2010.11.12(金) 御岳山・孫ローソク岩 西上州


 兜岩山へ行こうと思ったのに、又しても孫ローソク岩までしか行けなかった。因縁としか言いようがないね。なんて言ってみるのも面白いかな。と言う訳で10時過ぎてからドライブ気分で内山峠に向かう。大体この日が短い時期に12時から歩き始めて、兜岩山と言うのは我々には最初から無茶な話。まあ途中に御岳山もあるし、孫ローソク岩まで行けば、立岩が格好良く見えるし、何処で引き返してもいいやと言う程度の計画(?)。

 コース:荒船不動駐車場12:00→(近道)尾根12:55→御岳分岐13:05→孫ローソク岩13:30-13:35→御岳分岐13:50→御岳山頂14:10ー14:20→近道分岐14:40→駐車場15:15 (所要時間3時間15分)

 内山トンネルを抜けてすぐの内山大橋の手前から左折して林道に入る。荒船不動駐車場手前の沢で砂防工事が行われている。林道は狭く対向車には気を遣う。トイレは荒船不動にある。
御岳山


 冬らしい強風に吹き払われて、低い太陽がきらきらに輝いていた絶好の登山日和の11月10日には山に行けず、晴れるが黄砂が来そうだと言う、12日に歩こうと言うのも確かに間の抜けた話である。それなりの理由がちゃんとあったはずなのだが。

 当日は晴れのはずが朝から薄曇り。上信越自動車道を走っていたら雨が降って来た。間の抜けた計画に、はなからあきれている妻はもう帰ろうと言う。しかし雲は高いし明るいので無視して走る。内山峠が近付くと山々の紅葉が綺麗で、妻も少し乗り気になる。


 荒船不動の駐車場に着いても、相変わらず何時降りだしてもおかしくない空模様。唐松の紅葉も既に終わりの様相で、またもや妻は面白くなさそう。携帯で天気予報を確認すると軽井沢は晴れと出ている。よし大丈夫、行こう。少し遅れてやってきた乗用車の男性も運転席から降りようともせず、地図か何かを確認中。やはり迷っていたのだろう。
荒船不動


 荒船不動から近道を行こうと思ったら、入口に道路工事中などに使う赤丸にバッテンの通行止めの標識が置いてある。荒船不動の社務所のような建物も真っ暗で誰もいなそう。この時間から星尾峠に抜けて裏山の尾根を回る気はないので、ま、いいや、駄目なら妻の希望通りやめればいいだけの話、と近道を行く。


近道 ミソザザイ


 少し歩くと日差しが出てきて、見る見る青空が広がった。道も特に問題無く歩きやすい。強いて言えば道を遮る倒木が一本、腐って折れそう丸木橋が一か所(別にこれを渡らなくても良い)、何処にでもある崖際の崩れそうな所が二か所くらいかな。立ち木に巻いた赤テープの道案内もしっかりしている。沢にやって来たミゾサザイと遊ぶ。


尾根の近道分岐の案内 尾根の道


 尾根通しの道に出ると、近道の入り口には通行止めの黄色いテープが貼ってあった。 理由を書いた紙も貼った跡があったが、飛んでしまったらしい。だから通行止め理由は良く分からない。熊さんでも出たのかな。


ローソク岩 孫ローソク岩の下を巻く


 尾根道も歩きやすい。ロープもある急坂を登って御岳分岐に出る。逆光の中に木の間越しのローソク岩や兜岩山が見える。またロープのある急坂を下って、狭い岩尾根を歩き、鎖やロープのある急坂を登り返し、孫ローソク岩を巻くと、遮るもののない断崖の上に出る。ここから見る立岩はなかなかいい。西上州らしい代表的な風景だ。 


立岩


 天候の回復と素晴らしい風景にすっかりご機嫌を直した妻は、勝手に孫ローソク岩の上に這い出している。孫ローソク岩の上に登ると反対側の風景も遮るものなしに見ることが出来る。


 ローソク岩や兜岩山も目の前だが逆光で黒い塊になっていて、まだ1時半なのに、もう黒い長い影を伸ばしている。
内山峠・物見山・八風山越しの浅間山


 御岳山は左側のドーム状のピークが山頂。写真の右端の鞍部が御岳分岐。
御岳山


 この見晴らしのいいところで食事にしたいところだが、結構風当たりが強い上に、狭くて高くてどうにも落ち着かない。腰のあたりがむずむずして居心地が悪い。食事は御岳山の山頂まで我慢することにして、風景だけ堪能して早々に引き返すことにする。兜岩山は予定通りあきらめてまた次回の楽しみにとっておくことにした。


 
孫ローソク・子ローソク・ローソク岩    影法師


 御岳分岐まで登り返し御岳山へ行く。山頂へ登る岩場の木が二本、強風で根こそぎ倒されてしまい、道がなくなっている。 風倒木をまたいで、4〜5m岩登りをする。


 
 御岳山の岩登り   御岳山山頂


 山頂は以前来た時と全く変わりなかった。木曽の御嶽山の方を向いて神官の銅像が建っている。御岳信仰の跡だそうだ(今も?)。 


 銅像の後ろから、お隣の荒船山の平らな長い山頂が、木の間越しに見える。  
    荒船山


   御岳山頂で遅い昼食。低い太陽はつるべ落としで、山陰はすぐ暗くなるから、ゆっくりも出来ずすぐ下る。御岳分岐側に戻ると、お隣の小さなピークに祠と神像が二つ並んでいる。一方は例の大山津見神だろうか。同じ御岳信仰の榛名の相馬山にも同じような3体の像があったね。
お隣の小ピークの祠と神像    


 近道分岐からは、確認済みなのでためらいなく近道を下る。山陰を抜けるとまだ日差しのあるうちに、荒船不動駐車場に戻ることが出来た。我々の後から来た乗用車がまだ駐車しており、彼もまた別の道を歩いるようだった。  
    近道を下る。


   車で林道を下ると目の前に兜岩山が見える。次回はちゃんと早起きして、兜岩山に登ってやろう。 
兜岩山    


 中山トンネルを気持ちよく抜けて、下りに入ると右手に荒船山の大岩壁が見える。絶景だ。のんびり走っていたら、すごい勢いでトラックが追いついてきて、後ろにぴったりついて追いたてる。こういう奴っていったい何考えているんだろうね。坂の途中に一か所駐車場があって、そこへ逃げ込んで後ろのトラックをかわす。女性を含めたカメラマンが3人ほど写真を撮っていて、お陰で荒船山と紅葉の写真が撮れた。  
     荒船山




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