2013.11.08(金) 伊香保河鹿橋・上の山公園 榛名山


 伊香保の河鹿橋の紅葉は2009年に一度見に行った。2010年には石段が下に延長され、榛名湖へ登る県道から直接石段を石段街へ登って行けるようになった。それでぜひまた紅葉のいい時に石段登りをしてみたいと思っていたが、なかなかタイミングが合わず今日になってしまった。天気はよさそうなので妻が洗濯物を干し終わってから出掛ける。


 コース:徳富蘆花記念文学館P11:00→伊香保神社11:30→河鹿橋11:40-12:00→伊香保神社12:10→ロープウエイ見晴駅12:50→上の山公園展望台13:05→ロープウエイ上駅13:25⇒ロープウエイ不如帰駅13:35→徳富蘆花記念文学館P13:50 (所要時間2時間50分)


 駐車場は石段街の下の関屋橋無料駐車場が一杯だったので、すぐ先の徳富蘆花記念文学館の広い駐車場へ入れる。2時間まで無料。2時間以上は1時間に付き100円。
河鹿橋の紅葉


 石段のすぐ下の無料駐車場は流石に満車で2台ほど待っている車がある。その先の徳富蘆花記念文学館の広い駐車場に入れる。 徳富蘆花記念文学館の前の県道の先の石垣の上が旧ハワイ公使別邸で、多分その庭のモミジと思うが石垣の上に2、3本豪華に紅葉したモミジがある。


旧ハワイ公使別邸のモミジ 大木です。


 先回来た時もこのモミジの紅葉は印象に残っていて、多分このモミジがきれいに紅葉していれば河鹿橋の紅葉も時期的にはいいのではないだろうか。期待が大いに高まる。


石段の石柱 県道まで延長された石段


 何回か前を通ったので知ってはいたが随分思い切って広々した石段を作ったものである。伊香保温泉の石段街だものね。やるならこれくらいやった方がいい。少し登った所に石段の石柱がある。365段とある。一年の日数に合わせたのだそうだ。


 
日帰り温泉石段の湯   石段街


 一番下が日帰り温泉石段の湯。まだ午前中なのに繁盛しているようだ。温泉好きが多いから。いろんな人達が石段歩きを楽しんでいる。中国語の人も多いね。河鹿橋でも上の山公園でも中国語を聞いた。


 
石段街   石段街


 ちょうど与謝野晶子の歌詞が書いてある石段の辺りが工事中で残念だったけれど、石段街も旅館に泊まりに来るお客さんのためばかりでなく、普通に散歩に来る人達にもフレンドリーな開放感のある魅力的な街にどんどん変わって行ってほしいと思う。


 
民芸屋さん(山白屋)   店先の塗下駄


 民芸屋さん道にはみ出しているけどこんな感じがいいんじゃないかな。モミジの塗下駄が並んでいる。竹久夢二の浴衣美人には似合いそう。縁がないね、最近下駄には。子供の頃はずっと下駄で、町には必ず一軒くらいは下駄屋さんがあって、買いに行くとお店の小母さんが木の台の上で千枚通しを使ってギシギシに鼻緒をすげてくれて、それを見ながら待っていた。すげるなんて言葉ももう死語に近い。過ぎたばかりの夏、風を通すのに玄関のドアを開けておくストッパーに、妻が一度か二度しか履かなかった”下駄箱”の隅にあった下駄を挟んでいたよ。高価な下駄だったはずなのにね。


 
伊香保神社   崖に張り付いた元祖湯の花饅頭屋さん


 石段を登り詰めると伊香保神社、伊香保神社を右に折れると河鹿橋、左に折れれば上の山公園へ行けるらしいが歩いたことは無い。今日は河鹿橋を見たらここへ戻り上の山公園まで歩いてみるつもりである。帰りはロープウエイで温泉街に下る。右に折れると例の崖にしがみついた面白い木造家屋、元祖湯の花饅頭屋さんも健在だった。崖が崩れたのか建機が入って崖の改修工事をしていた。


 
もうすぐ   河鹿橋到着


 ほどなく河鹿橋到着。相変わらず見事な紅葉が待っていてくれた。しかし時期か光線の具合か最初に来た時の驚きと感動はない。期待するだけ欠けたところが目に付くんだろうね。周囲の環境のせいもあるかもしれない。これだけ人が集まる伊香保の観光スポットなんだから、せめて無神経に張り巡らされた電線、電話線のたぐいを整理しない? お・も・て・な・し・ってそう言うことなんだろう? (やつあたりだねこれは。) 


 
河鹿橋の紅葉 


 最近は人恋しくなって人の入った風景なども当たり前に撮っている。今後、雑多な電線や看板や、タクシーのどぎつい色や、道路に並べられたカラーコーンの入った紅葉の風景が好きになることもないとは言えないが、分かっていて観光地の観光スポットへ自ら入り込んでおいて苛立っている。この歳でまだ悟り足らないとみえる。


   冷静に見れば河鹿橋の紅葉は素晴らしい。いい木が何本かこの周辺に集まっている。
河鹿橋の紅葉     


 
河鹿橋の紅葉 


 折角なので一番奥の源泉の露天風呂の所まで入り込んでみる。何か変わったかな?みたいな感じ。最初にこの露天風呂に来た時(その時は湯に入った)、勿論この建物もなく、ベルツの銅像もガラスドームの源泉もなかった。


 
一番奥の露天風呂   源泉


 伊香保神社に戻る。車で来ている人も多いが河鹿橋からの帰りに伊香保神社への坂道を登り返す人は少ないようだ。そのまま上の山公園への道を歩いてみる。初めてなので先がどうなっているのか少し不安。しっかりした階段が続いている。こちらは石段ではないが石段並みにしっかりした木の階段で、それほど新しそうには見えないが傷んだところは全然ない。


 
伊香保神社から上の山公園への道


 この階段崖側に柵があるだけでなく中央にステンレスの手すり付き。その上街灯?まで付いている。暗いときに歩く人がいるのだろうか。上の山公園にはロープウエイで行けるし、伊香保森林公園を経由すれば車でも来られるところである。観光客が暗くなってからこの道を歩くとも思えない。考えてみたら上にアイススケートリンクやアイスホッケーの練習場があるから、ここで練習する子供達や学生用かもしれないね。足腰を鍛えるために石段を含めてこの階段を往復に使っているのかもしれない。尾根の上まで石段を登るのとほぼ同じ時間が掛ったから両方で700段くらいはありそうだ。


 
コアジサイ   尾根まで登る。ずっと階段


 尾根に抜けると落ち葉の積もった広い散歩道。紅葉も綺麗でこれはいいね。我々老人にも向いている。何しろ下りはロープウエイ利用可だからね。若い二人ずれに追い越されたりすれ違ったり。伊香保神社ではこの道に誰も入って行かず、この道歩く人いるのかなと思っていたが歩く人はいた。 


 
尾根の上は快適な散歩道 


 けつまずく心配もないいい道を歩くと、やがてちょっと不粋なアイスホッケーの練習場の建物の横を通り抜け、ロープウエイの上の駅、見晴駅に着く。ここから先は平日といえども紅葉の季節だから、たくさんの人達がロープウエイで登って来る。駅前から上の山公園の展望台までずっと広い公園で公園自体は混みあうほどではない。


 
ロープウエイの駅(見晴駅)が見えた。   駅前の紅葉


 見晴駅から上の山公園は展望がよく、紅葉も綺麗。広々していて子供を遊ばせるにもいいところである。 


 
上の山公園の紅葉   ムラサキシキブ


 
上の山公園の紅葉   展望台から水沢山


 展望台からは伊香保の温泉街、その先に十二ヶ岳、中岳、小野子山や、子持山、赤城山などの絶景を一望できる。


 一番高い展望台はときめきデッキなんて名前が付いていて、鐘がぶら下がっている。派手にたたいてみる子供もいる。紅葉のライトアップ期間はロープウエイも夜間運転され、温泉街の灯がきれいに見えるそうである。
展望台から十二ケ岳、中ノ岳、小野子山


   
駅横の展望台から赤城山   森林公園の紅葉の向こうに二ツ岳(雌岳と雄岳)


 下りは勿論ロープウエイ。10分ほど待たされた。下りのロープウエイはぎゅうぎゅう詰め。乗りきれなかった人もいたようである。昔子供たちと一度スケートに来たことがあってこのロープウエイはその時以来である。


 
赤い実(コマユミ)   マタタビの実


 ロープウエイの下の駅(不如帰駅)はかなり高い所にあって、坂道を下ったがかなり急で石段を下ったほうが歩きやすそうなほどだった。何も食べなかったのでお腹が空いた。少し遅かったが水沢うどんの清水屋さんの駐車場が空いていたのでよる。久しぶりの胡麻だれのうどんが美味しかった。





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