2017年07月21日(金) 八方尾根
八方池・扇雪渓
北アルプス



 K2隊のあたさんから八方池山荘に1泊して星空を見てのんびりしようという提案が前にあって、例によってお任せで楽しみに待っていた。そして21、22日に決行のメールが来た。1日目は8時に待ち合わせて、11:30に八方池山荘着。後はのんびり散歩。これはうちのペース。2日目は4時半に行動開始。八方池で朝食。扇雪渓まで歩く。かっぱ&ヘッデン必携との指示あり。4時半行動開始は初体験、小屋泊まりでもヘッデン点けて歩いたことなんかない。面白そう。ご来光が楽しみ。その後軽アイゼンも、と追加があった。今年は雪渓の融けるのが遅いらしい。

 K2隊は既に詳細なレポをとっくにup済みなのでお急ぎの方はそちらを、お急ぎでない方はこちらもご覧下さい。


 1日目(7月21日)


1日目:
 黒菱P11:20-11:40⇒(黒菱第3リフト)黒菱平雲海デッキ11:55-12:15→(鎌池湿原)→第1ケルン13:15-13:20→八方池山荘13:30-13:45→(木道コース)雪渓ベンチ14:35-15:00→第2ケルン(1日目最高点)15:15-15:30→(尾根コース)石神井ケルン15:45→八方池山荘16:35 (泊) (所要時間5時間15分)

 雲海デッキから標高差 325m,
 距離 3.8km

 藤岡IC-(更埴IC経由)黒菱P
               ≒3時間  
八方尾根

 天気はまあまあ、運転はあたさんに任せてのんびり。初めて行く黒菱駐車場への林道は結構狭くうねうねの急勾配で、運転したら大変そう。標高差800mあるそうだから下界が見えると結構上ったという感じがする。  


   途中、道の駅「おがわ」のおやき売り場の前で、日本1周徒歩旅行をしている青年に出合った。鹿児島発3年計画でチャレンジ中。もうずいぶん歩いて来たね。健康そうだ。また何かでお目にかかることがあるかもね。 
 
 


     黒菱駐車場の少し下の八方牧場の牛。道路の上をのんびり占拠されて車が通れないこともあるらしい。
       


 黒菱駐車場は6割位の埋まり具合かな。好きなところを選んで駐車という感じ。金曜日だからね。早速支度して第3ペアリフトで黒菱平雲海デッキへ。といってもこの山行、半分以上はお花見だからね、お花が咲いていれば引っ掛かちゃう。リフト乗り場が首を長くして待っている。


 
黒菱駐車場   シモツケソウ 
 
クルマユリ   黒菱第3ペアリフト黒菱平雲海デッキへ 


 雲海デッキで白馬村を見下ろしながら腹ごしらえ。おやき結構ずっしりしていて1個食べたらもうお腹いっぱいの感じ。胃も小さくなっている。担いで行った冷やしたブドウはここで食べないとね。キュウリやミニトマトも出て来る。ドライブモードから山歩きモードに切り替わったところでさあ出発。ここからが山歩き。


 
黒菱平雲海デッキ 
   黒菱平からグラートクワッドリフトに乗れば5分で八方池山荘に着くが、ここは歩いて登る。ここは唐松岳や五竜岳に登る時何度か乗ったリフトで、足元に咲き乱れる高山植物に下りて歩きたいと思ったこともある。あたさんはちゃんとわかっていて計画してくれた。
 
ヒメシジミ   お花があればルンルンの二人



 ここは自然研究路だそうだからみんなお花探しに夢中。山登り感少なし。  
     
 
    ムシトリスミレ
 
ハクサンタイゲキ   コメツツジ


 


  三つのリフト
 左の白い建物が黒菱第3ペアリフト。中央の黒い建物がアルペンクワッドリフト。右手前の屋根がグラートクワッドリフトの下の乗り場。
 
ニッコウキスゲ   ウラジロヨウラク


 グラートクワッドリフトが左側をゆっくり動いているので乗っている人とはホントに間近である。リフトで下り中の元気なおばさんから「歩いてるの〜、えらいわね〜」なんて声が掛る。


 
キンコウカ   相変わらず研究熱心
   
  何これ?   イワイチョウ


 第1ケルン到着。八方池山荘も間近。


  第1ケルン 
グラートクワッドリフト山頂駅と八方池山荘    


 13:30八方池山荘に到着。宿泊手続きを済ませ、ザックをロッカーに入れて空身で花散歩第2章へ。天気がちょっとはっきりしないのでカッパと水と、食べ物少々をナップザックに入れて出発。 



お花散歩第2章   ヤマハハコ
   
  タテヤマウツボグサ   クルマユリ


 標高が高く(約1800m)曇りで直射日光もないので寒いかと思ったが全く寒くない。歩きやすくお花も多そうな木道コースを登る。 


   
ハッポウタカネセンブリ   ミヤマアズマギク  
   
  キバナイカリソウ   これもタカネセンブリ?
   
オトギリソウ   タカネアオヤギソウ   トキソウ


 展望コースである。ただ上空は雲があるので見えるはずの五竜岳も鹿島槍も見えない。お花はきりがないほど咲いていて、はらっぱさんが本領発揮。


 八方池山荘を見ながら
お花を探しながらゆっくり登る。
 
ニッコウキスゲ   ミヤマトウキ


 ニッコウキスゲやミヤマトウキ、ヤマブキショウマやタテヤマウツボグサ、シモツケソウなどはよく目立つ。ハッポウミヤマセンブリなどは目立たない小さな花だ。


 ヤマブキショウマ
タテヤマウツボグサ 


 


 
歩きやすい木道を行く。   クロヒカゲ 
 木道も終わり近く、雪渓が出て来た。崖にはワタスゲとニッコウキスゲが咲いている。  
   
ワタスゲ    


 木道終了点近くのベンチで休憩。残りものやお菓子でカロリー補給。


 下って来る人がちらほら。   


 ベンチの土手近くにユキワリソウがたくさん咲いている。文句なしに可憐できれいな花だ。


 
ユキワリソウ   ユキワリソウ


 尾根に出るとはらっぱさんが見えるよ!早くおいでと待っている。帰らずのキレットが見えた。


見えるよ!! 
 第2ケルンと帰らずのキレット


 今日の行程は木道コースと尾根コースの合流点、第二ケルンまで。時間を見てあたさんが決めてくれる。ここはトイレもあって助かる。下りは滑りやすい蛇紋岩ごろごろの尾根コースを下る。


 第二ケルンで    
   
    タカネアオヤギソウ


 唐松岳山頂方向からは積乱雲の暗い影が伸びてきていて、雷雨が心配。慎重に道を急ぐ。


 
ミヤマママコナ    唐松岳から怪しげな雲が接近中 
 
五竜、鹿島槍の山頂は雲の中で見えず   八方池山荘の赤い屋根
 
石神井ケルン通過   無事八方池山荘帰着


 八方池山荘に無事に下る。早速指定された部屋に入る。4人部屋を独占できた。よかったね。誰にも気を使わずに済む。食事までに時間もあるので、お風呂に入る。広い浴場に清潔な3人用のステンレスの浴槽。ここもあたさんと二人で独占できた。贅沢だね。ここの浴場は男女別々にあるから何時でも入れる。


 そして夕食はバイキング。ビールで乾杯。1日早いそうだが、はらっぱさんの誕生日を祝う。懸案のお星様は雲が出て見られそうもない。しかしお陰さまで夜もぐっすり眠れた。  
     





 





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