2014年10月09日(木) | アヤメ平(2日目) | 尾瀬 |
きり絵も文化祭も終わってやっとアヤメ平の2日目が書ける状態になった。もうとっくに賞味期限は切れているが書かない訳にはいかない。富士見小屋の朝は深い霧の中だった。風も少しあるのでカッパの上着を着込む。風の強い時はフードも被った。帽子があたさんからの借り物で、ここは飛ばされたら拾いに行けないからね。 |
コース: 富士見小屋8:10→横田代10:00→鳩待峠13:00 |
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霧の朝 霧のなかに うかび来る やさしい影 野の小路♪ |
風を意識したのもほんの一時で、木道も乾いていて歩きにくくはなかったので助かった。昨日燧ヶ岳も至仏山もしっかり見たので、霧の中でも余裕。一昔くらい前、スズランの登山用品売り場の顔見知りになった小母さんから、雨ばかりで山に行けないねと愚痴ったら、小雨くらいなら、霧の尾瀬ヶ原の木道歩きもいいもんですよ。と勧められたのを思い出した。 |
富士見田代のベンチ 昨日は燧ヶ岳がよく見えたのにね。 |
アヤメ平 まだ続く植生復元工事 |
あたさんとはらっぱさんのお尻にくっついて富士見田代のベンチによる。どこらから来たのかもう男性が二人いた。アヤメ平までは昨日歩いた道。今日は霧の中、雰囲気が変わっていいんじゃないかな。中原山の山頂とも思えない山頂で休憩。標高1968mの立派な標柱がある。赤城の黒檜山より高い。今年の我が隊にとっては貴重な山頂だ。もう今日の行程の三分の一を歩いてしまった。 |
中原山山頂 | ||
中原山の道 |
中原山を下って次のピークへだらだらと登った(と言ってもほとんど標高差はない)一番上にベンチがあって、ここでまた休憩。霧が薄くなり上に青空が見えはじめ陽が射してきた。あはは、感動的だね。カメラぶら下げてあちこちウロウロする。景鶴山など尾瀬ヶ原の向かいの山々も見えて来た。 |
中原山の隣の山頂のベンチ | 紅葉もあるよ。 |
シラタマ | 青空がのぞいて陽がさしてきた。 |
最高の舞台で至仏山も燧ヶ岳も霧の中から現れた。こういうのをドラマチックって言うんだね。神様の憎い演出。横田代でベンチを独占してまたのんびり休憩。贅沢なもんだね。 |
横田代 |
燧ヶ岳も現れた。 |
はらっぱさんの念力で至仏山から笠ケ岳まで見えてきた。 |
K2隊がかって登った尾瀬の笠ケ岳まで見えて来た。いかにも遠そうだね。 |
お汁粉が出て来た。 | 横田代のベンチ |
お汁粉ご馳走になってのんびりしていたら、そろそろ鳩待峠から登って来る人が現れた。20人ほどの団体さんもやって来た。静けさが戻ったところで我々も腰を上げる。あとはもう鳩待峠までずっとだらだらの下りだそうだ。 |
山の空は気まぐれ(秋の空だし) |
前回アヤメ平に来たのが27年前だとすると、もう再び来ることはないだろうね。一度しか行けなかった山はたくさんあるけど山で見納めなんて考えたことも無かった。ここから見る山は見納めかな。 |
横田代から見納めの至仏山 |
横田代から見納めの燧ヶ岳 |
横田代を下る。 | 横田代を下る。 |
ずっと下に横田代の標柱があった。鳩待峠から登って来るとここからが横田代なんだね。このコースのほぼ中間点になっている。ここからは樹林帯を下る。 |
横田代道標 | 樹林の中の青空 |
樹林の中のベンチでまた休憩。お陰様で妻の膝は全く問題なし。ここでまたK2隊からラーメンのサービス。はらっぱさんのザックからは菓子パンまで出て来て厚かましくご馳走になる。こちらのザックには非常用の飴玉一つ入ってないんだよ。流石にちょっとなあ。ごめんね。 |
異常なスローペースにお付き合いで 流石のはらっぱさんもお疲れかな。 |
ツルリンドウ |
ここから少しずつ下りコースが山道らしくなってきて、勾配もきつくなる。それに合わせるように雑木林の紅葉がきれいになってくる。いいじゃない。 |
下ると紅葉らしくなってきた。 |
素晴らしい紅葉に会えた。 |
又しても神様の憎い演出で最後の下りできれいな紅葉に会えた。ついてるね。13時10分無事鳩待峠到着。最後までハラハラした妻の膝も大丈夫だった。K2隊は今年も鳩待峠で知り合いとばったり。昨年の富士見下でも同じだったよね。鳩待峠からバスで戸倉駐車場へ帰る。バスの中から見る紅葉がまた綺麗だった。 |
無事鳩待峠に到着。よかった。 |
今回は膝の悪い妻を承知で、アヤメ平1泊の山旅を計画してくれたK2隊のご厚意に感謝あるのみである。妻も少し自信を付けたようで、これからも楽しく散歩に付き合ってもらえそうだ。戸倉の野天風呂にどっぷりつかりながら正面の丸い大きな山を見ていた。こんな山が故郷に一つあったら、どんなにせせこましい都会の喧騒の中で苦しい思いをしても、きっと勇気が貰えるだろうと思った。 |