2011.10.27(木) 荒船山 西上州


 荒船山は我が家の近くなら何処からでも見えるし、見違えることのない山容で代表的な群馬の山なのだが、少なくともここ10年は登ってない。好日に紅葉を見計らって行って見ることにした。


 コース:内山峠駐車場9:35→一杯水11:05→艫岩(山頂)11:35-11:50→山頂の祠12:05→艫岩12:35-13:05→駐車場14:35 (所要時間5時間00分)


 駐車場:群馬側から内山トンネンルを抜け、すぐ左折して旧道に入る。駐車場までは約1km。約20台程度、トイレ等はない。
        荒船山(艫岩)    (2010.11.2 撮影)


 駐車場は平日だがほぼ満車状態、一番奥にスペースを見付けて入れることが出来た。歩き始めると、勾配も少なく、歩行に邪魔な岩もほとんどなく、足に優しい歩きやすい道であることを改めて感じた。「こんな歩きやすい道だったんだ!」と言う感じ。もう積もり始めた落ち葉を踏んで歩く。  


旧内山峠の駐車場 歩き易い登山道


 歩き始めて間もなくモミジの大木の紅葉が現れて思わず歓声を上げる。しかし全山こんな紅葉につつまれている訳ではない。モミジも好きな場所があるようだ。登山道のナラやコナラなど既に落葉した木も多いが、いろいろな色の紅葉を楽しみながら歩く。


モミジの紅葉 モミジの紅葉


 道は淡々と小さな尾根の先を幾つか越え、谷を巻き、小さな土の橋のような狭い尾根を渡り、垂直の岩壁の下を巻いて少しずつ高度を上げる。途中の展望もなくはないが落葉高木の枝が邪魔をする。


紅葉と艫岩 木の間から御岳とロウソク岩


 風もなく暑くも寒くもなく、明るい日差しをあびて穏やかな山道を歩くのは何とも気分がいい。歩いている時は憂さを忘れる。


モミジの尾根 モミジの大木


 またモミジで紅葉した尾根が現れる。まだ赤くなりきらないモミジの大木もあって、これが紅葉すればさぞやと思われるが、その時今の紅葉が残っているかどうかは分らないので、やはり一期一会と言うものだろう。


 きれいだね。二人で写真を何枚も撮る。
モミジの紅葉


 やはり紅葉はモミジが派手で出見栄えがするが、様々な紅葉をのんびり堪能できる。 


 
これから真っ赤になるのかな   一杯水


 目前に迫った岩塔を見ながら、右に巻くと一杯水で、岩の割れ目のような急な沢の下から水が滴っている。ここからはちょっと急な登りで、丸太のはしごなどもある。それを越えると山頂の台地に出る。


山頂台地に出る これはサルナシ?


 山頂は笹とあまり太くないブナの明るい森。方位盤の置かれた艫岩の岩頭は真っ平らで、その先は切れ落ちた絶壁で遮るものはない。休憩小屋とトイレがあるが使う気にはならない。


 
艫岩の上から内山峠を覗く    ちょっと怖い艫岩の下


 展望は絶佳だが、怖くて真下は覗けないね。 それでも柵やロープなどないのはうれしい。艫岩には5〜6人の人が休憩していた。


  雄大な気持ちになれるよ。
浅間山    


 艫岩は南側が森で展望はない。西側は蓼科山がぎりぎりで、美ヶ原の先に穂高から白馬まで北アルプスが台地状に連なって見える。北側は浅間山、東側は妙義、榛名が近く、遠く上州武尊岳、尾瀬の燧岳辺りまでが霞んで見えた。


 これだけ見えれば言うことなし。   
  北アルプスが見える  


 
穂高と槍ヶ岳   鹿島槍の稜線


 妻の600万画素のデジカメでも拡大すれば穂高も槍もちゃんと識別できるね。立山も爺が岳も鹿島槍も唐松岳も分る。爺が岳の左に剣岳も頭を出している。 


   妙義山、谷急山の存在感があるね。 
妙義山、後ろは榛名山、その奥は武尊山    


 12時前だったので、荒船山の平らな山頂を歩いたことのない妻と経塚山への道を少し歩いてみる。ブナは落葉してしまって森は明るい。赤城の鍋割山では今年全くなかったツルウメモドキの実が一杯ある。妻が一枝欲しがる。だめ!


 
皇朝最古修武の地の石碑   荒船山山頂のツルウメモドキの実


 山頂の笹原の中にかなり大きな不思議な石柱が立っている。皇朝最古修武の地の石碑と言うらしい。昭和の初めに建てられたものだそうだ。建てることにどんな思いがあったんだろうね。その先の石祠あたりで時間切れ。


 
艫岩を見返す   また紅葉の中を帰る


 艫岩に戻って食事。来た道を下る。一杯水すぎてから、体格のいい珍しく活きのいい若い男性が登って来た。又紅葉の写真を撮ったりしてのんびり下っていたら、駐車場までまだかなり道が残っているうちに、今度はその若い男性に追い越された。もう山頂まで行って来たの?と聞いたら、笑顔で「はい」とか言って、すたすた下って行ってしまった。急いで歩いているようには見えないのに早いね。




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