2013.02.14(木) 崇台山 高崎市安中


 せいぜい鳥見散歩位しかしていないのだが、山行日記も書かないと何か淋しいので両方を兼ねて崇台山へ出かける。2月にしては風もなく暖かでその分少し霞んでいたが展望も良く、鳥も思いのほかたくさん出てきて楽しい一日だった。


 コース:ふるさと学習館駐車場11:40→裏山(結婚の森の散歩道)、生涯学習施設を経て双体道祖神の登山口12:25→崇台山山頂12:45-13:50→丸い凝灰岩の先の尾根道分岐を山頂へ戻る→山頂14:30→双体道祖神14:50→駐車場15:00 (所要時間3時間20分)


 ふるさと学習館も生涯学習施設も安中市の学習の森という施設内にある。両方に駐車場、トイレが完備しているが17:00には閉門とある。
 
崇台山山頂
上州の山の展望台


 駐車場はふるさと学習館の3面ある立派な駐車場を借りる。崇台山や長学寺を含むハイキングコースの案内や、駐車場の利用時間の注意などが掲示してあるから、ハイカーにも好意的ではあるみたいだよ。
 ふるさと学習館の大階段の上に散歩道がある。橋を渡って大階段を登っても良いが恐れ多いので、橋の手前にある散歩道へ続く坂道を登る。 
安中市学習の森ふるさと学習館


 ジグザグの落葉した林の道を登ると早速エナガの群れがわらわらと下りて来た。餌付けされているみたいだね。ヤマガラも混ざっている。大階段との間の崖の枯れ草の中ではカシラダカの群れが這いまわっている。鳥が群れているのを見るのは嬉しいね。
 気持ちのいい散歩道は前来た時と同じで結婚の森(?)であっけなく終了。延長はされてなかった。来た道を戻って生涯学習施設の中を抜けて下の舗装道路に下る。山を巻いて集落を抜け広い沢田を横切ると双体道祖神の見守る登山口がある。
結婚の森


 道祖神の前で雪解けの山を走りまわって来たらしい下半身が濡れてドロドロの中型犬が嬉しそうに走って来た。先に居た私をちらっと見て妻のほうに駆けよって甘えている。なんだい。妻の買ったばかりの白い上着に飛び付くんじゃないかとはらはらしたが、頭をなでなでしてもらってしっぽを振って喜んでいる。すいません!と声がして狩猟用の橙色と黄色のチョッキと帽子を着けた60代位の男性が鉄砲を担いで下って来た。 


 怖いなあ。いっぱい撃ちに入っているんですか?と聞いたら。いやあ他には誰もいないよ、という。やれやれ。様子を見に来ただけらしい。獲物はキジやコジュケイらしいがやはり全然いないという。キジやコジュケイが出てきたら彼もこちらも大喜びだが彼は撃ち殺して食べちゃうんだよ。めったにお目にかかれないきれいな鳥を。まあ敵同志みたなものだが結構似たところもあるし、お互いに趣味も人格も尊重しないとね。


登山口を見守る双体道祖神 唯一の急登


 崇台山唯一の急登(10分ほど)を登る。日陰は雪が残っている。スニーカーのまま来てしまったのはちょとなめたね。滑らないように注意しながらゆっくり登る。竹林の中へカケスが3羽ほど鳴いて飛び込んで行った。カケスは何時も暗い林の中へ逃げ込んでしまう。


 尾根へ抜けたら、あの雰囲気のいい雑木林の尾根が丸裸に切り払われている。あれれちょっと残念。一本だけ残してあるのは、あの奇跡の松にあやかったわけかな。しかし今どき炭焼きでもないだろうに、よく里山に手が入れられたもんだね。畑へのシカやイノシシの食害が問題になっているから、彼らを住みにくくするために補助金でも出たのかな。熊に出てこられても困るだろうからね。
尾根の道、切り払われていた。


 山頂はよく整備されている。しっかりしたベンチができてより公園的になった。草も綺麗に刈られてゴミ一つ落ちてない。気持ちのいい山頂だね。桜の木は健在で、その桜の木にウソが10羽ほどやって来た。たくさん写真を撮ったけれどやはり高い木の上はちょっと条件が悪い。 
山頂の桜にウソがやって来た。


 ウソはまだ固い桜の新芽を次々かじってはもぐもぐやっている。ウソは果樹の新芽を食べてしまうので場所によっては害鳥扱いになってしまうらしい。大目に見てほしいところだが確かにかなりしっかり食べているね。
 のんびりお昼を食べているとチェーンソーの音が遠く聞こえている。山頂の東の尾根の先で同じように雑木を切っている。林道の脇に短く切りそろえた雑木が積んである。崇台山は山の上まで車が入るから薪などに利用するのにそれほど手が掛らないのかもしれない。薪ストーブも薪が簡単に手に入る環境ならちょっと洒落ているし、ふるさと創生事業などでまた炭焼きをやってみようなんてこともありかな。
桜の新芽を食べるウソ(♂)


ウソ(♀) ウソ(♂)


 突然芝犬を連れた同年代の男性が息を弾ませて登って来た。下から8分で登ったという。本番で歩けるように鍛えているのだそうだ。西上州の山々を見ながら山の話を聞く。桐生の根本山の沢と鎖場の話もした。怖いところが好きらしい。息が収まったところでまた男性は犬と一緒に走るように下って行った。
犬ってかわいいね。


カシラダカ
我々を調べに来たリーダー?
カシラダカ
刈られた草原に潜んで様子を見る仲間


 山頂の草刈りの行われた北側の斜面にカシラダカが群れている。覗いていたらミヤマホウジロが1羽混ざっていた。このお洒落な鳥は初めてでうれしいね。
ミヤマホウジロ


 山頂のすぐ下に見える下高尾側の林道を下る。1〜2千万年前の海に堆積したという凝灰岩の大きな岩の前を過ぎて、尾根の山道の分岐から尾根伝いに山頂まで登り返し、来た道を下って来た。双体道祖神の前のおそらく昔は田んぼで、今は平らな藪の横の水路で、またルリビタキのメスに出会った。遇える時は会えるもんだね。
凝灰岩


ルリビタキ(♀) ルリビタキ(♀)


 崇台山いいところだね。また出かけよう。 





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