2016年10月30日(日) 御岳山 西上州



 K2隊が御岳山に行かない?と誘ってくれた。こちらはあまり元気に歩けないのでやはりちょっと気が引けるんだけど、あたさんはのんびりしたいからという。K2隊も先週は紅葉まっ盛りの甲子山を思う存分歩いて少し気が済んだのかもしれないね。甘えちゃおう。



 コース:荒船不動下P8:15→紅葉の下で小休憩8:50-9:00→稜線(荒船不動近道分岐)9:30-9:40→山頂10:15-10:55→荒船不動近道分岐11:15-11:20→小ピーク11:30-11:35→荒船不動分岐11:45→紅葉の下でランチ12:00-12:35→荒船不動下P13:05 (所要時間4時間50分)

 7:00群馬の森待ち合わせ⇒藤岡IC⇒下仁田IC⇒荒船不動下P8:05 (所要時間1時間05分)

 標高差    310m
 累積標高差 430m
 歩行距離   4km

 (データは全てK2隊からコピー)

御岳山山頂


 歳はとっても車の運転は大好きだし、1時間位の高速に山道くらい安全運転には自信を持っているんだけど、あたさんの方が若いし(少しね)、車も新しいし(少しね)と言うことで何時もあたさんの車で面倒見てもらうことになってしまう。こちらも少しは格好付けたいんだけど。 


 荒船不動下の駐車場はほぼ満車。あと二台も入れば一杯。いい時間に来たみたいだ。タクシーで来るグループも居る。何処から乗って来たのだろう。確かに車以外では行きにくい場所だね。
   さて準備も整ってのんびり出発。駐車場からは荒船不動、経塚山、荒船山へ登って行く人達がほとんど。内山峠から荒船山へのコースの一部が崩れたと言うことで、こちらから登る人が増えたらしい。ただかずさんのブログを見ると星尾峠から経塚山の途中も崩落しているらしい。我々は駐車場の奥から直接尾根の荒船不動近道分岐へ向かう。


 歩き始めるとすぐこの道の雰囲気が以前と違うことが分かった。複数の沢に砂防堰堤が何段も作られ、工事用の広い道があちこちに残っている。もう工事は終わっていて自然は回復し始め、工事中の痛々しさはない。結果的に道は歩きやすくなり、視界も広くなっている。先回ここへ来たのは6年前で、その時にこの道は交通止めだった。交通止めだったが勝手に歩いた。その時は何も変わりなく、なぜ交通止めになったのか分からなかったが、もうどこかでこの工事が始まっていたのかも知れない。この歳になると6年はうたかたの間。その間にこんな工事が終わってしまっているなんて。そんなに時間が過ぎていたんだ。
砂防堰堤


 近くの群馬の山を歩き始めた30年ほど前、その当時、山と言う山の斜面や尾根を切り崩して、我々には理解できない林道工事が無数に行われていた(今だってやってるけど)。誰も知らない小さな沢にもブルトーザが容赦なく入りこみ、砂防堰堤を作っていた。こういう工事には疑問を持っていたね。自然破壊だし税金を使うためだけの工事だろうって。だけど今赤城山の新坂平を登りきる手前、右手の地蔵岳の急な崖は緑に覆われている。30年前そこは赤茶けた凄い崩落の崖で、信じられないほどの急斜面に砂防堰堤が作られていた。たいして役には立つまいと思いながら見ていたが、その崖が緑に変わって砂防堰堤の存在さえ分からなくなった時、砂防堰堤の有効性を感じない訳にはいかなくなった。流石に予算が尽きたのか長七郎山の崖は林道までで、あきらめてしまった?みたいだね。歳寄りは古いことを話したがる。


 ここからはほぼ6年前と変わらない道。急登りが始まる。
 枝越しの紅葉を見ながら登る。
 久しぶりの登りにふうふう言ってる。
 素晴らしい紅葉と、一休みするのに丁度よさそうな広場が見えて来た。我々を追い越したグループが立ったまま休憩している。 


 我々が登りつく頃には前のグループも登って行ってしまったので、まずは此処で休憩。お陰さまで一息つける。



 



 一休みしてから更に急勾配を登って尾根を目指す。
 
   尾根(荒船不動近道分岐)に登りつく。紅葉はいい感じ。太陽が出てくれないかなあ。太陽が出ればもっと紅葉が輝くはず。空は薄曇り、太陽がうっすらと顔を出したり青空が見えたり、そのたびに一喜一憂。遠くの尾根にずっと光の当たっている所もあるのにね。今日の天気予報は当てにならない。


 
 


 御岳山めざし尾根を行く?。どう見ても山歩きモードじゃない。  
   紅葉を撮りたいけれど、ここでは枝が邪魔をする。みんなの見ている方向がそれぞれと言うのも面白い。
 いいね。  
   尾根の紅葉は終わり気味で落葉が深くつもっている。たまらなくいい道だね。 
立岩が見える。一瞬陽が射す。 


 紅葉に見惚れながら落ち葉ふかふかの道をしばし散歩、次いで石像のあるピークへの急坂を登る。落葉の下は前夜の雨にぬれた滑りやすい土。これはのんびりなんて言ってられない。滑って落ちたら下まで行っちゃうよ。でもはらっぱさんの撮ってくれた写真を見ると何か笑えるね。


 さて最後の登り。
余裕 
 ちょっとヤバい。
頑張れ 
 やれやれ
石像が見えて来た 
   祠があるから石像は仏像じゃなさそうだ。仏像っぽい光背を背負った石像は鉾と剣(剣は落ちてしまって枯枝)を握っている。祠を守るガードマンなんだろうね。



 御岳山の山頂直下、最後の登りは岩場。ここは鎖もロープも頼りになる木の根、草の根も無いからね。あたさんにストックを持ってもらったり、足場の岩の上の落ち葉を払ってもらったり、足の置き場、手の置き場まで指示してもらって、妻はすっかりお嬢様(ババ様?)扱い。至れり尽くせりでよかったね。


 無事登れました。
紅葉とローソク岩 
 山頂の紅葉


 木曽御岳山を見つめる神官の銅像と久しぶりにご対面。左側にもう一体神官の腐食して穴のあいた像があるんだけど前から2体あったかな?中央の神官像を新しくしたみたいだ。

 三角山の山頂の立派な神官像。避雷針みたいに落雷を集めそうだけど、今までも立っていたんだから大丈夫なんだろうね。落雷を受けて閃光につつまれる神官像も見て見たいね。  
 神官と対話するはらっぱさん。


 落ち葉の絨毯の上でテータイム。薄日の差す中けだるい時間?が過ぎてゆくのです。



 さてそろそろ時間(時間なんてないんだけど)。登って来た岩場は下りなくてはなりません。


 さてそろそろ引き上げよう。
いよいよ岩場です。
 後ろから撮る人、更にその後ろから・・
緊張 
 前から撮る人
 
 無事通過。
 
嫌らしい急坂も下って・・ 
無事荒船不動近道分岐に戻る。


 あたさんの提案で紅葉がきれいそうな一つ先のピークへ登ってみる。


 
 


 あたさんの狙い通りまた素晴らしい紅葉に会えた。


 満足


 ピークの上で満足してまた荒船不動近道分岐へ戻る。


 
 三度目の荒船不動近道分岐


 今度こそ下る。まだ12時前。


 はらっぱさんによるとこの道はトリカブトの群生とムラサキシキブは外せないんだそうだ。トリカブトの花は残っていたがほとんどもう種になっている。ムラサキシキブは一枝だけ写真の撮れるところに実がついているのを見付けることができた。庭でよく見るのとは実のつき方が違うね。庭で見るのはコムラサキまたはコシキブと言う別種だと教えてもらった。


イワタバコ? 
本物のムラサキシキブ   トリカブト 



 登りでも休憩した紅葉スポットに戻ってきた。ちょうど12時。ここで正式のランチタイム。何時もはらっぱさんが作ってくれるタマゴスープがとっても美味しい。またまたしびれるような時間?が過ぎてゆく。先日いつもの床屋に行ったら床屋の娘さんに、帰りがけに ”あまり生き急がないで、のんびり長生きして下さいね” と言われてしまった。いい娘さんなのでちょっと気を許して余計なおしゃべりしすぎたかね。これが今さぼり癖がついた我が家で受けまくっていて、さぼる時の言い訳になっている。”あまり生き急がないようにしようね”。


 
  ランチタイム  


 エピローグ、そしてまた全ては時の彼方に(なんてね)。 


ありがとう K2隊 
 ありがとう。御岳山。


 駐車場に戻ると車で満杯。昔湖のようになっていた一番下の砂防堰堤の辺りから、道の両側の止められるところはすべてに車が駐車されていた。


   
駐車場に戻る。   ウバユリ 


おまけ、帰り道で撮った写真二枚。


御岳山 
 荒船山




 いつもK2隊には感謝。ただ何時もの通りレポは早いしきれいで楽しいし、マイペースで能率の悪いこちらにはえらいプレッシャーです。かみさんにはせっつかれるし、またつい生き急いでしまいました。





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