1012.04.29(日) 大峰沼 水上町


 春の天気は不安定で、一日お天気マークが出るのは一週間に一日くらい。となるとその日は多少無理をしても体力維持のために歩かなければならない。手頃な山歩コースとして10年前に見た大峰沼の青いスミレに会いに行く。

 コース:大峰山駐車場10:45→大峰沼11:45-13:30(大峰沼一周を含む)→駐車場15:00 (所要時間4時間15分)


 上毛高原駅前から大峰山駐車場への道は案内があるが、見晴荘の看板が目印になる。
大峰沼


 10年も来ないと駐車場までの道もなんとなくあやふやになっているが、上毛高原駅から上の状況は10年前とほとんど変わらず、何とか駐車場にたどり着いた。来てみると広い駐車場にはすでに十数台の車が駐車していて吃驚。大峰山ってこの時期こんなに人気があったっけ?


駐車場手前の水芭蕉 ショウジョウバカマ


 歩きだす前に駐車場の手前の水芭蕉の湿原をちょっと覗いてみる。10年前の写真と比べると遥かに水芭蕉が増えて奥行きも出ている。ショウジョウバカマも咲いている。 


三姉妹 ピンクのスミレ


 登山道を歩く。初めは舗装路。一般車両は入ってこないが林道と同じ。たまにショウジョウバカマやスミレが咲いている。


キクザキイチゲ


 途中で舗装は切れ勾配は少し増すが、道幅などは変わらず歩きやすい林道が続く。大峰沼の手前の沢を見下ろす道端にキクザキイチゲが咲いていた。


 大峰沼到着。キャンプ場の管理棟周辺の広場は大変なにぎわい。子供たちが跳ねまわり、付き添いの人達がシートを広げて場所を確保して寛いでいる。建物の前には若いパパ達(主催者かな)もたむろしている。そう言えば沢山並んでいたバンガローはほとんどなくなってしまったね。


大峰沼 湖畔一周に挑戦している元気な子供達


 時間もあるので湖畔を回ってみる。前にも回った記憶があるようなないような。立派な木の橋の遊歩道が整備されているが、これは何時頃出来たものだろう、踏み板はかなり古くなってきている。子供たちが走り抜ける。 


登ったり 大峰沼の青いスミレ


 木の橋が途切れたあたりの岩かげに青いスミレが咲いていた。あちこちに少しづつ咲いている。10年前はこの先の大沼越へ抜ける登山道の脇に咲いていた。


下ったり キクザキイチゲ


 湖畔の道を約3分の2周すると大峰山登山道との分岐に出る。案内に従い右折して大峰山の方へ大沼越への道を登る。コンクリートの水道タンク?を過ぎたあたり、道が急登になる辺りから、キクザキイチゲとカタクリの花が咲いている。どちらも大群落とはいかないが、あちこちに沢山咲いている。


大沼越のカタクリ


 先回来た時は冷え込んで花が開いてなく残念な思いをしたが、今回はきれいに開いた花に会えた。以前20年近く前は、文字通り群落があった沢の向かいの斜面のカタクリは、まったくなくなってしまったようだ。林業の山だから皆伐後の植生の変化や日当たりの変化が影響しているんだろうね。


大沼越のカタクリ


 大沼越の岩壁の下まで登って、ここでのんびり食事にして引き返す。ここに期待した青いスミレは咲いていなかった。お父さんと小学生くらいの男の子が下って来た。「長い梯子があったろ、登ったり降りたりしたの」と聞いたら、「登った、山頂まで行った」と得意そうだった。


大沼越のキクザキイチゲ 木の間から見える谷川岳


 湖畔に下ってきたら水面下の水草のあたりがら空気の泡が登っていて水面で弾けている。何だろうねなんて言っていたら、たまにパシャっと音がして水面の気泡の様子が変わる。「なんかいるみたいだよ、オタマジャクシかな」なんて言いながらズーム一杯で水面を撮っておいた。帰って確認したら小魚が沢山写っている。泡のように見えたのは水面でパクパクしている小魚の口だった。この沼には魚がいっぱいいる。 


 
大峰沼   小さな魚がいっぱい居る。


 湖畔の賑わいはもうなかった。子ずれのお父さんが一人岸から水草の中を網ですくって、ゲンゴロウやヤゴを捕まえていた。小魚も捕まっていたが魚の名前は分らないという。近くに来た老夫婦がタナゴに似ていると言うがまさかね。空身で赤ちゃんを抱いた若い夫婦も登って来た。駐車場の下の水芭蕉の所では人達が集まってくい打ちやロープ張りをしていた。




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