07.05.11(FRI) 井戸湿原・横根山 栃木県


 Tさんに教えてもらった前日光県立自然公園・横根高原へ初めて出かけた。コースはいろいろ選べるがハイランドロッジの駐車場から井戸湿原、横根山と歩けば約2時間、標高差100m位のハイキングコースである。出掛けた11日は井戸湿原のアカヤシオが丁度良かったが、道の周囲はミツバツツジやシロヤシオの木が沢山あるので、井戸湿原はむしろこれから華やぐ季節を迎えるのだろう。


 コース:前日光ハイランドロッジ駐車場11:50→井戸湿原12:15→五段の滝12:30−12:50→横根山分岐13:05→横根山山頂13:30-13:40→駐車場14:00 (所要時間2時間10分)

 足尾から鹿沼へ抜ける林道の粕尾峠までの登りは、舗装されているが標高差500mほどで細いヘアピンカーブの連続。粕尾峠からハイランドロッジは走り易い。

 駐車場:前日光ハイランドロッジ駐車場、道の両側に駐車できるようになっていて、約100台分程度?トイレ完備。ハイランドロッジで日帰り入湯もできる。
井戸湿原のアカヤシオ


 ハイランドロッジは、横根山の山頂直下のなだらかな尾根を切り開いた放牧場の中にある。周辺は全て放牧場である。たまたま11日が放牧開始の日だったらしく牛と飼育農家の人たちが沢山集まっていた。ハイランドロッジの裏に小さな丘があって特に男体山の展望がいい。後ろに見えるのは大真名子山、女峰山辺りだろうか。円錐形に見える日光白根山や、前橋から見るのとはまったく違う形をした赤城山も見える。
前日光ハイランドロッジ
日帰り入浴も出来る


 牧場の中の広い道を先に見えている象の鼻展望台に向って歩き出す。既に帰ってくる何人かの人たちとすれ違う。しばらく白い柵に沿って進むと、左に木製の小さな橋があり、井戸湿原への案内がある。象の鼻展望台を経て井戸湿原へ行く道もあるが、我々は最短距離で井戸湿原へ向った。木橋を渡ると白い柵と砂利道から開放されて山道らしくなる。勾配はほとんどなく井戸湿原へは少し下り気味である。道の両側はミツバツツジやシロヤシオの木が多く、ミツバツツジは既にツボミを付けている。
牛が放牧された牧場の道を行く。
背景は男体山


 井戸湿原の手前に広々した休憩所があり、途中二ヶ所に横根山への登山口と案内がある。休憩所には20人ほどのハイカーが食事したり休憩したりしていた。我々は歩き始めたばかりなので素通りだが、何気なく目にした中高年女性グループのお弁当の豪華なこと、思わず妻と顔を見合わせてしまった。更に僅か下ると井戸湿原で左手の湿原の中にアカヤシオが咲いているのが見えた。
湿原へ下る途中の休憩場


 湿原の入口は十字路で周遊コースと横断コースがある。早くアカヤシオに近づきたくて横断コースを行く。アカヤシオは岩峰の山頂近くに咲いていることが多いので、そういうものかと思っていたら、ここのアカヤシオは湿原の真ん中にかたまってある。ぐるりと回ってみたが、無情にもコースは咲いているアカヤシオには近づけないようになっていた。まあこれはこれでいい。
井戸湿原


 湿原を横断してから更に4分の一周ほどすると、湿原の水が流れ出す小川があってその50mほど下流に五段の滝と言われる小さな滝がある。座るのに丁度良い石がごろごろしていて、休憩にはいいところである。沢音を聞きながらここで食事にした。この周辺にもアカヤシオは多いが潅木の中にあり、また木が高くて写真にはならなかった。


五段の滝 アカヤシオって本来はこんなに素直な樹形なんだね


 またアカヤシオを左に見ながら湿原の残り4分の一を回って休憩所に戻る。行く時沢山居たハイカーは誰も居なかった。我々が最後らしい。休憩所のすく後ろの分岐から案内に従って横根山に登る。登るといっても標高差100m有るか無である。しばらく登るとアンテナのあるなだらかなピークに付く。大岩にケルンのように石が積んであったりして山頂のように見えるが、標識も何もなくどうも山頂ではないらしい。道なりに広い尾根を一旦少し下ると鞍部に横根山0.1kmの案内板があった。そこは三叉路でハイランドロッジへの下山道もある。
横根山山頂


 横根山山頂はなだらかな広い丘の上のようなところで、潅木に囲まれて展望は余りよくない。東屋のような休憩所がある。朽ちかけた大きな看板がなければここも山頂かどうか迷ってしまうような所である。
 案内はないが山頂から直接下れそうなハッキリした道があり、崩れかけた丸太の階段を下り始めると、すぐ下に行く時歩いた放牧場の間の白い柵の道が見え、先行する女性グループの話し声なども聞こえてきた。やがて放牧場の上を歩きハイランドロッジ近くの広い道に出た。交通止めになっている広い道の三叉路の付け根で、ここにも道案内はなかった。
放牧の牛




トップページへ 前へ リストへ 次へ



inserted by FC2 system