2010.02.20(土) 吾妻山 桐生


 久しぶりに気持ちよく晴れて暖かさの戻った土曜日、桐生の吾妻山に出かけた。同じ公園の裏山でも藤岡の庚申山よりは険しく山らしい。何度か行ったことのある山を歩きたがる妻とは微妙にずれるが、まあそう言えば吾妻山にも最近はご無沙汰している。


 コース:吾妻公園駐車場10:45→吾妻山登山口11:10→トンビ岩11:20→山頂12:00-12.25→トンビ岩12:55→駐車場13:30 (所要時間2時間45分)

 駐車場:吾妻公園駐車場、5〜60台分のスペースがあるが満車だった。たまたま1台出て駐車できた。近くまで行けば案内があるが、桐生の道はわかりにくい。



標高    481.1m
標高差 約330m
トンビ岩と桐生の街


 吾妻公園も流石に花には早く、大木の寒桜とツバキ位である。寒桜の下へ行ったらシジュウガラが二羽降りてきた。ここでもきっと誰かが餌付けしているのだろう。ツバキにヒヨドリは来ていたがほかは淋しかった。右側の尾根をたどる。歩いている人がかなりいて愛想よく挨拶してくれる。 同年代と思われる小柄なおじいさんが嬉しそうに”河津桜が咲き始めたよ、橋を渡ってすぐ右側にあるよ。昨日は2、3輪だったけれど今日は7,8輪咲いているよ。”と教えてくれた。
吾妻公園の寒桜

 尾根を切り欠いた道路の上を橋で渡ると、イノシシの駆除(猟銃)の注意の立て札があった。3月の日曜日に行われるらしい。立ち入り禁止地区が書かれていたが登山コースは歩けるらしい。そう言えば前来た時に、この道の両側にイノシシが餌を探した跡がずっと続いていたことがあったが今はない。気にしながら歩いたが河津桜の木は見えずじまいで登山口に着いてしまった。ここはちょっと休憩できる広場になっていて、吾妻山友の会(そう言うのが有るらしい)の掲示板と、登山心得と登山口の案内看板が有る。


   2月16日付の掲示板に、登山道に咲く花として河津桜もあったので、近くの人に聞いたら、この人もよそ者か新参者らしく”いやぁ私も知りません。”と言っていた。登山口からすぐ男坂と女坂に分かれる。男坂は道と言うより崖に近い。見栄を張って男坂を登る。  
登山口    


男坂 トンビ岩


 男坂を登りきるとトンビ岩の上に出る。桐生市街地が眼下に見下ろせる、やや左に仙人ガ岳の稜線が見える。山頂に居た主のような人の話だと、一番高く見えるのは前仙人ガ岳で、本当の仙人ガ岳はその奥にある、と言っていた。 岩登りの練習をする人もいるらしくボルトやピトンが幾つも残っていた。


仙人ガ岳の稜線 下って来た三人娘
孫娘に頑張ったねと声をかけたら
”楽しかった”と元気。
若々しいおばあちゃん娘も嬉しそう。


 吾妻公園も谷あいの日当たりのいいベンチや、散歩道がたくさんある 居心地のよさそうな公園だが、公園よりもこの登山道を登り降りする人たちのほうがずっと多い。ほとんどは私たちと同年輩か一目で歳上と思われる人達で、みんな軽く私たちを置き去りにしてゆく。スニーカーに空身の人が多い。崖のようなイワイワの登りも多いのに、4、5歳の幼児から、もちろん若い人達も歩いている。


   道は一旦なだらかになるが、山頂の尾根に向けて再び急勾配になる。第二男坂は丁度下ってきた3人くらいのグループの女性が、ずいぶん近道になりますよ、と教えてくれたが、怖そうなので見栄を捨てて女坂を登る。
 第二男坂  


 山頂尾根から赤城山が見える 松・・・茸?


 稜線直下の崖を登り切ると雑木の枝越しに赤城山が見えた。ここからだと前橋から見えない黒檜山が見える。山頂は10人以上の人達でにぎやかだった。次々登って来る人たちも顔見知りが多いらしい。地元の人達の山なのだ。


山頂の人々 山頂の時計


 山頂に生きた大きな時計が置いてある山も珍しい。息を弾ませて汗を滴らせて登って来る人もいたから、タイムトライアル用なのだろうか。それもあるかもしれないが居間か公民館の集会所の時計のような感じかもしれない。丁度一つ空いたベンチを借りてコンビニの甘い揚げパンと、ロールケーキをつまむ。いい年してこんな甘いものをよく食べるよ。 


下る 第一女坂の社


 あとは淡々と下る。 登る人、下りで追い越して行く人、何人かに会う。登山口を過ぎて橋のたもとで河津桜を見付けた。たった一本植えられたばかりという感じの幼木が、数輪の花を付けていた。満開の河津桜の濃厚なイメージが強くて、見過ごしてしまったのだ。これから何年、何十年かけて、麓の人たちに大切にされて、目印になるような立派な河津桜に成長していくのだろう。家の近くにこんな山が有ったらいいなあ、桐生の人たちがうらやましかった。


河津桜 吾妻公園の椿





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