04.06.16(WED) 白砂山 上信越国境

 白毛門へ一緒に登ったOさんと白砂山へ登った。白砂山は山深いイメージがあって、気軽に踏み込むことを躊躇していた山だったが、Oさんという同行者を得てやっと行ってくることが出来た。

コース:野反湖登山口7:15→地蔵峠7:55→堂岩山9:55→白砂山11:30-12:20→堂岩山13:30→地蔵峠14:50→登山口15:30 (所要時間8時間15分)

駐車場・登山口は野反湖の一番奥、ダムの手前、5〜60台程度は駐車できそうな広い駐車場がある。トイレ、休憩所がある。
踏跡はしっかりしている。要所に道標もあり迷うことは無い。堂岩山まではほとんど展望は無い。堂岩山の八間山への分岐へ出ると別世界のように展望が開ける。
白砂山:堂岩山から

 白砂山は標高差約630mと言う数字よりはアップダウンがあって結構大変な山である。最後の登りでは一歩一歩ひいひい言いながら登った。この青い空と展望が無かったら途中であきらめたかもしれない。草津泊の前日、安中榛名の石尊山を歩いたり、吾妻の丸岩へのコースを間違えて須賀尾峠から隣の無名峰の山頂まで登ってしまったり(勿論丸岩も往復した)ちょっとウオームアップが過ぎたかもしれない。

 登山口から右手の山を巻いてハンノ木沢を渡ると堂岩山への登りが始まる。地蔵峠の秋山郷への分岐まで、コースタイム1時間の道をそんな急いだつもりは無いが40分で登ったのは、ちょっと僕にはオーバーペースだったようで後がつらかった。新緑は綺麗だがお花はマイズルソウの群落とゴゼンタチバナ位である。
 地蔵峠から1時間強で展望の良い少し開けた休憩に良い場所へ出る。空を映して宝石のように青い野反湖と白根山、浅間山などが見える。一休みである。
浅間山、白根山、野反湖展望:堂岩山への尾根から


ミツバオオレン ゴゼンタチバナ


 堂岩山まで途中何箇所か野反湖が見えたりするが、ほとんど展望はなくひたすら登る。雪渓も残っている。
 堂岩山山頂からほんの少し先の八間山への分岐に出ると展望が一気に開け疲れを忘れる。ここから見ると赤城、榛名はやはり上州を代表する名山だと改めて思う。
 もはや目の前に迫った白砂山を見ながらゆっくり休憩する。途中の尾根は結構起伏があって思いやられる。
オオカメノキ(ムシカリ)


堂岩山:尾根の途中から
堂岩山と白砂山の間のピーク

 笹やハイマツ、シャクナゲの木に覆われた尾根を歩く。シャクナゲはまだ残っているものもあるがほとんど花は無い。小さなオオカメノキが白い花を咲かせている。シラネアオイも花は残っているがこれも既に時期は過ぎている。コイワカガミの群落も良く見るとやや遅い。もう少し早く来れば良かったと思う。地味だがコミヤマカタバミやオオバキスミレが旬かもしれない。登山道沿いにハクサンチドリが3、4株咲いていた。
 最後の急登を一歩一歩休むようしてに登る。山頂は意外と狭くそこから先、稲包山の方へは危険なので立ち入るなと言う看板がある。360度の大展望で雨期なのに快晴に恵まれ、遠くの山々のデティールまで良く見えた。まさに天佑で改めて霊験あらたかな赤城大明神に感謝する。
ハクサンチドリ


 山頂には千葉から来たかなり高齢と思われる男性が一人いた。すぐ高崎と、続いて立川から来たと言う同年輩のご夫婦も到着、賑やかになった。両ご夫婦共今朝出てきたという。みんな頑張るなあ。
 山頂でゆっくり休んで下りにかかる頃、40歳前後と思われる男性が一人で登ってきた。我々が少し下って尾根に張り付くように咲いているピンクの花を見つけて”ツガザクラかな”などとやっていたら、その男性が山頂でほとんど休まず下ってきて、こともなげに”それドウダンツツジですよ”と言われたのには参った。確かに葉っぱはツツジだ。赤城で背丈の2倍はありそうなドウダンを見慣れていたのでこんな小さいのがあるとは思わなかった。その男性の早いこと、我々が尾根の途中のピークで息を切らせている頃、すでに堂岩山の山頂近くを登っていた。
白砂山山頂:最後の登り

 

 そのほか我々が堂岩山から白砂山に向かうとき、もう白砂山から下ってきた3人組と出会っている。最近流行のタイツに身を固めてダブルストックを持った軽装の元気の良さそうなグループだった。 ウイークデイでこれだから白砂山はかなり人気の高い良く歩かれている山である。
 堂岩山の八間山分岐点で休憩して白砂山に別れを告げ後はひたすら下る。よくもこんなに登ったもんだと思いながら下ってきた。


 蛇足だが今回からデジカメを新しくした。今までのIXYデジタル300から、IXYデジタル500に替えた。先代に特に不満は無かったが、マクロ撮影機能がワイド端で16cmまでしかよれず、しかも撮影時に何処にピントが合ったのか分からないというのは、小さな花を取るチャンスの多い僕にとっては何時もフラストレーションの種だった。今回の500では5cmまでよれるようになり、オートでも何処にピントが行ったかは教えてもらえるし、中央重点でピントと露出を決められるようになったので使ってみることにした。この点実写した感じも先代よりずっといいようである。
 先代は3年間私と行動を共にし約9000枚の写真を撮ったが一度もトラブルを起こさなかった。今回もこの信頼性には大いに期待している。携帯性は先代より更に小型になり、ここまでやらなくていいのにと思うほど華奢な感じになった。この点は山で荒っぽく使うと言う前提では逆に気になっている。信頼性というのは正常な状態で正常に作動するなどと言うのは当たり前である。ある程度イレギュラーな状態でも何処まで耐えるかと言うことであろう。小型化でその点が犠牲になっていなければいいがと思う。
 さらに先代の200万画素に対して今回の500万画素は大画面に表示してみると確かに違う。しかしこのHPの写真サイズではあまり意味が無い。逆にノイズが乗りやすかったり、中景の山の輪郭が不自然になることもあったり欠点も在るようである。これから少しづつ楽しみに使いこなしてみたいと思う。



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