2012.12.19(水) 高崎観音山 高崎市



 高崎の観音山に清水寺というお寺があることは知らなかった。ただ昨年のK2隊の記録から518段の石段というのが面白いし、すぐ近くに面白いお蕎麦屋さんもあると言うので、白衣大観音を含めて散歩してみることにした。 


 コース:清水寺参道11:30→清水寺11:45→白衣大観音12:25→観音山山頂12:35→清水寺13:10→「そばっ喰ひ」13:20-14:15→清水寺参道14:25 (所要時間2時間55分)

 標高差110m、距離往復2km位の散歩コース。標高差の半分近くは清水寺への参道の広くて立派な石段の登りで、518段あるそうだ。

 清水寺の参道は国道17号から聖石橋を渡ってまっすぐ突き当たりにある。清水寺の本堂(観音堂)も”怪しげな”お蕎麦屋さん「そばっ喰ひ」へも、車が入れる道はある。正面参道入り口に駐車場はないようだ。すぐ手前に駐車場と書いた空地があるが、近くのカラオケ屋さんの駐車場らしい。参道の脇に遠慮して駐車。
 
高崎白衣大観音


 参道に駐車して早速石段を登る。石段はホンマもんの石材を使用して巾も充分あり、登り始めの山門も本格的で、これは歩いて歴史を感じるいい石段だね。何時の頃整備されたものなのだろう。


参道の石段入口
ちょっとひなびた雰囲気
両側に大きな仁王様が控える
立派な山門がある。


 石段の途中には馬頭観音が祀られていたり、風化した古い石仏なども並んでいる。


 
途中の馬頭観音堂 


 石段は馬頭観音辺りから徐々に勾配が増し、最後はかなり急勾配になる。中央のステンレスの手すりは不似合いだが、下りではあるだけで心強かった。人は誰でも歳をとる。


 
石段はまだ続く   舞台を兼ねた山門を抜けると
石段は終わり。本堂に着く。



   清水寺は大同3年(808年)に征夷大将軍坂上田村麻呂が武運長久を祈って、京都東山の清水寺から勧請、開基したとある。由緒正しい文化財なんだね。本尊は千手観音で観音山の名の由来はこちらが元になっているそうだ。
清水寺本堂(観音堂)    


 
田村堂   シメがいた。


 向かって右の田村堂には下仁田戦争で戦没した高崎藩士(36人)の木像が納められている。その右手の道を行くと山頂の有料駐車場に出る。


 
稜線の居心地のよさそうなベンチ   稜線から観音様のお顔が正面から見える。


 山頂の有料駐車場からは尾根伝いに白衣大観音を目指す。 ここからは昭和の観音様、高崎白衣大観音のお顔を正面から拝むことが出来る。


 
観音様の散歩道を行くと
なぜか象さんがいる。
   高崎白衣大観音に到着


 観音様の散歩道へ下りて少し舗装道路を登ると大観音に到着。慈眼寺の千体観音堂、大師堂に続いて大観音にも手を合わせて一休み。先回来た時に観音様の後光を撮影した場所へ行ってみたが、今は太陽が一番低い時期で、正午だと言うのに太陽は観音様の腰より低い位置にある。後光撮影は無理。4月と12月の太陽の高さの違いを実感する。 


     
観音山山頂    有料駐車場から高崎と赤城山が見える。


 白衣大観音から後ろの尾根の上の観音山の山頂、“躍進”の銅像へ登る。銅像の前に三角点がある。尾根を反対側に下りて下の舗装道路を戻る。崖の大木にヒヨドリやツグミなどが入れ替わりで賑わっていたが、ちょっと遠いのと枝が混んでいて写真は撮れなかった。


 お土産屋さん街(ほとんど閉っている)を抜けて、山頂の有料駐車場に戻る。清水寺に戻って石段を下り、すぐ下の石段と交差する道を右に入ると、崖の上の古い民家風の家が「そばっ喰ひ」だった。そばの幟が何本も立ててあるからすぐわかる。


   
蕎麦屋「そばっ喰ひ」入り口の門   玄関の手造り招き猫と盛塩


 ウィークディで大駐車場のある白衣大観音の周りのお土産屋さんは、ほとんど店を閉じているのに、この辺鄙な場所にある”怪しげなお店”は繁盛していて満席。1時半だから丁度お昼に入った客が 帰る時で、テーブル(座卓)が片付くのを待ってすぐ入れた。外観はぼろいが内装は綺麗に改装されている。店の主人は元々陶芸家で床の間には埼玉県知事賞を取った半端じゃない大壺などが並べてある。蕎麦は勿論何でも手造りに拘っていて、現在は天板の厚さが二寸ほどもある座卓を造っているそうで、その部屋の3台の座卓の内2台は既にその座卓になっていた。素人細工じゃないよ。このご主人ただ者じゃない。帰りに自慢のいろりのある部屋を見せてくれた。夜は6時からこの部屋ともう一部屋に、二組だけ予約を受けるそうである。  
    石段から見た「そばっ喰ひ」



 おいしい蕎麦がきに手打蕎麦、てんぷらを頂いてお腹一杯。お腹が一杯になると人は幸せになる。又石段をゆっくり下りながら満足。同じ歳周りのご夫婦がこの石段を下から上まで登ったり下ったり、体力作りに頑張っていた。こういう場所がすぐ近くにあったらいいなあ。  





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