勝手に露出を決めるので明るく見えるが、実際はもう少し暗い。 20分ほど歩いたところであたさんが休憩をとってくれる。助かる。ここで八方池山荘が用意してくれた朝食弁当のおにぎりを一つだけ食べる(おにぎり2個とおかずのバックが入っている)。 |
朝の八方池山荘 | 尾根コースを登る。 |
岩いわ | すぐ休憩(1回目の朝食) |
ご来光は雲が多くて見えなかった。太陽が雲間を抜ける時チャンスがあるだろうと思っていたが、背を向けて登っているうちに上ってしまったらしい。4人が気にしながら登っていたのだから気付かない訳はないと思うので、雲間を通らなかったのだろう。。 |
朝焼け。 | ||
5時を回ると明るくなり最早ヘッデンは不要。しまい込む。 |
コウメバチソウ |
おおっていた綿のような雲が少しずつ消えて右に白馬岳、左に鹿島槍と五竜が見え始めた。みんな元気が出る。風はないし八方池に映る白馬岳が見える可能性大。希望が膨れ上がる。なんといってもこの山行のメインイベントだからね。 |
白馬岳が見えた。 | シモツケソウ |
鹿島槍・五竜岳も見えて来た。 |
石神井ケルン通過 | ||
鹿島槍・五竜も良く見える。 |
白馬鑓も雲がとれてワクワクする。 |
昨日の到達点、第2ケルンまで登る。不帰のキレットはまだ綿雲をかぶっている。まだ見えぬ八方ヶ池が呼んでいる。気ばかり急くがのろのろと八方ケルン目指して登る。 |
不帰のキレット |
第2ケルン |
八方ケルンが呼んでいる。あたさん辛抱強く待っていてくれる。 |
八方ケルンへの登り。 | 雲海上の頚城山脈 |
八方ケルン着。ばてた! | シモツケソウ |
目の前に迫る不帰のキレット |
後は階段を下って、小さな雪渓を越えれば八方池。白馬連峰の展望は約束された。 |
歓喜のポース、誕生日おめでとう。 |
何か右往左往しているね。 | 前の小さな雪渓を渡れば八方池 |
八方池到着。絵にかいたような見事な風景。言うことなし。 |
八方池に映る白馬連峰 |
白馬三山 |
展望デッキを独占してのんびりコーヒーをすする。あたさんの作戦大成功。もちろん運も味方してくれた。 |
コーヒーの香り | どんなもんじゃ |
池周辺の花 | |||
ダイモンジソウ | ハッポウタカネセンブリ |
クルマユリ | ムシトリスミレ | ミヤマアズマギク |
八方池でのんびりして扇雪渓を目指す。 なにしろまだ7時前だからね。はらっぱさんはオオサクラソウにあいたいと言う。キヌガサソウは雪渓の前だったかね、後だったかね。 |
もうガスって来た八方池、元気な二人 | このあたりだけ白樺の林の中 |
どれどれ、何見てんだろうね。何も覚えてないよ。 | ゴゼンタチバナ |
ヨツバシオガマ | どんどんガスが登って来る。 |
タカネナデシコ | ハクサンチドリ | ハクサンチドリ |
雪渓に冷やされたガスが登って来る。山は見えにくくなる。ガスの中に五竜の山頂が見えたので山頂だけズームで撮っておいた。家に帰ってPCで開いてアップでみたら山頂を歩く人影が写っている。最近のコンデジ大したもんだね。 |
一番上が扇雪渓 | 五竜岳山頂の人影 |
よそ見ばかり | ”がんばるぞ” |
雪渓が近ずいた斜面ではらっぱさんお楽しみのオオサクラソウ発見。やあきれい。一番いい時だね。花は昨日木道ベンチで見たユキワリソウとそっくりだが、オオサクラソウと言われるだけあった花はかなり大きい。 |
オオサクラソウ |
心配された雪渓も緩んでアイゼンなしでも歩けそうだ。期待しなかったシラネアオイやサンカヨウも咲いている。 |
雪渓を登る。 | シラネアオイ |
サンカヨウ | 雪渓を登る。 |
ミネカエデ | エンレイソウ |
オオヒョウタンボク、初めてかも |
扇雪渓が目の前に迫った頃。キヌガサソウにも出会った。 |
キヌガサソウ |
今日の目的地扇雪渓に到着。適当に平らな岩を見付けて2回目の朝食。ずいぶん歩いて来た(≒4時間)がまだ8時半だから充分朝食の時間。 |
八方池山荘で用意してくれた朝食のお弁当は、中位のしっかりしたまぜご飯の海苔おにぎり2個と、おかずのパック一つ。パックの中身は鮭の切り身、卵焼き、春巻き、とりの空揚げ、肉団子一串、etc・・ぎっしり。味もよくておかずだけ食べたらお腹一杯。結局おにぎり一つはお持ち帰りになってしまった。 | ||
ナナカマドが咲いている。 |
↑ はらっぱさんが担いできた貴重なお水を1本分けてもらって、そろそろ帰り支度。 ←扇雪渓で見ていた風景。 |
到着した時は、一組位しかいなかったのに、帰る時はこの賑わい。一番のロープウエイ(8時)で上がって来た人達にしては早いから、八方池山荘で朝食をとった人が追い付いて来たのかね。下って来た人もいるかもしれない。 | ||
扇雪渓と丸山 | オニアザミ |
ハクサンチドリ | 湧き上がるガスの量は増えている。 |
下りは登って来る登山者が増えすれ違うのが大変で往生した。すれ違い困難な雪渓近くの道など中学生位の子供たちが途切れることなく登って来て、待っていてもきりがない。付き添いの先生の様な人に声をかけて何度か区切ってもらって下った。その下は渋滞が発生していた。 |
空の窓 | イブキジャコウソウ |
イブキジャコウソウ | オオタカネバラ |
10時半の八方池 |
第3ケルン(八方池)まで下ると、土曜日ということもあってとにかく人が多い。老年ばかりでなく若い人もたくさん来ている。同じ色のジャージを着た学校のクラス単位の子供達もたくさん居る。 |
第3ケルン付近。ガスが無ければすぐ下に八方池と白馬連峰の展望が広がるところ。 |
八方池周辺 |
尾根コースと木道コースが合流する第2ケルンから八方ケルンへの登り道。数珠つなぎの人達が登って来る。 | ||
第2ケルン下の木道ベンチでしばらく休憩。運よくベンチが空いたがここも満席。 |
タカネニガナ? | クルマユリ |
ニッコウキスゲ | タテヤマウツボグサ |
もう疲れたよ。八方池山荘への道をひたすら下る。 |
ひたすら | もうすぐ。 |
グラートクワッドリフトで黒菱平へ下る。鎌池前はニッコウキスゲが満開。少し歩いて黒菱第3ペアリフトへ乗り換え。 | ||
鎌池のニッコウキスゲ |
楽しくて充足した山行が終わる。疲れたね。反芻しながらまた次の山を思う。K2隊のお二人に心から感謝。 |
ちょっと疲れたね。 | 大雪渓がこちらを見ていた。 |
駐車場が見えて来た。車も見える。 |
帰りは白馬村の「そば神」でお昼を済ます。そしてまたあたさんに運転を任せて帰る。あたさんも元気で楽しそうだったが、帰った数日後、検査で肋骨を骨折していることが分かったという。扇雪渓で空身でちょっと転んだ時打ったらしい。その時は肘の擦過傷位で、その後特に痛がったりはしなかったのに。運転までさせてしまって申し訳なかった。大事にして早くまた山であの笑顔を見せてほしい。 |