2013年06月04日(火) 二つ岳(雌岳)と
ついでの榛名富士
榛名山


 なんとなく疲れていて遠出する気にならず、となると赤城か榛名しか選択肢は無い。みちほさんのブログに今年は榛名のヤマツツジが特別いい、と書いてあったので、それを楽しみにまた榛名の二つ岳に登ってみよう。


 コース:オンマ谷駐車場12:20→雄岳・雌岳分岐13:00→避難小屋(雌岳分岐)13:10→雌岳山頂13:30-13:55→避難小屋14:15→雄岳・雌岳分岐14:30→オンマ谷駐車場15:00 (所要時間2時間40分)


 伊香保榛名道路の榛名山の山頂(ヤセオネ峠)からオンマ谷に下る道は二度目のせいか先回(2010年)より走りやすく印象が良かった。
榛名富士山頂から二つ岳
手前アンテナのあるのは雄岳、中央雌岳
右端は水沢山


ついでの榛名富士
 伊香保榛名道路を最高点(ヤセオネ峠)まで車で登ると、黒髪山神社の赤鳥居周辺の森の中が、ヤマツツジで真っ赤になっている。ユウスゲ温泉に抜ける間道の両側も真っ赤。それを確認して取敢えず車で湖畔まで下る。すると妻がロープウエイで榛名富士に登ってみようと言う。そう言えば大昔に一度だけ子供達と登って以来ご無沙汰である。ロープウエイは10分間隔とのことなので30分見ておけばいいだろう。じゃあ様子を見てこようかと言うことになった。しかしまあ何とも行き当たりばったりな。


 
10分ごとに二台くっついて登る。   山頂の富士山神社


 榛名富士はカルデラのど真ん中の展望台みたいなものだから、さぞ展望がいいのだろうと思ったが、展望台は二か所あるが遠くが霞んでいたせいもあって中途半端な展望しかない。山頂に富士山神社があってその周りを灌木の森が囲んでいて、展望が限られてしまう。展望の山ではなく信仰の山?らしい。


 
 山頂近くに4神を祀った碑がある。   眼下のスルス岩 


 富士山神社の横に置かれた縁起によると、昔からこの場所には木花開耶姫(コノハナサクヤヒメ)を祀った祠があったという。今の建物は昭和39年に造られたものらしい。普通は神社の千木の先端は女神の場合は水平に切り、男神の場合は垂直に切ると言われているが、この神社は女神を祀っているのに千木は垂直に切ってあるね。どんな謂れがあるんだろう。昔は縁結びと安産の神様として若い男女がお札参りの列をなしたと書かれている。神社の手前の森の中に榛名富士大神(木花開耶姫)を含む4神を祀った碑が立っている。 


 ロープウエイで上がった時、小学校上級生か中学生位の子供達の学生登山がおこなわれていて、たくさんの子供達のこんにちは攻撃に遇った。当然歩いて登って来て歩いて下るのだろうと思っていたが、我々がロープウエイの駅へ戻ってきたら、なんと子供達が並んでいる。一回20人としてもあと2、3往復位は待たされそうだ。10分間隔では歩いた方が速そうだと下山口に向かったら、ただ今連続運転を行っていますとアナウンスがあった。じゃロープウエイを待とうか。  
    ロープウエイ頂上駅



   ヤセオネ峠に車で戻って黒髪山神社の赤鳥居の周辺でヤマツツジをたくさん撮る。さらに車でオンマ谷の駐車場へ下る。車が一台駐車していて、先のベンチに食事中の人達が見えた。二つ岳の方から男性二人も下って来た。我々も支度して二つ岳へ向かう。
 
黒髪山神社の赤鳥居    


 
オンマ谷駐車場   登山道にもヤマツツジが咲いている。


 3年前の記憶も定かでなく、オンマ谷からならほんの散歩コースのつもりだったが、結構険しい山道だったんだね。巨大な岩の階段が続く。ハルゼミが降るように鳴いている。小鳥のさえずりも聞こえる。


 
オンマ谷から登り道   登山道のヤマツツジ


 登山道にもあちこちにヤマツツジが咲いていて楽しめる。出会う人は程んど居ない。熊鈴を鳴らす。


 
登山道のヤマツツジ   登山道のヤマツツジ


 石段の岩がさらに巨大になり、周辺にも大岩が増えてくると八合目、雄岳と雌岳の分岐に登りつく。 


   
八合目の分岐はもうすぐ   やれやれ八合目


 雄岳へはこのまま一登りだが、今日は雌岳へ行ってみたい。それで分岐からうっかり転んだらただじゃ済まない急な石段(岩段?)をしばらく下る。雄岳と雌岳の鞍部には伊香保森林公園管理棟へ下る分岐がある。先日ゴジュウガラを見た散歩の時、管理棟からむし湯経由で此処まで登り、雌岳を回ってこの分岐から管理棟へ下るつもりだったが届かなかった。様子が分かったので今度また歩いてみよう。


   
折角登ったのにまた下る。    雌岳と雄岳の鞍部
伊香保森林公園管理棟への分岐


 この下り道にも、鞍部の先の雌岳山頂への分岐にある東屋(避難小屋)の周辺もヤマツツジがたくさん咲いている。


 
東屋周辺のヤマツツジ   東屋の分岐から雌岳山頂へ


 雌岳山頂への登りは板や丸太の嫌というほど長い階段を登る。勾配が緩みヤマツツジがたくさん咲いている山頂部を進むと、絶壁の上の狭い山頂に着く。山頂は展望のいい場所が二か所あって祠のある山頂の方に女性の先客が一人いた。


 
雌岳山頂部のヤマツツジ   雌岳山頂部のヤマツツジ


 山頂から緑のピラミッドのように見える水沢山を見ながら妻の用意したお弁当を食べる。この風景単純だけど大好きだ。何時かきり絵にしてみたいが何処をどう切ったらいいのだろう。きり絵は筆先のタッチのようなものを生かすことが出来ないから単純すぎるものはかえって難しいね。なんて題にしょうか、僕がこの風景に魅かれる理由は何処にあるのだろう。


 
二つ岳(雌岳)山頂の展望
水沢山と背景に霞んでいる赤城山

この風景を見に来た。
  山頂の祠


 山頂に居た女性も下って行き、しばらく山頂を独占してのんびりしてから来た道を下る。充分ヤマツツジを堪能した山歩きだった。


 
八合目の分岐に戻る。   クサタチバナ


 八合目の分岐では雄岳に寄らずに下る。今回は雄岳に登らず2時間40分の山歩きだった。3年前は同じコースを歩き、雄岳の山頂まで登っても同じ2時間40分だった。今回はヤマツツジの写真をたくさん撮ったので、という言い訳はあるにしても、やはり年齢による体力の低下は受け入れざるを得ないだろう。





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