2012.07.27(金)
唐松岳‐五竜岳
(2)五竜岳
北アルプス


 朝4時くらいになると蚕棚はガサガサと賑やかになる。朝食は5時から早い者順だから一番に並んで早立ちしたい人達、日の出の写真を撮りたいたカメラマン等々。何しろ前夜8時には寝てしまうのだから4時に起きても8時間は寝ていられる計算でみな早起きだ。我々も寝ていられず日の出を見に支度して裏の尾根に登ってみる。



 コース:唐松岳頂上山荘6:30→五竜山荘10:10-11:10→五竜岳12:50-13:20→五竜山荘14:45 (所要時間8時間45分)
五竜岳




 素晴らしい朝焼けを見ることが出来た。朝だと言うのにもう積乱雲が立ちあがっている。下界は今日も暑くなりそう。でも上空は巻層雲のようで、天気は下り坂かもしれない。   
     朝焼け


   小屋に戻り朝食。さていよいよ五竜岳に向けて出発。小屋のすぐ横の牛首岳に登る。転んだらアウト。ゆっくり注意深く歩く。谷底を見たらすくんじゃうから足元以外は見ない。首から下げた一眼レフはこういう時には邪魔なだけだね。
 朝焼けを楽しんで山荘に戻る。
赤く染まる牛首岳と五竜岳
   


 帽子が飛ばされる程の風が吹き始めていた。体が冷えるのでヤッケの上着を着込む。牛首岳の上から今日歩く山々が見える。山岳風景としては最高の眺めだが、歩くとなれば気が引き締まる。下の尾根を歩く人達が見える。  
    牛首岳からの展望
エッジのような尾根の向こうが大黒岳、
その先が白岳なんだろうね。


 牛首岳からの下りは角ばったがちがちの岩場で、鎖場が何箇所か続く。手がかり足がかりは充分だが、とにかく足を滑らせたり転んだりはできない。コマクサの咲く沢があったり、タカネツメクサの群落やチシマギキョウが咲いていたりするが、下ること最優先で集中する。


 
 ほっと一息   しかしまだまだ気は抜けない。


 牛首岳を下ってしまえば一安心だが、まだまだ気は抜けない。我々の後から下って来た男性主体の5、6人のグループと女性の二人ずれとは、休むごとに前後してなんとなく顔見知りになった。結局は置いて行かれたけれどね。


 
又鎖場   休憩に適したいい場所もある。


 おおむね東側は断崖絶壁。入り組んだ尾根を右に左に登ったり下ったり。


 
チシマギキョウが沢山咲いている。 


 タカネツメクサ、チシマギキョウが特に多いね。


 
 大黒岳への登り道


 大黒岳の尾根を登って又急降下すれば最低鞍部である。低木におおわれてじめじめした所である。キヌガサソウの群落とクモマスミレが咲いている。


 
大黒岳(後は牛首岳)   最低鞍部のキヌガサソウ


 白岳側の尾根に登り返すと下って来た大黒岳、その後ろに牛首岳の山頂が見える。人間ってすごいね、あんな所からよく下って来たもんだよ。


 
クモマスミレ?    白岳の尾根への登り


 白岳の手前の尾根の登りにかかればもう心配することは何もない。頑張って歩くだけ。ガイドに書いてある稜線散歩だけど、我が隊には結構きついねえ。ゆっくりゆっくり。 


 
来た道を振り返る。
左唐松岳、右牛首岳
   ハクサンシャクナゲ


 シャクナゲやムシトリスミレが咲いていたり、ミヤマダイコウソウの群落にアサギマダラがやってきたり、トンボもたくさん飛んでいる。


 
 ミヤマダイコンソウにとまるアサギマダラ   白岳へ登り返す。


 白岳の尾根のガレ場にもコマクサの群落があった。巻き道を詰めて行くと真下に待望の五竜山荘が見えた。。


   
 白岳の巻き道のコマクサ   五竜山荘


 五竜山荘到着。まだ10時を回ったばかり。しかしさっそく宿泊の手続き。寝場所を確保して食堂のきつねうどんで昼食。11時前だが朝食は6時前に食べたからけして早くないよ。山荘前のベンチでゆっくり休息して五竜岳と対峙する。




次へ続く





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