02.06.07(FRI)                       雲 取 山                            ( 奥秩父 )
  前橋を5時に出て7時前には三峰神社駐車場着。一人で雲取山へ向けて歩き出す。特に7日は出会う人もなく静かな山歩きだった。静か過ぎて怖いので鈴を鳴らして歩いた。前白岩山付近ではミツバツツジが僅かに残っていて、白岩山山頂では鹿が出迎えてくれた。山全体が羽音で鳴っているのではないかと思うほど虫がいた。雲取山荘では相部屋になった3人の単独の男性たちと楽しい時間が過ごせた。
  三峰神社の駐車場から見た雲取山は、霧藻ヶ峰、前白岩山、白岩山の険しい稜線の重なりの彼方に遠く霞んでいる。いつか歩いてみたいと思っていた山へやっと行く事が出来た。
コース:[7日]三峰神社駐車場7:00→霧藻ヶ峰→前白岩山→白岩山→雲取山荘13:30   (所要時間6時間30分)
[8日]雲取山荘5:40→山頂6:10→雲取山荘7:00→往路をそのまま戻って三峰神社駐車場12:00 (所要時間6時間20分)

標準コースタイム1日目4時間35分、標高差842m、距離8Km。2日目4時間55分、標高差938m、距離9Km

駐車場:有料ですが24時間利用可能で一回500円。トイレはピジターセンター並びにあり。
三峰神社駐車場からの雲取山
霧藻ヶ峰から見た妙法が岳(三峰神社奥ノ院)
前白岩山のミツバツツジ
アルバム
白岩山山頂の鹿:
餌を貰う事が有るのだろうか、逃げないし、翌日もいつのまにか現れた。その内餌付けされた熊さんにも出会う事になるのだろうか。
山頂の展望:雁ヶ腹摺山から大菩薩嶺の稜線の向こうにかすかに富士山が見えました。確認できますか?
山頂避難小屋:
新築の綺麗な、しっかりした小屋で安心して泊まれそうです。
  雲取山荘には1時30分着。部屋にはコタツがあって火が入っている。夜は冷えそう。水を使わせてもらって汗を拭き着替えると生き返る。後は少し遅れてケーブル駅から同じコースを来た習志野の男性と冷たいビールを飲みながら山荘前のベンチで日光浴、この人とは相部屋だった。石尾根を9時間かけて登ってきて、山荘で水を補給して山頂避難小屋泊まりと言う単独の人や、72歳と言う元気な小母さんのパーティ、相部屋になる他の2人の単独の男性達など追々到着。相部屋の一人は八王子の人で食事の時間まで部屋で気持ちよさそうに寝息を立てていた。もう一人は広島の人で出張で東京に滞在中、明日は両神山とのこと。6時夕食、この日25人程度の宿泊者だった。夕食後は8時ごろ相部屋の人とストーブの前で寝酒にカンチューハイを飲んで、9時の消灯前に就寝。夜空には北斗七星が真上に輝いていたが、薄くガスっていて期待外れだった。
  8日は朝食後相部屋の4人一緒に山頂に登り、山頂で富士山を見つけてはしゃいだり記念撮影をして、それぞれ次の目的地に向かう。広島の人とは三峰神社まで御一緒し、宿坊(ホテル?)で温泉に入って、昼食にわさびの効いたザルソバを食べて、両神山へのバスが出る三峰口駅前まで車で送って別れた。
  登りの7日は金曜日だったので霧藻ヶ峰休憩所も白岩小屋も共に休業。正直営業を止めたのかと思うほど古びた風情です。

  帰りは土曜なので白岩小屋、霧藻ヶ峰休憩所とも営業中。小屋は主人が居るだけで生き返っていました。記念の写真を見てください。小屋も主人も活き活きして何かはまってますよね。

  白岩小屋の御主人には熱いコーヒーを入れて貰いました。美味かったです。霧藻ヶ峰休憩所の御主人は、小屋番してくれればただで小屋を使っていいって言ってました。ここで仙人生活も悪くないと思いませんか。

  泊りとなればやはり雲取山荘でしょうが、白岩小屋、霧藻ヶ峰休憩所に共感を覚える人も多いのでしょうね。何時までも頑張ってください。


  雲取山荘はコンクリート基礎のログハウス。100年経ってもびくともしないような立派な造りです。広々した部屋でのんびり過ごせました。雲取山荘の御主人には残念ながら会えませんでした。雲取山荘も少し寂しそうです。



  雲取ヒュッテは完全に見捨てられたようです。でもまだしっかり立ってます。芋ノ木ドッケから大ダワの深い沢には、立ち枯れたコメツガの大木が何本も残っていますが、現役を引いたわが身には心打たれる風景です。”もの言わず生き、そして滅び行くもの達よ!”。
雲取山荘
白岩小屋と御主人
霧藻ヶ峰休憩所と御主人
現在の雲取ヒュッテ
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山小屋4題
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