02.10.04(FRI)           横岳・硫黄岳             八ヶ岳
  ご来光を拝んだ後、頭痛のせいかあまり食欲は無かったがゆっくり食事して、ほとんど一番最後に頂上小屋を出る。強風である。かなり険しい道 を赤岳展望荘に下る。名前の通り展望の良さそうな新しい感じの小屋でさらに増築工事中であった。

 
赤岳展望荘と頂上小屋
  岩だらけの鋸の歯のような険しいアップダウンを繰り返し横岳に向かう。かなりの人達と出会う。ピークの一つに三脚を立てて写真を撮っていた昨晩同宿のご夫婦に追着く。次のピークで一息入れていると大きなカメラザックを背負ったそのご夫婦に追越された。大きなザックで大変ですねと声をかけたら”趣味だからね”と大変適切な答えが返ってきた。そうだ、趣味なんだ!そのささやかなプライドが楽しいんだ。
  カメラ機材だけで15kgだと言うその大きなザックを背負い、ずんずん歩いて行くご夫婦に二度と追着くことは出来なかった。
横岳の登りから赤岳
横岳の登りから阿弥陀と中岳
  硫黄岳山荘への下りはひどい強風で飛ばされないように耐えるだけの場面が何度かあった。硫黄岳山荘では丁度20人ほどの団体さんのパーティが横岳へ向かって出発するところだった。トイレを借りて休憩。硫黄岳山荘も工事中の様である。小屋の中には工事関係者と見られる人が沢山いた。
  横岳の山頂では九州から来たご夫婦や単独の若い男性と会った。若い男性は本沢温泉から登ってきて今日は横岳で引き返すと言っていた。本沢温泉では日本で一番高い所に有る野天風呂に入ってきたと言っていたが二番目の間違いではなかろうか。そう書いてあったと言う。
 
横岳
横岳の大岩(大同心
硫黄岳と硫黄岳山荘
硫黄岳山頂
硫黄岳火口
硫黄岳火口壁は覗きこんで見たかったが強風に吹き落されそうでとても怖くてそばへ寄れなかった。
赤岩の頭付近からの展望
  
峰の松目2567m
夏沢方向・夏沢鉱泉が見える
  硫黄岳山頂は小さい岩礫の堆積した穏かな山でホットする。歩いてきた峰々を振返って一期一会の天上の世界にさよならを言う。赤岩の頭に下ると沢山の人達が登ってくる。風が強いですねが挨拶替わりだ。丁度夏沢鉱泉から登ってきたご婦人二人のパーティに出会う。温泉も最高だったし紅葉も素晴らしいと興奮気味だ。今日は本沢温泉に下ると言う。無邪気で幸せな人達に出会うとこちらも嬉しくなる。

  赤岳鉱泉への下りは森の中であまり展望は効かない。流石に風当たりも減って暖かくなる。登ってきた若いペアが下で”熊らしきもの”を見たと言う。早速鈴を鳴らす。大きい声でお喋りもした方が好いと言う忠告にしたがって、出きるだけ大きな声であまり意味の無い事を言いながら下る。大同心の大岩と沢の紅葉が見え始めた頃赤岳鉱泉に到着した。お昼をまわっていたので予定通りラーメンを作ってもらって昼食。熱くて塩気の効いたスープが美味しい。満足。ここでも沢山の工事関係の人達が昼食を取っていた。
  後はひたすら美濃戸を目指す。北沢は南沢より広く展望が利く。紅葉を楽しみながら下る。やがて展望の無い林道に入り嫌と言うほど歩かされ、足の先が痛くてもう限界と言う頃美濃戸の駐車場に着いた。

  帰路、八ヶ岳鉢巻林道で八峯苑・鹿の湯と言うのが目に付いたの寄って見た。流行りの日帰り温泉風で広い駐車場で入りやすい。清潔で湯船も洗い場も広いが、温泉ではないらしく塩素の臭いが強い。何はともあれ気持ちの良い湯船に疲れた身体を浮かべ、汗を流しひげもそってさっぱりする。やれやれ。
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