2013.04.23(火) 六万騎山 新潟県南魚沼市



 今年はカタクリも見損なってしまったので、峠を越えてカタクリを追掛けて行こうと思っていたが、新潟側の天候が悪く風が強かったり、季節外れの雪が降ったりでまた見損なうところだったが、23日にはやっと天気も都合もよくなり六万騎山に行くことが出来た。



 コース:地蔵尊登山口10:40→六万騎山山頂11:30-11:50→庚申塔登山口12:30→地蔵尊登山口13:35 (所要時間2時間55分)

 六日町ICを下りてJR五日市町に向かい、手前を右折して魚野川を渡り道なりに走って突き当りが地蔵尊の石段と山門で分かりやすい。

 駐車場は数台しか置けないが、広い歩道などに結構勝手に駐車してあって、かなりの人が登っているのが分かる。庚申塔側の駐車場も似たような感じ。
六万騎山


 六万騎山はヤフーの地図で見ると山がありそうな場所には見えず、カタクリの咲く公園のようなところかなと思っていたら、かって六万騎城と言われた戦国時代の山城の一つだそうで、それなりに険しい崖に囲まれた小さい山だった。標高321m、標高差180mだそうである。山上にはさして広くない曲輪や空堀の跡が残り、今はそこがカタクリの花で埋められている。それにしても六万騎はすこし大げさじゃないかなあ。


 
地蔵尊登山口   お地蔵さんに見守られて


 登山口の地蔵尊は、幕末に造られた立派なお堂に弘法大師の作と言われる御本尊が祭られているのだそうだ。駐車場は広くないが道端や広い歩道にも車が止められていて、15〜6台は駐車していたようだ。さっそく地蔵堂に安全を祈願して登る。


 
 天狗のお面のようなスミレ   向かいの坂戸山とまだ白い金城山


 登山道は階段が整備されていて、ずっとカタクリや青いスミレ、白いキクザキイチゲ、イカリソウなどが咲いている。


 一登りで展望のいい尾根に出る。平野に続く道の先に同じ城山だった坂戸山が見える。もうほとんど雪も消えて六万騎山に続いてすぐ坂戸山が花の時期を迎える。


 
 目の下には関越自動車道が見える。関越自動車道が魚野川を渡った先が六万騎山という位置関係だ。中央に見える橋の先が五日市の街並みということになる。来るときはこの橋を渡って来た。
六万騎山の目の前で関越自動車道か魚野川を渡る。    



 
満開の桜  


 傾斜の緩んだ道をさらに登るとオオヤマザクラだろうか、桜が満開で迎えてくれる。群馬は青空だったのにこちらは薄曇りで空は真っ白。サクラはちょっと映えなくて残念。遠くから見るとピンクなのに下へ来るとまったく目立たなくなってしまう。


 桜の木の下はかっての曲輪の跡と思われる平地が3段ほど続いていて、カタクリが一面に咲いている。やあ六万騎山のカタクリに会えたね。やはりちょっと雰囲気があっていいね。
 写真を撮っていた男性が「今日が最後だろうね、明日から天気がわるらしいから。」と言っていた。
 
    六万騎山のカタクリ


 
六万騎山のカタクリ   カタクリ


 一段高い直径15mか20mほどの台地が山頂。展望がいい台地の先にベンチが3、4台。中央付近に幸せの鐘がある。登ったらこれをたたいて感謝。3グループ10人ほどの先客がいる。毎日のように登る地元の人もいるようだ。 庚申塔側から逆回りして来た地元のお洒落な女性の二人連れが、少し下るとイワウチワが咲いていますよと教えてくれた。


 
山頂   ダンコウバイ


 食事には早いので山頂でのんびりする。迫力のある八海山がすぐ後ろに見えるが写真はみじめだね。


 
八海山   尾羽うち枯らしたトビ


 トビが上昇気流に乗って山頂のすぐ上にやって来る。登山者のお弁当の残りを狙っているのだろうか、ゆっくり何度も旋回する。よく見るとこのトビ少し変、尾羽がない。翼指もかなり傷んでいて、かなりの古つわもののようだ。落ちぶれた者の様子を”尾羽うち枯らし”などというが、このトビ尾羽うち枯らしてはいても飛ぶことに何の不便もなさそうだ。鳥も尾羽が無くても飛べるんだね。尾羽はおばねと読むのかと思っていたら”おは”と読むのが正しいらしい。慎吾ママじゃないから”おは”なんて言いにくいよね。おばねと読みたいなあ。


 
イカリソウ   イカリソウ


 下りは庚申塔側へ下る。山頂付近は赤いイカリソウがたくさんある。まだちょっと早くつぼみが多い。


 
イワウチワ   イワウチワ


 下るにつれてイワウチワが顔を出し、更に下るとたくさん咲いているのが分かるが、登山道の脇でこちらを向いて微笑んでいてくれるのはそれほど多くない。向こうを向いていたりもう痛んでいたり、笹藪の中や奥の崖の中だったり撮ろうとするとけっこう難しい。


 
下り道   タムシバ


 庚申塔への下りはイワウチワのあたりからなだらかになって楽。雪山を背景にタムシバが咲いているが白い空、白い山、白い花で、いいアングルはなかなか見つからない。 


 あっけなく庚申塔まで下りつく。庚申塔側にも結構沢山の車が駐車していた。庚申塔からは車道を5分ほどで地蔵尊の前へ帰り着く。


 
坂戸山登山口のキクザキイチゲ   坂戸山登山口のカタクリ


 ちょっと時間が余ったので坂戸山の登山口によって見る。登山口付近のカタクリはまだそれほどたくさんは咲いていなかった。白と青のキクザキイチゲが咲いている。駐車場わきのお墓の後ろの崖に新鮮なショウジョウバカマがたくさん咲いていたので、ちょうどお墓の掃除に来ていた老人にことわって撮らせてもらったが、杉林の中で暗かったのかまともな写真は一枚もなかった。


 



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