2015年07月10日(金) | 妙義山石門巡り | 妙義山 |
小幡宿の八幡神社の山の上から見た妙義山が気になっていて、きり絵の取材と散歩を兼ねて富岡に出掛けた。ところが梅雨の晴れ間で昨日まで雨だったせいか、大気に水蒸気がいっぱいらしく遠景は全然見えない。松井田まで行ったら妙義山は見えたが白雲山の上の方は雲が掛っていていまいち。とうとう妙義山の山懐、中之岳駐車場まで来てしまった。 |
コース:中之岳駐車場11:45→第1・第2石門→休憩広場(第4石門)13:00-13:15→見晴台13:30-13:35→中之岳神社14:05→大黒神社14:15→中之岳駐車場14:20 (所要時間 2時間35分) コースは左の写真の右端にある登山口から登り、金洞山の下の緑の中をぐるっと回って左端の金ピカの大黒様の所へ下って来る。標準的なコースタイムは1時間30分位だろうか。 |
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金洞山の岩峰 |
久しぶりに中之岳駐車場から見あげる岩峰は新鮮で清々しく迫力満点。全く歩く気はなかったのに折角だから第4石門の休憩広場まで行ってみようかということになり、車に入れっぱなしの登山靴に履き替えて登山口に向かう。 |
登山口のニッコウキスゲ。夏山らしい花はこれだけ。 | ||
登山口のニッコウキスゲ |
要所には案内図があって分かりやすい。年甲斐もなく昔のうろ覚えで鎖場のある石門巡りコースを選んだが、ちょっとなめてたかな。結構きつくいまだにわきの下の筋肉が痛い。 | ||
案内図 |
すぐに、かにのこてしらべという鎖場があり軽くクリア。第1石門は歩いて登りながらくぐるだけ。巨大な岩のアーチは何時見ても大自然の驚異以外の何物でもない。モミジの大木が枝を広げ紅葉もいいだろうね。 |
第1石門(下から) | 第1石門(上から) |
第2石門は鎖場を登って、かにの横ばいを渡り岩の割れ目を登る。ステンレスのしっかりした鎖が整備されている。第2石門の一番上は狭くて足場が悪い。その上その先はいきなりつるべさがりの下りの鎖場だから、ここで身体を返して下る体勢を作らなければならないが、登る気で来てなくて帰りに蕎麦屋で昼食なんて考えているから、あまり着ているものをよごしたくないよね。先に登った妻は登りついた先で身体を返すことができず、進退窮まっている。無理せず戻ろうかと言ったら”大丈夫”と何とか身体を返した。おしりが岩に触れてズボンがよごれてしまった。 |
鎖場を登ってかにの横ばい | かにの横ばいを通過して第2石門へ | |
第2石門へ登る | 第2石門からの下り、つるべさがり | |
第2石門、濡れてつるつる。 | やれやれのつるべさがりの鎖場 |
大冒険の第2石門を無事通過。その先で片手さがりというあまりすっきりしない鎖場を下る。これを下ると第4石門への近道と合流する。近道はたいてい急で歩きにくいものだが、ここに関する限り近道の方がずっと楽だとおもう。 |
第3石門は寄らずに第4石門へ。広々した休憩広場やベンチのある東屋の佇まいにほっとする。石門の門柱の下のひぐらしの景(絶壁の上)に出てしばし絶景を楽しむ。 | ||
第4石門、大砲岩とゆらぎ岩が見える。 |
ひぐらしの景の展望(西側) |
ゆらぎ岩と天狗の評定 |
帰りに通る予定の西側の尾根の上の展望台(大岩の上)を独占して、はしゃいでいる若い二人連れが見えた。妻が手を振ったらヤッホーと答えてくれた。山にはほとんど人の気配がなく、このお二人以外、帰り際にその展望台の方から下って来た若者一人と出会っただけで、閑散とした山はすべてが我がもののように楽しめた。 | ||
西側の尾根の展望台の上の二人 |
東屋のベンチで給水休憩を取ってから、西の尾根に向かう。軽装の若者と出会って挨拶する。少し登るがすぐに金洞山登山口の分岐に着く。ここが今日の最高点。中之岳神社への道を下る。その先に先ほどまで二人連れの居た展望台の大岩がある。 |
展望台の大岩と祠、今日の山頂。 | 西の尾根の先端の大岩 |
ここから見る第4石門は緑に覆われて石門も休憩広場も見えない。先刻我々の居たひぐらしの景には誰も居ない。先回来た紅葉の時は、岩場からあふれんばかりに人がいた。 | |||
第4石門、大岩の立ての裂け目の下がひぐらしの景 |
大砲岩や天狗の評定のある東の尾根 白雲山と金鶏山も顔を出している。 |
上の写真はズームレンズの広角一杯、望遠一杯までズームすると、左の写真になる。岩の上に先ほど出合った若者が座っている。スマホでこの絶景を誰かに送っているのだろうか。誰も居ない岩の上は、今彼の世界。遠い昔のひと時。 | ||
大砲岩と若者 |
さてもう午後1時半、感傷に浸っている暇はない。お腹がすいて来た。また蕎麦屋さんの営業時間が過ぎてしまう。下ろう。 |
萩の花が咲いている。 | 迫る金洞山の絶壁 |
どう考えてもそんなに登ったつもりはないのに、中之岳神社への下りは結構長い。清流の小さな流れを渡るとやっと轟岩の真下の中之岳神社に着いた。中之岳神社の神様に今日の無事を感謝。 |
思った以上に長い下り。 | 中之岳神社 |
中之岳神社は高い石段の上にある。下には大黒様を祀る神社があって、参拝客もこの高く険しい石段に恐れをなして大黒様止まりが多い。石段も少し手入れが必要な時期が来ているようだ。 石段を下って大黒神社にもご挨拶。 |
中之岳神社は高い石段の上にある | 金ピカ大黒様と轟岩 |
中之岳神社の赤い鳥居を抜けて駐車場へ。ずいぶん歩いたような気がしたがたった4000歩だった。 |