07.01.05(FRI) 浅間隠山 上信国境


 初詣は赤城山に出かけたので、登り初めの山は何処にしようか考えた。正月らしく富士山が見えるところとも思ったが、寝坊し放題、朝起きるのが8時ではこの季節遠出は無理。近くて簡単に登れて展望のいい山ということで浅間隠山にした。一応雪があっても歩けるような装備は持って行ったが、雪はまったくと言っていいほど無く、所々雪や霜柱が踏まれて、つるつるに凍り付いているところもあったが、逃げる所もあるのでアイゼンを取り出すまでもなかった。


コース:登山口11:00→山頂の見える草原11:25→山頂12:25-13:30→登山口14:30 (所要時間3時間30分)

登山口・駐車場:車で倉渕村側から二度上峠に向うと、峠の手前の広いヘアピンカーブの沢が登山口。広い路側に6〜7台駐車できる。更に二度上峠までの途中に2箇所、10台位は駐車できる駐車スペースがある。トイレはない。
 (倉渕村は町村合併で消えて、二度上峠まで高崎市になった。榛名山の山頂も浅間隠山も高崎市だなんて、何か違うよねえ。)
浅間隠山
左のなだらかなピークが山頂、
右のピークの右半分は高崎市。


 前橋から見る浅間隠山は、浅間山の手前の上州のスカイラインの中では抜きん出て高く見える、三角定規のような形の山で、遠くからでも峰が二つあることが分かる双耳峰である。浅間山の展望台としては絶好の場所にある。浅間山の展望だけなら登山口近くの二度上峠からでも十分堪能できるが、わずか1時間半登れば360度の大展望が楽しめる。


 浅間隠山は何度か登っているが、このホームページを起こしてからは初めてなので、少なくとも5年ぶりということになる。登山口の様子は余り変ってはいないようである。登山口のある涸れた沢沿いに歩いて、少し急な針葉樹の林を登ると小さな尾根に出る。案内板に従って左に山を巻くように、だらだらの勾配の少ない道を進むとまた分岐がある。直進すれば北軽井沢、右に分岐すれば浅間隠山である。ここも案内がある。その先は広い尾根で、植林はされているらしいがまだ木が小さい原っぱで、正面にこれから登る浅間隠山の二つの山頂がよく見える。左手には四阿山の白い山頂が見えた。
登山口


 原っぱを過ぎると登山道らしい登りになる。オーバ−ユースで古い踏み跡は深くえぐれているが、最近は両側の笹を広く刈ったり、新しい道を整備したりしているらしい。途中の分岐からすこし西側を巻く新しい道を登ったが、西側はやはり日照時間が少ないせいか凍っているので、結局古い道が楽なようだ。道は右側の峰のほぼ山頂まで登り、尾根通しに左の山頂に登る。左の峰への登りは一番上の写真で見るよりは遙かに勾配がきつい。
四阿山


ホコリタケ?
新しい道に沢山あった。
少し西を巻く新しい登山道


浅間山


 最後の一登りを頑張って山頂に抜けると、目の前にさえぎるものも無く、浅間山がどんと控えている。歓声を上げたくなるような風景である。山頂は風も無く暖かで、我々のほかに1組のご夫婦を含む4〜5人の先客がいた。登るとき3人と出会ったので、この日は10人程の人が登ったことになるのだろう。いい日に登れてみんなご機嫌。藤岡から来たと言う単独の男性は、あまり気持いいので2時間も山頂で過ごしたと言っていた。我々も食事したり、写真を撮ったり、おしゃべりしたりで、結局1時間余も山頂にいた。
浅間隠山山頂
祠と360度の山名表示盤がある。


八ヶ岳 奥秩父の山と富士山


岩菅山 上信越国境の山(中央の三角ピークは白砂山)


 皆な下ってしまい最後に藤岡から来た人の後を追うように山を下る。U字型にえぐれた急な坂を下っていたら、よく手入れされたピカピカの柴犬が元気よく山を登ってきた。「わぁ!犬が来たよ」なんて騒いでいたら、後ろから「ごめんなさーい」と言う声がして、ほとんど空身の年配の女性が一人で登ってきた。「もう誰もいませんか」かと言うので、「はい、我々が最後ですよ」と答えると、「さびしい!」とか言いながら、どんどん登っていってしまった。毎日散歩代わりに登っているといった感じである。北軽井沢辺りの住人なのだろうか、元気な人がいるものである。




 最近馴染みのない山や初めての山へ行く時はYahooの地図をチェックすることにしている。スケールを変えてゆくと高速道路のICから登山口への道順の詳細、うまく行けば山頂までの登山道までわかる。おまけに1/21000だと1本50mの等高線まで入っているから、大雑把に地形をイメージしたり標高差を調べたりするのに細かすぎずに便利だ。まさかガイドブックも、エアリアやサイマップもなしに山歩きを計画する人も居ないだろうけど、Yahooの地図を必要な範囲だけプリントアウトしておくと何でも書き込めるし、ポケットに入れてもかさばらないし、見るのも簡単で実用的だ。群馬の山にあまり詳しくない方で、このホームページを見てこの山何処にあるのだろうと思った方のために、センターマークを登山口において、こっそり登山口の項目にYahooの地図をリンクしてみた。試してみてください。ただし何時までこのリンクが有効かは僕にも分かりません。


 携帯を新しくしたら機能テンコ盛りでとても使いこなせないが、身近な所では携帯用に作った訳ではない自分のホームページが見られるのに吃驚。これならプリントアウトできない国土地理院の地図閲覧サービスで、2万5千分の一の地図を持って歩けるかなと思ってアドレスを入れて見たら、流石に携帯で見られるサービスはまだやっていないらしい。GPSも付いていて自分の家で位置を調べて見ると、一番精度がいい星三つの受信状態で、家の敷地一つか二つ分くらいの誤差はあるようだ。たまには地図上の自分の家の形の中の、自分が座っている位置にポイントが表示されてドッキリ。もっと高精度、高品質のGPS爆弾で何時も狙われている中東のテロリストの気分が味わえた。携帯だから山でどの程度頼りになるか分からないが、道に迷った時、藁にすがるよりはすがり甲斐があるだろう。位置の送受信機能も有って、つい先日まで、迷子札代わりに持たされているんだよ、などと特別扱いされていたGPS携帯が、普通の携帯に常備されるようになっている。試したことはないがナビゲーションも出来るそうなので、目的地に山名を入れたら山頂までガイドしてくれるかもしれない。今は冗談だがこの進歩の度合いを見ていると、5年後、10年後の山歩きに携帯がどんな位置を占めることになるのか、楽しみではある。 ? まあ5年、10年先となると僕には関係ないか。



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