07.11.04(SUN) 西籠の登山 浅間連峰


 文化祭に間に合わなかったきり絵も何とか張り込みが終わってあとは仕上げるだけになり、次の展示会の納期の14日には何とか間に合いそうなので、息抜きに山歩きとカラマツの紅葉が期待できそうな浅間連峰へ行くことにした。先週に続いてまた日曜日、渋滞は覚悟しなければならないが、カラマツの紅葉は渋好みだから、浅間辺りは案外空いているかもしれないと思いながら8時過ぎに出掛けた。


コース:池の平駐車場10:00→東籠の登山10:50-10:55→西籠の登山11:25-11:40→東籠の登山12:15-12:20→池の平駐車場12:55 (所要時間2時間55分)

駐車場:池の平駐車場 広い駐車場が2面あって100台くらいは駐車可、トイレ完備。当日は40台程度駐車していて地蔵峠までの道も、池の平への林道も渋滞はなかった。カラマツの紅葉は車坂峠の下が見頃。
池の平駐車場から東籠の登山(右)西籠の登山(左)


 前橋は快晴で浅間山ははっきり見えていたのに、上信越道で佐久平に抜けると軽井沢も小諸も曇りで視界が効かない。小諸ICで下りて地蔵峠に向う。ため池のある奈良原付近のカラマツの紅葉は、条件が合えば素晴らしいのだが、今日は光が無く、まだ少し早いのか余りさえない。地蔵峠は雲の上で晴れていた。付近のカラマツは既に落葉が始まっていて駐車場はガラガラ、湯の丸山に登る人たちが何人かリフトの下を歩いている。リフトは動いていない。反対側には西籠の登山が高々と聳えているのが見える。


 池の平まで入ると駐車場は40台ほど駐車していて、池の平や籠の登山へ登る人たちがかなりいた。早速準備して登山口へ向う。山頂付近を除けばカラマツの落ち葉が降り積もった広い歩き易い道である。駐車場は霜で白くなっており、道端にはもう霜柱が残っているが、薄手のセーター一枚で丁度いいくらいの気温だった。手前の丘を越えて東籠の登山を登る。森林限界が近づいて木々がまばらになると見晴らしが良くなり、振り返ると雲海の上に八ヶ岳がくっきり見えた。雲が多い割には大気が澄んで見通しが良く、八ヶ岳の間から南アルプス、その左に金峰山など奥秩父の山と富士山、右には冠雪した北アルプスの山々が見えた。
池の平付近・東籠の登山


雲海と八ヶ岳(奥は南アルプス)
ノイズだらけの汚い空だね。いたずらに画素数のアップばかり追わず、ノイズの少ない階調表現のいいコンパクトデジカメをどこかで出してくれないかなぁ。


東籠の登山山頂 眼下の高峰高原


 東籠の登山の山頂からは浅間山、手前の黒斑山、高峰高原の紅葉の様子などが一望できる。山頂にはかなり沢山の人がいて、後から来る人、水の塔山から渡ってくる人、西籠の登山へ行く人など賑やかだった。駐車場から1時間も掛かっていないので、一休みしてすぐ西籠の登山を目指す。
浅間山と黒斑山(手前は水の塔山と赤ゾレの崖)


 一旦下って登り返す。途中クロマメの木の紅葉やシラタマの実、アカミノイヌツゲの赤い実などが目を楽しませてくれる。石楠花の木が多いが花芽を付けている木は少ない。来年もいいとは言えないようだ。丁度我々が登っている時、地蔵峠から西籠の登山に掛けて湧き上がるガスが掛かり始めていた。二組ほどの多人数のグループとすれ違う。ずっと展望のいい尾根歩きで、見た感じよりは簡単に山頂に着く。ただし両方の山頂付近は何れもガラガラの岩だらけだから、細心の注意を払って歩く。岩はガラガラに見える割りには安定していて滑りにくい岩である。


アカミノイヌツゲの実と西籠の登山 稜線のシャクナゲ


 山頂は3人の子供連れの若いご夫婦と、単独の男性くらいで意外と空いていた。12時にはまだ時間があるのでコンビニのおにぎりはやめた。ポットの紅茶で一休み、昼食は下ってから新そばにしよう。


西籠の登山山頂 浅間山と黒斑山


 西籠の登山山頂では雲海に隠れていた湯の丸山と烏帽子岳が、東籠の登山を登り返しているころ、姿を現した。
湯の丸山と烏帽子岳、雲海の彼方は北アルプス


 東籠の登山を登り返していたら、西籠の登山の山頂で一緒だった子供達の声がどんどん近づいてきて、あっという間に追い越された。お兄ちゃんは小学校3〜4年生位であろうか、先頭で息を弾ませてがんがん登ってくる。妹は1年生位かあるいは幼稚園かもしれない。丸っこい柔らかな身体で自分の膝ほどの岩の段差を全身でむくむくと懸命に乗り越えてゆく。その可愛いこと。後ろから小学校高学年か中学生くらいのお姉ちゃんがもういい加減にしてよみたいな顔で付いてくる。先に行き過ぎたお兄ちゃんが流石に心配になって”お父さん早く来てよ”と呼んでいる。下からお母さんが”ゆっくり登りなさい”と呼びかけている。


四阿山と根子岳 自生のカラマツ


 東籠の登山の山頂に戻った頃には、裏側(?)の四阿山や根子岳も頭を出し、田代湖が見え、嬬恋から鹿沢あたりも一望の下になった。こうしてみるとこの浅間連峰の裾野はほとんどカラマツ林で埋められていることが分る。カラマツと言えば東籠の登山を下ると池の平の手前にカラマツの自然林がある。厳しい環境の中で何年生き抜いたのか知らないが、植林のカラマツとはまったく異なるその自生のカラマツの妖気漂う枝ぶりには、ただただ恐れ入るばかりである。


 休憩も入れて僅か3時間で手軽に歩け、しかも不思議としっかり登ってしっかり歩いた満足感が得られる山である。手軽とは言え2000m級の山なので展望も素晴らしい。帰りは林道を高峰高原へ抜けたが高峰温泉や高峰高原ホテル周辺は、車で抜けるのも困難を感じるほど駐車した車であふれ、黒斑山や高峯山へ登るハイカーや紅葉見物の人たちで賑わっていた。


林道からみた赤ゾレ 高峰高原下のカラマツの紅葉


 蛇足:実は今回10年11万キロ、苦楽を共に走り抜いた愛着のある車を手放して新車に替えた。初ドライブである。車種は息子が富士重工にお世話になっている関係で新も旧もスバル、フォレスタである。期待していたインプレッサのニューモデルも3ナンバーになってしまい、スバルは軽自動車か3ナンバーしか選べない。両方試乗したが、同じエンジンでインプレッサの方が70kgも軽く流石に軽快で問題の燃費も良さそうだ。しかし結局使い勝手のいいフォレスタに決めた。(結局の中身はフォレスタがモデルチェンジ間近で、買い易い値段設定になっていたことが大部分を占めている)。 10年前の旧と較べてみると、足回りが格段に良くなっていて、静かで高速道路でもコーナーでもビシッと決まって実に気分良く走れる。次の車を選ぶチャンスがあるかどうか分らないが、又長く大切に乗りたいと思える車で、すっかり気に入った。息子のために宣伝させていただくと、フォレスタは4駆で最低地上高も高いから雪でも氷でもダートでも走る道を選ばず、山登り用には勿論、街で使っても大きすぎず、積み込むものを選ばず大変使い勝手のいい車である。山登りのお好きな方々は言うに及ばず、どうぞフォレスタを、スバルの車をご贔屓によろしくお願いします。(何でこんなこと言わなならん)



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